ペイン・ハスラーズのレビュー・感想・評価
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お調子者のクリエヴァ
エミリーブラント演じる、失業したシングルマザーが、MRになり美貌と持ち前の営業トークで大成功する、サクセスストーリー✨だけでは終わらなかった。ノリノリのクリエヴァでコメディを楽しく鑑賞していたのが嘘のように、中盤以降はシリアスに。日本と違い、年齢関係なくMR採用していたのは、素晴らしいと思った。
オピオイド危機については、マイケルキートンさんのドラマもあるので、こちらも近々観たいです。フィラデルフィアの状況を見ると、動物用鎮静剤を摂取するとか、恐ろしい事になってますよね。
歴史に学ばない愚かな事実。
コンプライアンスとかウェルネスとか言う言葉が生まれる時代のずっと前のお話だけど、すぐに薬害エイズが思い起こされた。
企業の経済利益を追求するがあまり、ブレーキをかけるどころか、踏み込んだアクセルから足を外すこともできず、ガードレールを突き破り落下炎上といった結末。
歴史に多くの範があるにもかかわらず、いつの時代も人間のやることなすことは歴史に学ばない、お粗末すぎるお話。
シングルマザー、製薬営業で大成功!そして…
どん底生活をおくっていたシングルマザーの主人公が、製薬会社の営業について駆け上がっていく様は爽快。
段々、破綻していく様も丁寧に描かれていて観やすいです。
製薬会社の接待の話は昔よく聞いたけど…最近はどうなんでしょうね?
夢はあるが…
仕事に対しての意欲が高まるかなーと思って鑑賞。
高まったは高まったけど、アメリカンドリームすぎてすごい!
日本でも似たようなことが行われたりするのかなーと。
業種はまったく違うけど、エミリー演じる主人公の這い上がりっぷりには惚れ惚れする。
クリスの最低っぷりの役もなかなか見れなかったのでおもしろかった。
医者はやっぱり金が好き?
アメリカの製薬会社で起きた不正事件の実話です。
主人公のシングルマザーが事件の中心のような歯車のような。
これは主人公の女性がいなくても遅かれ早かれ不正しそうな会社。
こんなことが起きたらもう医者が信じられません。
医者だけは信じたいのにやっぱり金が好きなんですね。
主人公のエミリー・ブラントも好演ですが
クリス・エヴァンスがなかなかの狂演でした。
彼はキャプテン・アメリカを終えてからの演技がドンドン上昇してます。
エミリー・ブラントいい!
配信で一時停止せず戻さず立ち上がらず、一気に見てしまいました。
エミリー・ブラントを初めて認識したのは「ガール・オン・ザ・トレイン」で地味で暗い感じなのに目が離せず、前半の辛い時と全てがクリアになって健康になった彼女の姿とのギャップに感動したのを覚えている。
俳優としてとても真面目に役に向き合う人で役の芯をよく捉えているなあとこの映画でも思った。高校卒業していなくて服役したこともあり、夫と離婚したシングル・マザー役。諦めずに頑張るタイプ、前向きで明るく頭がいい!製薬会社の営業(MR)で頭角を表し、気がつけば高額所得者、昇進、素晴らしい大邸宅、娘には学費が馬鹿高い私立校、自分の母親にはメルセデスを妹には小切手プレゼント。絶好調の時の彼女のスーツ、ドレスのかっこいいこと!(スレンダーでスタイルがすごくいいことも発見!)ポールダンサー時代の私服とのあまりの違いに笑えた。その高額報酬を可能にしているのは医療関係者(医師)への凄まじい接待攻勢(セミナーと称するパーティー、豪華ディナー、医師へのプレゼントetc.)とノルマ。
痛みを和らげたい、痛みが嫌なのは万国共通だ。死ぬことは受け入れるけれど痛みは勘弁して!は私の願いでもある。患者にとっては藁をもすがる思いの薬。でもオーバードーズも、許可されていない処方も危険と背中合わせ。彼女の良心と勇気と強さが最後には勝った。娘もママも隣人も誇りに思ったろう。リスペクトされたい、豊かになりたい、でも一番は後ろめたいことなしに幸せに生きることだ。
追っていきたい俳優がまた増えて嬉しい。
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