「宇宙人」の次は「地球」が人類を襲う!エメリッヒ監督来日会見
2004年3月9日 12:00
迫り来る高波、ビルを破壊する巨大竜巻――地球温暖化によって引き起こされた地球規模の自然災害の恐怖を、スケールたっぷりに描いた超大作「デイ・アフター・トゥモロー」。公開に先立つこと3カ月、監督のローランド・エメリッヒと製作のマーク・ゴードンが、多忙な編集作業の合間を縫って緊急来日し、グランドハイアット東京(東京・六本木)にて会見を行った。
本作は、地球上の各都市にありとあらゆる自然災害が発生するが、最も撮影が困難だった“災害”は何だったのか? 「この作品はミニチュアをほとんど使用せず、ほぼCGによって災害を表現している。ただ、ニューヨークに巨大な高波が襲うシーンはCG以外にも巨大なタンクの中にセットを組み、その中に大量の水を注ぎ込んで撮影したので大変だった」と語った。CG全盛の昨今でも、やはり「水」を扱うのは一筋縄ではいかないようだ。
エメリッヒ監督は、「インデペンデンス・デイ」で巨大UFOに乗った宇宙人が地球を侵略するストーリーを描いたが、「デイ・アフター・トゥモロー」での人類の敵は、地球規模で起こる自然災害。「私は大掛かりなストーリーに惹かれるんだ。その中で人々がどんな行動をとるか、どのように対処するかを描きたい。この作品をご覧になった方が“この状況にあなたが遭遇したらいったいどうする?”という問いかけができればと思う」とコメント。単なるパニック映画ではなく、様々な問題提起を含んだ作品となっているようだ。「デイ・アフター・トゥモロー」は6月5日公開。