大映、62年の歴史に幕を下ろす。買収元の角川が名称変更

2004年2月3日 12:00


ベネチア映画祭グランプリを獲得した黒澤明の「羅生門」や人気怪獣「ガメラ」シリーズを世に送り出した大映が、3月末をもって62年の歴史に幕を下ろすこととなった。

同社はそのワンマン経営振りを指して“ラッパ”と呼ばれた永田雅一が1942年に設立。「映画は大映」のキャッチフレーズの下、「眠狂四郎」の市川雷蔵や「座頭市」の勝新太郎など、数多くのスターを輩出した。しかし、経営悪化から71年に倒産、その後労組の管理下を経て、74年には徳間書店の傘下となった。さらに02年11月には角川書店に買収され、角川大映と名を変えていた。

そして今回、更なる映像事業発展を目指す角川書店が、系列の子会社などを合併させる形で角川大映の再編を決定。4月から「角川映画」として再スタートを切ることとなった。なお、同社の今後のラインナップには「新・戦国自衛隊」「ガメラ」「妖怪大戦争」などが並んでおり、名門の看板を外した角川の、映画業界への攻勢が始まったと見ていいだろう。

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース