衝撃のブラジル映画「シティ・オブ・ゴッド」続編製作へ

暴力と銃とドラッグにまみれた子供たちの日常を描いた衝撃のブラジル映画「シティ・オブ・ゴッド」の続編製作が決定した。タイトルは「シティ・オブ・メン」。主人公リトル・ゼの少年時代リトル・ダイスを演じたダグラス・シルバと、仲間の少年を演じていたダーラン・クンハが主演を務める。2人はすでに、02年からブラジルで放送されている「シティ・オブ・メン」のTVシリーズに主演している。監督は、前作でフェルナンド・メイレレス監督のパートナーを務めたパウロ・モレリ。モレリもすでにTVシリーズのいくつかのエピソードを監督しており、秋からスタートする第3シーズンにも参加することが決定している。続編の撮影開始は06年の予定。

「シティ・オブ・ゴッド」とは、実在するブラジル・リオデジャネイロの貧民街の呼称。初めて住民の視点からスラムの現実を描いた小説としてブラジルでベストセラーになったパウロ・リンスの同名小説を、フェルナンド・メイレレス監督が実録タッチで映像化し、03年度のアカデミー賞で監督賞ほか4部門にノミネートされた。実際の街でロケを行い、主要人物のほとんどは、舞台となった街の近隣に住むアマチュア俳優たちが演じたことも話題だった。