「逆境ナイン」が乗り越えた逆境の数々
2005年4月26日 12:00
同名原作コミックを映画化した「逆境ナイン」の記者会見と完成披露試写会が、4月20日に東京・有楽町朝日ホールで開かれ、主演の玉山鉄二、堀北真希、田中直樹、藤岡弘、、監督の羽住英一郎、原作者の島本和彦が出席した。
本作は、様々な“逆境”に陥りながらも、甲子園出場を目指す全力高校野球部の姿を描いた青春スポコン映画。羽住監督は「原作が既に絶版になっていて、企画を出したらいきなりボツになった(笑)。まさに“逆境”からのスタートだった」と振り返り、原作者の島本も「もう本は売ってないのに、監督や脚本家、プロデューサーの方々の熱意で映画になった。ファンってなんてありがたいんだろうと思いました(笑)」と感慨深けなコメント。また、「今の世の中、頑張ることは暑苦しくて敬遠されがちかもしれないけど、この映画を観て頑張ることの美しさを感じてほしい」(玉山)、「今の日本はまさに“逆境”だが、若者に夢と感動を与えられる映画になった」(藤岡)など、出演者も作品に寄せる熱い思いを語った。
ハイテンションな作品の勢いを維持するため、スタッフやキャストは合宿状態で撮影に臨んだものの、台風に見舞われるなど撮影中も“逆境”の数々に襲われたという「逆境ナイン」は7月全国ロードショー。なお、原作コミックは映画化にあたり先頃めでたく復刊されたので、気になる方はチェックされたし。