バジーノイズのレビュー・感想・評価
全29件中、1~20件目を表示
舞台が変わっちゃってるのが…
DTMで引きこもり気味の男の子と、毎日に不完全燃焼気味な女の子と、ボーイミーツガールな物語。原作は、コミックで5巻あって、ほぼ原作にそったストーリーだけど、さすがに全部のエピソードがはいるわけではないので、ちょっとわかりにくい部分はあった気がする。潮がいなくなる背景とかとくに。
原作からいくつか設定がかわっていて、(主観的には)最大の変更が、舞台が神戸でなくて横浜になってしまっていること。
神戸出身の引きこもり気味の主人公がなぜわざわざ関東まででて、一人暮らしの世捨て人をしているのか?はかなりひっかかるポイント。
神戸の男の子が、関東にでるって、それだけで相当アクティブが行動なので、その時点でそれなりの理由が必要だと思うわけですよ。そうなると、キャラ設定と整合性がとれない気がするんですよね。で、原作では神戸でもちょっと町外れの舞子で音楽をやっていて、そこから、ライブにでる(たぶん三ノ宮?)、そして東京のスタジオ、という段階をあらわしていたのに、それがどんじゃってる。主要人物、ミサキ以外は関西出身な設定で、神戸と東京が、意味をもっていたと思うのだけど、そういう訳にはいかず、清澄と潮以外は、言葉も関東風でそうなると、「横浜に同じ地元出身の男の子と女の子」になっちゃうので、それはちょっと違う話にならないか?と。
映画だけみれば、悪くないかもしれないけど、ちょっとなんというか、土地の持つ意味合いとかが漂白されている気がしました。なんというか、(原作のマンガより)ストーリーがマンガっぽく演出されている気がしました。
あと、あの曖昧なエンディングは、大人の事情なのか。
音と人物との関係が、自分には理解出来ませんでした‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
個人的には、主人公・海野清澄(川西拓実さん)のデスクトップで奏でる音は、抑制の効いた音に感じられました。
そして、なぜ主人公・海野清澄はこんな抑制の効いた音を奏でているのか、映画を通じて表現されているとは思えませんでした。
一方で、この抑制の効いた主人公・海野清澄の奏でる音に対して、岸本潮(桜田ひよりさん)は抑制とはまるで真逆の、窓ガラスを打ち破るという激しい(心情含めた)踏み込みで、海野清澄の部屋に入って来ます。
この激しい踏み込みを行う岸本潮が、なぜ真逆の抑制の効いた海野清澄の音に惹かれたのか、映画を最後まで観ても私には分かりませんでした。
映画の中での、海野清澄の音(曲)に対する周囲の説明も、余りに浅く凡庸だったと私には感じられました。
海野清澄の音への深い理解ある説明がされず、なぜその(抑制が効いた)音を海野清澄は奏で、岸本潮たちは惹かれたのか、それぞれの根本の人物描写が表現出来てないのではと、僭越ながら個人的には思われました。
個人的には映画としては残念ながらこのような点数となりました、申し訳ありません‥
心に沁みる名言
川西拓実くんが主演を務めると発表されてから、映画の公開をずっと楽しみに待っていました。
ひとまず原作を読むところから始めたのですが、すっかり原作ファンに。なので、あ、ここ設定変わってるな…あ、あのシーンないな、あの好きなセリフなかったな…と思うところもありました。
しかし、映画オリジナルで好きなところもたくさんありました。例えば陸の彼女です。原作にはいないキャラクターですが、優しく寄り添ってくれる感じがいいなぁと思いました。直接的ではなくさりげなく励ましてくれるのがあたたかくて、自分は「がんばれ」とか「元気出しなよ、大丈夫だよ」とか言ってしまうタイプの人間なので、こういう人になりたいなと憧れます。「他人。だけど、恋人」というセリフ、沁みました。
マザーズデイのボーカル洋介は映画版がかなり好きです。なんかちょっと怖そうな風貌で、怒鳴り散らしたり物に当たったりしそうなのにグッと抑えられる理性的な人でしたね。
「バンドが売れるチャンスなんて一度か二度あるくらいなんだよ、そのチャンス使い果たして今この位置」というセリフ、胸が痛かったです。自分にも推しがいて、どうか売れてくれ。この子たちをこのままで終わらせないでくれと願う日々なので…。
自分たちはどうやらここまでだとわかっているけれど、それでも最初からずっと応援してくれている人がいて、そういう人がいる限りバンドを続けるという洋介に涙しました。
あとはもう、わたしは川西拓実くんのファンですので、大スクリーンに映し出される彼の姿に夢中でした。
清澄という無口で無愛想な役柄上セリフが少なめですが、目が全てを物語っていて素晴らしかったです。
清澄が鳴らす音で清澄のその時その時の気持ちがわかるようになっていたと思いますが、制作部屋の外から潮に「今度はそっちから来てよ」と言われて清澄が鳴らした悲鳴のような爆音は迫力でしたね。
主題歌のsurgeは本来の彼の歌声、歌い方とはまったくの別物で、清澄でしかなくて、こんなにも違うんだ…と感動しました。surgeはメロディも歌詞も歌声も本当に好きで、日常でもずっと聴いています。
拓実くん作詞作曲のHeavenも劇中で使われていましたが、Heavenというタイトルにぴったりなシーンでした。
一度の鑑賞では取りこぼしてしまったところもあると思うので、二度、三度、たくさん観に行こうと思います。
主人公二人に感情移入しずらいけど、こんなものかな。
原作未読。音楽の才能がずば抜けているけど、他人と付き合いたくない清澄と、その人に惚れた潮、才能に惚れた周りの人たちの物語。
実際こんなコミュ障の人とは付き合いたくないので観ていてイライラする。最近こういう主人公の映画が多いだけど、世の中に増えているのかな。とすれば、逆に共感を得られる人が増えているかもしれない。
潮も、清澄が有名になってしまってヘソを曲げてしまう、ちょっと面倒くさい女性。
二人がもう少し素直な人物として描かれたら、見やすくなるけど面白みは欠けてしまうのかな。芸術に生きる人ってこういうタイプが多いのかな。などと色々と考えてしまった。
とはいえ、音楽で生きていきたい人たちの葛藤や苦しみがよく描かれており、一発当たることすら難しい世界の厳しさは感じられた。努力では才能は超えられないですね。
うーん…
自分はDTMとかぼちぼちやっていて、NIが映画の紹介などをしていて若干気になったので一人で視聴。
色々とツッコミどころが多くて個人的にはあまりピンと来なかった。あとは全体的に説明が足りてないというか、説得力がないというか。
主役の彼の作る曲が悪いとは思わないけど、令和時代の音楽という観点では、そんなに目新しさがあるとか、特別すぐれているとも感じなかった。
youtubeでチル BGMとか検索すればポンポンでできそうな感じというか。
ヒロインは音楽素人という設定だろうから、それに特別感動するといのはまだ許せるとして、ベースの人や、音楽業界の人たちがチヤホヤするというのはいまいち説得力にかける。
あとは、部屋の前でヒロインがボソボソ喋っているのが主役に伝わっているのが謎すぎてモヤモヤ。どう考えてもあんな用途の部屋、防音してるやろ、聞こえるわけ無いやろ、と。
海辺で、いつもの感じの曲流してるだけなのに、なぜ突然踊り(?)だした。
ドラムも結局最後参加するのもなんで?と。深堀りできてない感を感じたり。
窓ガラス破りは言わずもがな。
勝手に部屋出ていって、あとはお好きに、みたいな風にしてたけど、契約とかどうなるの。なんかすごい面倒そうな気がするけど。
最後なぜ遅れて入った。時間通りに入場しろ。
なぜ円形の謎ステージ。そしてなぜ女性しかいない。
などと、細かいことをツッコみだしたらきりがない感じで。
台詞や演出もいまいちで個人的には消化不良。
ただ、自分の中の評価と、レビューサイトやTwitterでみれる感想とのギャップがあるので、自分の感性がただおじさんになっただけなのかな…という不安もあり…
余韻に浸ってまた観たくなる
音楽さへあればいい…人とは関わりたくない…そんな清澄の閉ざされた心の扉を打ち開いたのは、あのような突拍子もない潮の行動だった。
その行動は非常識過ぎるしリアリティに欠けるかもしれないけど、それはクリエイターの想像力が生み出した世界だから、常識云々よりも演者の演技の方に目がいった。特に潮の大きな目に溜まった大粒の涙にグッと引き寄せられた。
清澄、無口だけれど、場面場面での繊細な心情が顔の表情や目の動きなどで上手く表現されていてとても良かった。
そして陸のベースと岬の演奏にも舌を巻いた。
陸はこのストーリーの中で心のよりどころとなるような存在だったな…
ストーリーと共に流れる音楽は初めて聴くジャンルだったけれど耳にとても心地良く、自然と体を揺らしたくなるし、いつまでも聴いていたいと思える優しさや切なさがある。
余韻の残る映画だった。
主人公は音楽で成功したいなんて思ってないし、みんなに聞いてほしいわけじゃない【再鑑賞】桜田ひよりさんを見に行く。
清澄は人と関わらないように生きていた。必要なのは自分の世界だけでいい。心地よい音楽を作り奏でるのは自分のためだけだ。
そこに潮というノイズが、ガラスを叩き割って踏み込んでくる。ノイズどころか大音響で清澄の殻を打ち破ってくる。
「アレ?ああ、やっぱし管理人さんだったんだ 」。 ( ̄ο ̄;)/
他の部屋のガラスを叩き割るなんて全然リアリティがない。だけど、こんぐらいやんないと清澄の世界に他人は入っていけないというメッセージを込めたイメージ映像だろう。イメージじゃなくてがちリアルにガラスを割ってるけど、桜田ひより様々なのでOK (^o^)。 清澄も同じ考えだと思う、でなければ警察へ即通報である。可愛い子ってズル~イ。 それと、ちゃんと弁償しろよ。きっとけっこう高いと思うが。だけど桜田ひよりちゃんは、当然これも免除。 (ズルイ) x2
潮に清澄の作る曲が好きだと言われ、清澄の意識が変わる。今まで自分のためだけに作っていた曲に、潮という心地よいノイズが加わる。独りよがりの曲が2人よがりの曲になる。潮のイメージが楽曲に取り込まれる。早い話が君のため(潮のため)の曲だ。
で、なんと清澄は、こ~んな大事なことを潮にちゃんと伝えないんだぜ。それは潮が清澄の前から消えてしまう一因になる。 あー、ホントにもう。何でちゃんと伝えないんだヨ。マッタク。
潮は清澄の曲や演奏してる動画をSNSにアップする。こんな素敵な曲はみんなにも聞いてほしいし、きっとみんな気に入るはずだ。潮はただそう思って上げただけだ。だけど清澄はそんなことは望んでいない。この曲はキミのために作った君と僕の曲だ。キミだけが聞いてくれればいい。そして君が君が気に入って笑ってくれれば、それだけで僕は嬉しいんだ。他のヤツはどうでもいい。
最近は気軽にアップしちゃって、バズったらラッキーぐらいの感じだ。だけど清澄にとっては迷惑でしかない。コメントには聞きたくもないアンチの声も混ざるし、それはノイズでしかない。称賛の声もノイズとは言わないが、清澄にとってはどうでもいい話だ。
清澄は動画を見た音楽プロデューサーやミュージシャンと知り合いバンドを組む。清澄の曲でやがて世界に飛び出すと盛り上がるメンバー。清澄は別に音楽でのし上がっていって成功したいなんて思ってないから戸惑う。どんどん話が進んでいってしまう。みんな清澄の考えも聞けよと思った。清澄は別に承認欲求で音楽やってる訳じゃなさそうだが、売れるのがイヤだとも特に言わない。
初ライブで清澄は潮を見つめ潮のために演奏する。最初は喜ぶが潮だが、熱狂に包まれるライブ会場で潮は不安げな表情に変わる。イヤな予感がする。【修正】潮が不安げな表情に変わったのは、ドラムの岬とのセッションの場面でした。
清澄はバンドAZUR のCD制作のため、しばらく家を空ける。CDが完成し、潮に聞かせようと家に帰ると もぬけの殻でガランとしてる。突然のことに何が起きたか分からず呆然と立ち尽くす清澄。見てるこっちも突然のことで、何で潮が消えたか理由がサッパリ分からんヨ。取りあえず、潮が消えたことだけは間違いない。
潮が消えた理由を今まで見てきた他の映画から推測するに、相手が成功の階段をどんどん昇っていってしまい、自分が取り残されてしまったような気がする寂しさから、相手にとって自分は必要ないんじゃないか、邪魔なんじゃないかと勝手に思い込み、黙って相手の前からいなくなるというパターンその1だと思われる (その2はない)。 この「勝手に思い込み」というところがミソである。今回はガラスを叩き割るような潮の行動力が裏目に出た。
君たちまず自分の想いをちゃんと言葉に出して伝えあえよと思った。
そして潮が消えてしまい、心にポッカリ穴が空いた清澄は、海を見ながら悲しみに沈む。いま海を見ながらと書いてしまったが、海を見つめるシーンは無かったかもしれない。だけどこういった展開で海が近い設定では、海を見に行くのがパターンである。脳内妄想補完。
こも後のカラオケの場面にちょっと笑う。潮が渡辺真知子の「カモメが翔んだ日」のサビの部分を歌い上げる。 「あなたは、 一人で、 生きられるのネ~~」。 次の人のリクエスト曲が尾崎紀世彦の「また逢う日まで」。
清澄が缶詰にされてる部屋のドアを潮が木の椅子で叩く場面はもっと激しく派手にやってほしかった。ガラスと違って頑丈なドアは壊せないけど、パイプ椅子かなんかでガンガンやって、ドアはへこむは、椅子は壊れるは、足や拳でドンドン叩くはで、清澄の部屋のガラスを叩き割ったパワーを見せ付けてほしかった。
最後はハッピーエンドだったと思うが細かくは覚えてない。
清澄は、生まれつき音を聴くと色が見えたり、色を感じられるようだ。困ったことに、他人も自分と同じように音を聞いて色が見えると思っているらしいことだ。清澄くん、みんな見えないんだよ。ドラムの岬に、「もっと濃い青で」なんて言っても分からないのだよ。
【追記】
うちの近所(トホ1分)がロケに使われたと思われる。時間は1分もない場面だったが間違いない。さっき見に行って確認した。ただし合成の可能性もあると思う。
嫌いじゃ無いから仕方ないやつ
振られたからって3時半に電話かけて顔確認するのにベランダから侵入して窓ガラス割るとか、桜田ひよりぢゃなかったら絶対許さんど〜!てな感じで美男美女にしか許されない少女マンガ的展開の連続的ディテールで語られるストーリーは王道のスポ根。しかしウェルメイドに収まるのであればこれはこれで大好物なので仕方がない。
桜田ひよりは目ん玉でっかくて画面が持つ。川西くんは演奏頑張った。あとマザーズのリーダー奥野くん、嫌な展開にならなくて良かった。
音楽がテーマで曲も良かったが、何より最近良く出るMONDAYSの円井わんはドラムも叩けたんだ、柳くんもベース弾けて、カッコいいなあ、と思いました。
本当はそんなに才能に恵まれても上手くは行かない、分っているからこそ苦悩がある。
Azureって ”青”の事、海の色みたいだから、俺たちここで出会ったからさ。
あ~そーなの。。。
微妙な頷きから映画を観てました。
今日は 音楽のDTMを奏でる主の話、「バジーノイズ」を観ましたよ。
出てる人:
海野清澄:役 川西拓実さん
岸本潮:役 桜田ひよりさん
速水航太郎:役 井之脇海さん
大浜陸:役 栁俊太郎さん
※話ベースは漫画からですね。
まぁなんでしょう、開始イキなり 清澄に対して潮の感情アタックが激しすぎて、そんなに初対面に対して情が深く入れるかな?と感じたかな。
音楽を本気でやってるプロの悩みってヤツが垣間見れる所は凄い感じはします。
自分としてはよう分らんけどもw
圧倒的にDTM生成より生で音弾いて足した方が深いじゃんか、ってのは分かるよね。
孤独な主の誰にも邪魔されなく一人で生きて 音楽やって行きたい気持ち。
でも 本当はそれでは生きて行けなくて。だから潮が傍に居るわけで。
中盤辺りに出てくる、
彼女の ”一人っきりじゃ無い~ぃ、二人きりやから・・・
もう・・・ぅぅぅ、 ハヨ行こうぅぉ。” セリフ。
ここの彼女が初めて彼の心を開かせて ”ok”させる演出場面は
凄く良かったですね。 この何処となく甘えっぷりと
身悶えしながらの仕草とセリフが たまらんかな。
関西弁良いじゃないですか。彼女の真骨頂的な演技なんですね。
そう思います。
後半にも出て来て、
”そっちかあら 開けて出て来て、お願いやから ~”
自分のせいで 殻に引きこもらしてしまって利用させられてる清澄に対して
渾身の自己の反省と彼を救いたい一心がココに現れていたと感じます。
最初は孤独な彼を助けたつもりが、いつの間にか自分は彼の成功にとって邪魔者と思い込み去って行った彼女 潮。でもそれは思い込みであって、彼の音楽の湧き起る泉の原点が彼女の中に有るって事を バンドメンバ-が気が付いたって話。
潮役の桜田ひよりさんがとっても力量発揮した演技だったかなと思いましたね。
どうしても監督は彼女に白い短パンを履かせたいらしい、そう感じます。
中々魅せてますよ。
川西さんに桜田さんの今後の活躍が楽しみ。
※岩井俊二監督もこう言う方向性の作品を手掛けられてたらと感じました。
気になる方は
劇場へどうぞ!
surge
DTMをベースにした音楽映画、原作は漫画というところにも興味が出て鑑賞。主演がJO1の子というのもあって、劇場はファンでほぼ満席でした。
自分の好きなジャンルがバンドサウンドのロックというのもあるんだとは思うんですが、DTMの音楽が特別刺さらず、それでいてキャラクターのアクの強さが悪い方向に作用してしまっていてあまり好みのタイプの作品ではありませんでした。
2次元だからこその行動だなというシーンが多く観られたのも今作の特徴だと思います。序盤の3時ピンポンからの窓ガラスを割るシーンなんか、ツッコミどころ満載すぎるし、そもそも捕まっちゃうんじゃ…?というモヤモヤがありましたし、そもそも騒音注意されてるのに何回も繰り返しちゃう清澄の行動原理もイマイチ理解できませんでした。
春アニメで「ガールズバンドクライ」という作品があって、それにどハマりしているからこそ音楽と人間のめんどくささが共通してる今作と比較してしまい、「ガールズバンドクライ」はめんどくささを全て音楽にぶつけて血の通ったステージを魅せてくれるんですが、今作の場合はなんかめんどくささが嫌ーな方向にいってしまい、可愛げも無いので、これがアニメとかだったら印象も変わるのかなーと思ってしまいました。
キャラクターも難ありな人物が多く、特にヒロインの潮は相当問題があって、そこが受け入れられなかったです。
前述の窓ガラス割りの他にも、清澄に無断で動画を撮ってバスってる事を喜んだり、清澄を無理くり自分の部屋に連れ込んで音楽させたり(隣がいないからって騒音は解決するもんでは無いのでは…)、1ファンだからってレコーディング現場やスタジオにも勝手に同行していたり、SNSアカウントを勝手に作って清澄のためーとか言ったり、少しずつ清澄が自分の好きな音楽から離れていってるなーと思ったら速攻で引っ越したり(多分3,4日くらいなのに引越しまでの準備早すぎないか?)、ともう前半部分だけでもめんどくささが突き抜けていて、それが何かに繋がるとかでは無く、ただただ承認欲求ダダ漏れのイタいやつだったので、彼女が出しゃばるたびにウッてなっていました笑
清澄は振り回されっぱなしな感じこそありましたが、団地の管理人なのに団地で騒音トラブルを起こしたり、音を鳴らしてないと禁断症状が出そうな精神状態だったり、なんか色々と無頓着なところが苦手だなとずっと見ていました。
航太郎もヤバいやつで、先走ってレコード会社に取り付けたら清澄拉致られるし、ピンポンを鳴らせばいいものを車から爆音流して陸を呼び出したり、突然大声を出して唸ったりと、ほんまに社会人か?と思うぐらい突拍子のない行動の連発で苦笑いで見ていました。
マザーズのボーカルさんの言葉はグッときました。
「1人でもファンがいる限りバンドを辞めない。」
シンプルながら最高に沁みて、今作で一番良かったシーンでした。
レコード会社に入ったらまぁプロデューサーか社長かが洗脳に近い感じで清澄を監禁して音楽を作らせている様子はかなーり目を細めて観ていました。確かに閉じこもった空間で集中すればある程度まとまったものは作れると思いますが、才能を活かすためという理由には共感できず、馬車馬のように働かせてまで生まれた音楽って良いものなのか?と思ってしまいました(待機していた若手バンドも清澄の曲で飛躍したいのか?とも思ってしまった)。
最後のライブシーンもなんだか違和感満載で、清澄がキーボードを弾いてなかったり(流石にそこまで求めるのは酷ではあるけれども)、女性ファンオンリーという構図もこれまた不思議なものだったので、好みの問題だとは思うんですがノイズのまま終わってしまいました。
柳さんと円井さんの演奏は実際のもので、滑らかにベースを弾きドラムを叩いていて、すげ〜!って何度もなりました。あんなにササっとコード移動して〜ともなりました。
地味に全員貧乏生活してる雰囲気出してるのに、一軒家住まいだったり、団地とはいえ広めの部屋に住んでいたりと、細かいところにも疑問符がいく作りだったのもアレだなぁと思いました。
潮というヒロインについていけずだったのが、今作の評価につながったと思います。
音楽が食い物にされるか、それとも自分たちの手で昇華させていくのかというテーマは良かったんですが、全体通して雑に原作を詰め込んだように思える作りでした。ドラマの監督が映画をやると…という典型的なパターンだったなぁと思いました。not圧倒的共感。
鑑賞日 5/3
鑑賞時間 18:30〜20:40
座席 B-3
すみませんがJO1は知らないので
音楽映画。しかも人と関わりたくない清澄君(名前が表現している)が仲間を見つけて仲間と生きる様になる話。
音楽は良かった。
しかしストーリーは特出したところはないし、最後二年経っても二人はくっついてない最初のファン位置のままやし、思ったエンド向かえない映画で萎んで最後見終わりました。原作読んでないのでみんながどうなるか知りませんでしたし、もっとプロデューサーの仕返しで日本で売れないとか話が盛り上がったら面白かったのにね。
公開3日目の日曜日の最後レイトショーで明日祭日だというのに、JO1ファンらしき女の子二人と私だけの合計三人でシネプレ二番目に大きいスクリーンを独占だから来週は1日朝夕二回上映になりそうです。
ついでにいえばGAGA★の映画ならこちらをGWの主役にするよりはデデデデをロードショー上映館を増やして、あのちゃんに映画宣伝大使として主題歌歌ってTVバラエティー番組に映画紹介をしてもらった方がヒットしただろうに残念です。バジーノイズは中規模スクリーンでこじんまりヒットさせた方が良かった作品じゃないかな?
FUZZY NOISE
正直、自分の好みを置いておいたとしても、今の時代あの楽曲でバズるとは思えません。
しかしまぁ、そこはそういう世界なのでしょう。
しかし潮のキャラがぶっ飛んでる。
窓は割るし、顔が近いし、部屋に連れ込むし、住ませるし、ハグするし、美少女でなきゃ許されません。
この辺は桜田ひよりの魅力でカバー。
そりゃ清澄も、「音楽以外興味ありません」みたいな顔して彼氏持ちと知ってガッカリしますわ。笑
周囲の人間が清澄の意思を無視し過ぎなのも気になる。
「SNSでバズらせよう」「ライブに出す」「連れ戻す」etc…それにアッサリ従う清澄にも違和感を感じる。
そもそも一度決別したバンド仲間とあんな簡単にユニット組むかな。
一緒に演ってたハズなのに、セッションで新鮮な楽しさを感じてるのも不自然。
クライマックスも、清澄が一人に戻ったキッカケが潮のため、マッチポンプに見えてしまう。
何よりあの部屋、絶対防音きいてるからあんな声じゃ聞こえませんよ。
せめて清澄の“頭の中の音”に陸のベースや岬のドラムが鳴る描写がほしかった。
などなど引っ掛かりが多くて素直に入り込めなかった。
大筋は悪くないし、画は魅力的で、桜田ひよりはかわいかったんですけどね。
あ、駒井蓮は今回サスガに三味線じゃなかったですね。
演奏シーンが最高
3回鑑賞しました。
まず、川西拓実の表情がすごい。少し言い争った後に清澄が潮に笑いかけるシーンや、陸のベースを聴いたときの表情が特に良かった。清澄の瞳から潮に対する安心感、愛情や陸のベースと合わせた時の興奮が伝わってきた。
そして、登場人物それぞれの行動が他人のため、とかあなたを思って、とかの綺麗事ではなく、エゴだってちゃんと言ってたのが良かった。1番好きなセリフはなんだろうな、たくさんあるけど清澄の「もう一回かかわってもええ?」かも。浜辺のシーンのセリフは全部好きだな
最後に、とにかくライブシーンが良いです。ライブシーンからのエンディングへの流れがかっこよくて鑑賞後の多幸感がハンパないです。AZURのライブでドラム入り始めると同時に真上からのアングルに変わる瞬間、毎回鳥肌立ってしまう。岬と陸の方を見て、泣くの堪えてるみたいな清澄の表情に毎回胸が苦しくなる。AZURのライブを観るために、何度でも映画館に行きたくなる、そんな映画です。
AZURの3人がやりたい音楽をできていること、やりたい音楽ができるのがあのメンバーだということがうれしい。そこに潮と航太郎がいるのもうれしい。うれしいうれしい 。パンフレットのアフターストーリーも合わせて是非。
複数回見て清澄と潮の気持ちに寄り添って欲しい
映画そのものをあまり見る機会がないので音楽映画という意味もよく理解してないまま鑑賞しました。もちろん事前の予告はしっかり見ていたので大まかのあらすじはわかっていました。
見終わった後の感想は潮(桜田ひより)の演技に引き込まれたが第一声。潮の嫉妬(私には嫉妬として見えました)と願いが声になった時涙がこぼれました。鑑賞2回目は清澄の視点で見ましたが清澄が潮によって笑顔を見せたシーン、笑顔どころか表情が死んでしまったシーン、また本当に殻を破る瞬間のシーンどれも状況は違うのに表情がグッときました。清澄とともに涙しました。
セリフが多くないからこそ表情で伝えることの大変さ感じましたけど全て自然でしたね。
演奏シーンは1人で奏でる音も良かったけど陸と音を重ねたあの瞬間びっくりしました。
昔からサントラが好きでよくCDを買っていたのですが音楽映画は私には心地よかったです。
AZURの音源発表して欲しいですね。
他の登場人物にしても嫌なところがなくてきっとの仲間とは喧嘩しながらも一緒に進んでいくんだろうなと思わせてくれる映画でした。
お勧めしたいのは誰かの視点に立って見ること、一回では主人公の思いに共感できないところが出てくるかと思います。是非2回目以上見てもらいたいです。きっと視点が変わります!
音響の良い映画館で観たい
映画の中でずっと清澄の音楽を浴びていたのに、見終わると
また浴びたくなる、不思議な感覚。
清澄の音にベースが加わった時、ブワっと鳥肌がたちました。
清澄が過去の自分の音を否定した時の潮の哀しい気持ちに胸が痛みました。
はっきりとした恋愛要素が全く無くて、音楽映画に徹底していたのが凄く良かったです。
音楽に集中出来る。
映画の中のような地下に潜る作曲部屋が現実的かどうかは別として、
「作家の旬」という言葉に業界のリアルを見た気がしました。
50代でも共感!
圧倒的共感という謳い文句でしたが、50代のおばちゃんには共感は無理かな…と思って観に行きました。ところがところが、若い頃の迷いやモヤモヤ、人と交わることの面倒さや楽しさ等々を思い出して共感しまくりでした。主演の川西拓実さんは台詞が少なく、目や表情で演技しなければいけない役でしたが、スクリーンにいたのはJO1の川西拓実ではなく、清澄そのものでした。一人がいいと言っていた清澄の前に現れた天真爛漫な潮に、それまでの静かな日常をどんどん壊されていくのですが、戸惑いながらも潮に惹かれて潮を中心に仲間が増えて、人との関わりが楽しくなっていく様子や突然潮が消えて心の支えを無くしてまた殻に閉じこもってしまう様子を初めての主演とは思えないほどの演技力で心の動きを表現されていました。
潮役の桜田ひよりさんも、破天荒で自分のペースで清澄を引っ張っていきながらも清澄のことを心配したり、自分が必要とされていないと感じ姿を消したりと繊細な女の子を可愛く嫌味なく演じていてさすがです。
もちろん他の出演者の皆さんの演技力があってこの映画がリアルで魅力的になっていることに間違いはありません。
そして何より音楽が心地いい。ふんわりと優しく物語を彩っていました。ASUL…青…海…青春の青さを表しているのかなと勝手に解釈しています。久々にまた観たいと思った映画でした。
耳に残る音楽映画
潮が本当に窓を割って清澄のところへやって来た時はびっくりしたけど、音楽をやるのは1人でいいと思っていた、思い込もうとしてた清澄の孤独な心があの瞬間打ち砕かれたんじゃないかなと思った。
音楽って、作るのも聴くのも1人でもできるのかもしれない。でも、誰かと一緒だったら誰かに向けてだったりしたら、もっと楽しいかも、もっと素敵なことが生まれるかもしれない。
そう清澄が思うことができてよかった。そして、音楽業界のリアルもチラリとうかがえて、胸がつまりそうにもなった。バズるのが良い音楽?自分が好きな音楽、ファンになってくれた人がいる限り届ける音楽、正解は分からないけど、少なからずこの映画の中で最後に清澄が自分なりの答えを出していた気がする。私も音楽が好きな1人として、これからも自分の好きな音楽を大切に胸を張って聴いていきたい。
音楽が主人公みたいな映画
耳に入ってくる音全てが綺麗で心地よいです。
淡い映像も好みでした。
原作を知らなかったんですが楽しめました!
ラストの演奏シーンからのエンディングが良かったです!
ぜひたくさんの人に見ていただきたい映画です。
爽やかな余韻
演奏シーンには何度も涙が出そうになった。
清澄が自室で1人で音楽を奏でるシーン、潮のそばで奏でるシーン、AZURメンバーと奏でるシーン。
素敵な音楽と俳優陣の当て振りなしの自然な演奏にグッときた。特に岬のドラムには惚れた。かっこいい。
直で感じる情熱さとか伝えたい感情ダダ漏れのまっすぐな感じとかそういう音楽じゃなくて、内からふつふつ湧き上がるような熱?爽やかさ?風を感じる的な。まさに「青」。これが心地よかった。いつかAZURのライブに行って心を浄化させたい。
全体的に爽やかでお洒落な雰囲気。絵的にも随所に散りばめられた青色が本当に綺麗だった。そして「バンドで売れようぜ!」みたいながむしゃらに頑張る泥臭さの様なものを感じない。
だが、酒、タバコ、彼女、落書きまみれのライブハウスの楽屋にはリアルを感じた。陸の気怠そうな感じとか、こういうベーシストいそう〜〜って思った。
フィクションとしての綺麗さの中に散りばめられたバンドマンのリアルさみたいなもののバランスが良かった。
清澄は音楽の才能があるけれど、多くを語る性格ではないのになんで皆んなにこんなにも愛されてるんだろうと考えた。
ぶっきらぼうかと思いきや、目の動きとか表情が意外と豊かで、そこにぐっと心を掴まれてしまうのかなと思った(視聴者の私も掴まれた)。
嬉しい時は目をキラキラ輝かせてたし、別のアーティストと共にステージに立つ時は顔が死んでた。滲み出るように苦しい涙を流すシーンにはリアルを感じた。「早く行こ」と言う潮の後ろを歩く姿は守りたくなるような存在にも思えた。
「圧倒的共感」と謳っていた本作。そこまで表に出てないようなバンドが好きな自分にとって、潮の気持ちは共感できる部分があった。
好きなインディーズバンドがメジャーに行ったり、テレビに出たり、TikTokで音源が流行っていい感じの動画に使われるようになったり、路線変更してSNSでバズりそうな恋愛系の曲リリースする様になったり。別に誰も悪いわけじゃないし売れるって言うのはすごいことで嬉しいことだけど、どこか自分だけで楽しんでいた音楽が世に広まることによる「喪失感」みたいなものを感じることがあるし、「本当にそれがやりたい音楽なの?」って思っちゃうこともある。売れる音楽とアーティストがやりたい音楽といちファンが好きな音楽、必ずしも一致するなんてことはないってわかってるけど。ただのファンのエゴだってわかってるけど。
だからその気持ちわかるよ潮〜…なんて思って見てた。
見た後の後味はただだ「爽やかさ」が残った。そして、音楽をやってる人はかっこいいと改めて思った。音楽が好きな自分にとって、こんなにも耳で楽しめる映画に出会えて嬉しかった。続編、あったらいいな。
全29件中、1~20件目を表示