劇場公開日 2023年5月13日

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東京組曲2020のレビュー・感想・評価

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4.0三島有紀子監督がサンプリングしたコロナ禍

2023年11月15日
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鑑賞方法:映画館

「幼な子われらに生まれ」「ビブリア古書堂の事件手帖」「Red」の三島有紀子監督の新作はドキュメンタリーと言って良いのでしょうか。

上映後、監督と6人の役者さんたちによる興味深い舞台挨拶があった。裏話をたくさん聞くことができた。

コロナ禍で初の緊急事態宣言が発令された2020年4月、三島監督はコロナウイルス感染の第一波における日常を記録しようと、約100人の役者さんたちに各々のありのままの生活を撮影するよう依頼した。

膨大な映像が集まったそうで、その中から20人に絞り込み、ある人には再撮影を依頼し、ブラッシュアップを図ったとのこと。

役者さんたちがセルフ・プロデュースした映像がサンプリングされ、再構築されて、紛れもない三島作品になった。

そう、ここには第一波の中でまったく先が見えず迷う人がいた。今となっては可笑しいほどウイルスに過剰反応する人がいた。あの時の空気がよみがえった。

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エロくそチキン2

5.0何年かおきに観たい

2023年10月13日
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泣ける

ほぼかつての日常が戻ってきていて、つい3年程前のことなのにあの頃の事がぼんやりとした記憶になってきつつある今だからこそ観てほしい映画だと思う。あの頃の気持ちを役者さん達の姿を通して思い出し、そして考える。あの時望んでいたこと、したくてたまらなかったこと、それがほぼできる状況になった今、私達はそれを実現しているのか、感謝の気持ちを忘れていないか、改めていろいろ考えさせられる。数年おきに繰り返し観たい、観るべき映画だと思った。

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くりん

4.0世界が初めて一つになった瞬間

2023年6月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

「静かだという事」「不安だという事」「ひとりだという事」「自分を見つめなおすという事」「孤独だという事」「寂しいという事」「悲しいという事」そして「会いたい」と思う事。だから「愛おしい」のだという事。

世界はこんなにも広くて静かだ。
あの時、沈黙の中で、人類はひょっとして初めて、一つに繋がれたんじゃないのだろうか?
人を愛おしいと思えば、争いは起こらない。

でもウクライナ。
ミャンマー。
ウルグアイ。
チベット。
スーダン。
中東。

あの時、あの瞬間だけ、いろんな神様は人間に考え直す時間を与えてくれたんだと思った。

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shigeshigeshigeo

5.0忘れてはいけない

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

今やコロナ前の生活にほぼ戻りつつあるけれど、あの異常な社会現象を、その中で人知れず悲鳴を上げていた人々を通して記録に残すことの意義に強く共感した。

劇中の実家に帰って自主隔離を敢行する娘へ、母からの「おかえり」と「明日あえるね」のメモカードには涙腺が崩壊したよ。

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マネシツグミ

5.0改めて当時を思い返して。。

2023年6月13日
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鑑賞方法:映画館

あの頃、自分は なにを思ってたかな。と改めて思い返して、落ち込んだり苦しかったり、ネガティブな思い出は無かったけど、それが当たり前では無かったことを思い知らされたというか。。仕事は休業ながらも給与も変わらず、在宅で出来る仕事もあり、帰る場所も話せる人もいて、、いかに自分は恵まれた環境下だったのか、、と実感しました。
あの頃の自分の過ごし方は、最初の役者さんと似てたなぁ。

映画で心を救いたいという言葉は、すごく刺さりました。監督の気持ちなのかなぁ。とも感じたり。。
世の中には色んな人がいて、それぞれきっと救いがあるはずで、誰かに寄り添える その救いの1つになりたいと、そんな想いで作ってくれてる人たちがいることを知りました。
そして映画を通して、当時は気付かなかったけど私がネガティブにならず救われてたのは、家族だったんだなと、見ながら自然と涙が出ました。

朝焼けの空は とてもキレイで、
猫はいつだって可愛いです。

ありがとうございました。
本当に良かったです。

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kkis

5.0今みんな元気でよかった

2023年5月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

2020年春のコロナの頃に役者さん達が自らを撮影した半分ドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画を見たことがない、または苦手な方もこの映画はお勧めです。
20人ほどの役者さんの3年前の実体験が3年前の自分の経験やあの頃の思いと重なり、いろんなことが思い出されました。そして、今の自分に頑張ったねと褒めたい気持ちと、自分は生き残ったんだから何かやろう!という気持ちになりました。
半分ドキュメンタリーの画であり本音の心からの声だから、誰かの表情に、誰かの声に心が動かされ、でもそれが3年前の出来事だから、今前向きな気持ちになれ、そして大切な人に会いに行きたくなったのだと思います。

映画が終わった後、役者さんの舞台挨拶の声を聞いて、本当に今みんな元気でよかったと嬉しくなりました。

人と会えないこと、離れていることが、人にとって辛いことで、人と会えるだけで幸せなんだと改めて思いました。
辛い時代の記録ですが、幸せを感じられる映画です。

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PGMN