「犬神家の一族」を自らリメイク。市川崑、90歳の大一番!
2006年1月31日 12:00
76年に角川映画第一弾として公開され、日本列島に横溝正史ブームを巻き起こした「犬神家の一族」が、同作を監督した市川崑監督自身によって30年ぶりにリメイクされることが決定した。主役の金田一耕介も、オリジナル同様石坂浩二が務める。1月27日、東京・調布の角川大映スタジオで製作発表が行われた。
製作を務める角川映画の黒井和男社長は開口一番、「年寄りばかりの会見ですみません」と笑わせたが、現在90歳の市川監督はしっかりとした口調で、「前作をビデオで観直してみたら、これがよくできていて『これ以上面白い作品を作れるだろうか』と困ったが、CGも使ってみたいし、とにかく面白い娯楽作品になるようもう一度チャレンジしたい」と、01年の「かあちゃん」以来5年ぶりとなる劇場公開作品の撮影に向けて意欲を語った。
一方、現在64歳で、79年公開の「病院坂の首縊りの家」以来27年ぶりに金田一を演じることになった石坂は、「最初は『いつでもやれるぞ』と思っていたが、風呂上りに鏡で自分の姿を見て、『こりゃ、ダメだな』と思いました。なるべく座ったままで問題が解決できることを望んでます」とおどけつつも、「『犬神家の一族』は、初めて演技することを意識した作品。市川監督にご恩返しできるよう頑張ります」と決意を述べた。
「犬神家の一族」は4月上旬にクランクイン、07年上半期の公開を目指す。