青春のレビュー・感想・評価
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瑞々しい青春映画
中国の低賃金の縫製工場で働く若者たちの日常を切り取った青春ドキュメンタリー映画だ。全然対象は違うし、その眼差しのあり方も異なるのだけど、『14歳の栞』のような瑞々しさに溢れた傑作だった。生活は過酷そうだ。故郷に仕送りもしないといけない。しかし、だれも腐っている様子はない。仲間とたあいのないバカ話で盛り上げれば楽しい。本気の喧嘩もあるし、工場の経営者の金払いは良くない。それでもみんな、生き抜く力がみなぎっている。社会の不平等がこの映像には確実に刻まれているが、それを隠さないし、へこたれるわけでもない若者の姿に勇気づけられる。カメラの目の前にいる人の輝きも苦しみも逃さない。ワン・ビンのカメラはとても誠実で的確だ。
ワン・ビンにはもう一つ中国の縫製工場を撮った『苦い銭』という作品もあるのだが、こっちはまだ見れていないので見なくてはいけないなと思った。
215分
長い長い
でも中国の実態と
生活感あふれる様が
手に取るように
理解できた
そして稼ぐ事に貪欲だ
「コレだけこなしたから
コレだけ給料が欲しい」
など
事業主とのやり取りが
結構多く撮られてる
日本の若者に見てほしい
むき出しの中国
縫製工場に住み込みで働く中国の若者たちを撮ったドキュメンタリーです。老朽化した建物で共同生活をし、すごいスピードで生地を縫いまくり、大声で笑い、喧嘩し、いちゃいちゃする20歳前後の若者たち。劣悪な環境で驚くほど安い賃金で働く彼らの無邪気さ、パワフルさに終始圧倒されました。終映後のトークイベントで話されていた方によると、この映画に撮られているような雰囲気はもう今の中国からは急速に消えていっているということです。
とにかく長い、でも面白かった!
どうやったらこの映画のように、工場の社長や従業員の自然でイキイキとした会話を記録することが出来るのだろうか??
普段から登場人物達がプライバシーの殆どない環境下にあるにせよ、これほどまでにカメラマンが空気のような存在感で被写体を映し出しているのが不思議で仕方がなかった。
映画を観ていて、コチラがドキリとするような本音トークを登場人物がカメラの前でこぼす度に(ホントにこれ、ドキュメンタリー??)って何度も思ってしまった。
しかし中国人の男性達の顔つきは現代的なイケメンに変わってたなぁ。髪型も服装もみんなオシャレ。
カメラのこちら側がしゃべらずに、よくもこんなに撮ったものだと感心す...
カメラのこちら側がしゃべらずに、よくもこんなに撮ったものだと感心するほかない。218分観終わって、でも続きが観たくなる。生きる人の記録、社会の記録として貴重な作品。
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