劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのレビュー・感想・評価
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これに尽きる
うんこの神。こいつにすべてをもっていかれた。
よく耐えたぞ、アーニャ。私だったら無理(笑)
作品としても安定の作り。安心して見ていられるチートっぷり。でもスカッとするから後味もいい。子ども向けではあるけれど、大人でも十分楽しめましたよ。
ま、やはり、うんこの神に持っていかれますがね。
ご参考になれば幸いです。
アーニャの可愛さで持った2時間
人気アニメの初の劇場版
漫画もアニメも見ていたので、鑑賞。
正直ちょっと間延び感は否めなかった。
また、アニメ版よりもちっちゃい子向けに作られている感じ。(ストーリー性や進み具合など)
劇場は赤ちゃんからカップルまでいました。
今回は難しくないので、子供達も楽しめると思います。
ただ、アーニャが可愛い。
種崎さんの通常声からは、大分高いアーニャの声続けるのすごいわ。
アニメ1期のオープニングとエンディングコンビの星野源さんとヒゲダンのW主題歌は良かったです。
コナンみたいに毎年やっていくともっと満足度が上がっていく可能性があると思います。
次また映画をやってくれる事を期待してます!
もちろんアニメの次も!
くそあにめ ぜんぜん あたまに はいってこない。 ファミリーから金をふんだくるというミッションには成功したのだろうが…。
スパイ・殺し屋・エスパーからなる偽装家族のドタバタ劇を描いたアクションコメディアニメ『SPY×FAMILIY』シリーズの劇場版第1作。
調理実習で〈星〉を獲得するため、校長先生の好物であるお菓子のレシピを求めて雪国”フリジス地方”へと家族旅行に出掛けたフォージャー家。
しかし、列車の中で見つけたチョコをアーニャが食べてしまった事で、家族は東西の平和を脅かすとある陰謀に巻き込まれることになる…。
オスタニア軍情報部の一員、ドミトリの声を演じるのは『ピースオブケイク』『狐狼の血』の中村倫也。
ドミトリの相棒、ルカの声を演じるのは『斉木楠雄のΨ難』『今日から俺は‼︎』シリーズの賀来賢人。
エンディング主題歌を歌うのは、テレビアニメ版でも主題歌を担当していた星野源。
テレビアニメ版は未見。原作コミックは映画公開時の最新刊にあたる12巻まで読了。
原作は2019年に連載が開始された、遠藤達哉による漫画「SPY×FAMILY」。2022年にテレビアニメ版の放送がスタートするや否や人気が爆発。今や累計発行部数3,000万部を超える特大メガヒット作品である。
『鬼滅の刃』のブーム以降では、間違いなく最大の話題作であるこの『SPY×FAMILY』。原作漫画は概ね楽しく読めたものの、設定や展開について言いたい事がないではない…が、今ここであーだこーだと書き綴るのは控えておく。あくまでこの劇場版についてのみ言及していきたい。
ジャンプ漫画原作のアニメ映画に、そんな高い期待値を持っているわけではない。というか、製作陣だって芸術性の高いものや観る者の価値観をガラッと変えてしまうようなものを作ろうという崇高な使命感は持っていないだろう。
サクッと作れてサクッと稼げる、原作やアニメファンからブーイングを受けない、毒にも薬にもならない、1年後には誰もその内容を覚えていない代物。それが少年漫画のアニメ映画である。…そんなもんが50億円とか100億とか稼いじゃう今の世の中は狂っていると思うんだけど、まぁそこには触れないでおこう。
本作もそんな「こんなもんでよかんべ」イズムが炸裂。ライトなファン層に受け入れられればそれで良いんです、という姿勢が見え見えなどうでも良い一本でありました。
脚本は大河内一楼。いやー大河内さん、酷かったですよ今回の脚本は!!
初見の観客でもわかりやすいような易しい作りではある。そしてユーリやフランキーなど、登場する必要性のないキャラクターにも出番を用意するというファンサービスも忘れない。
ただ、そんなもんは映画の面白さとは1ミリも関係ない。尖ってても分かりづらくてもいい、面白いもんを観たいんだよこっちは!!
大河内さんの『プラネテス』(2003-2004)は生涯ベスト級に好きなアニメなんだけど…。こんなもんを書くようになっちゃおしまいだよほんと😢
前半1時間のお菓子作りパートと後半1時間の軍のクーデターパート、この2つの物語が全然上手く噛み合っていない。
メインはフォージャー家vs銀河万丈大佐という事なんだろうけど、これってお菓子作りやヨルさんが浮気を疑う展開をごっそりカットしても全然成り立つお話であり、この程度の物語なら前後編、もしくは1時間のテレビスペシャルで充分に語り終える事が出来ただろう。
前半のあれやこれやは、長編映画にするために尺を水増ししたとしか考えられない薄さであり、こういうところにも「こんなもんでよかんべ」イズムが溢れ出している。
原作は割とポリティカルな要素が強い作品であり、今回のように分かりやすい悪役を登場させることなんてまず無い。そのことに対する違和感も強かったし、世界観を無視したサイボーグ人間「F」の登場には『SPY×FAMILIY』ってそういうもんだったっけ?と首を捻らざるを得なかった。
中村倫也&賀来賢人を出演させるためだけのアニオリキャラも、あまりにも強引に捩じ込まれていて違和感…というか不快感がすごい。鍵をトイレに置き忘れるようなバカが大佐直属の軍情報部にいるわけないだろっ!😡
ロイドさんが街のモニュメントである飛行機に乗り込み、敵地に特攻するというのも…。いや、そんな目立つ行動とったらあんたがスパイだって事がバレちゃいますよ。大佐をはじめとする敵兵たちに普通に素顔を晒していたし…。あんた本当に凄腕なのか?
ロイドさんもヨルさんも、己の身分を隠しているため家族の前で戦うことは出来ない。
この縛りがあるため、実は『SPY×FAMILY』ってド派手なストーリーを展開させづらい、映画化には不向きな作品だと思うんです。なんでもありな『クレしん』とか『ドラえもん』とはそこが根本的に違う。
そういう整合性を考えず、「こんなもんでよかんべ」イズムで作品を作ってしまった結果、こんなもんでよくねーよ!!という作品になってしまっている。監督と脚本家はもっと原作を読み込むべし!
ファン向けの作品ではあるのだが、こう原作への理解度が低いとコアなファンほど嫌悪感が募るのではないだろうか。
アーニャがうんこを我慢するという、『クレしん』をパクっ…もといオマージュした展開。確かにアーニャは結構「うんこ」というワードを口にする。しかし、それは危機を乗り越えるために、アーニャが精一杯の知恵を絞った結果に絞り出される「うんこ」であり、こんな安易なギャグのための「うんこ」ではないのだ!!「うんこ」はもっと慎重に扱ってほしい💩
そもそも、ほぼ未就学児みたいな女の子がうんこを我慢するって展開をギャグとして描くって倫理観的にどうなの?あまりにも品が無さすぎるというか、単純に気持ち悪い。
うんこ我慢ギャグと聞くと、やはり『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』(1998)のひろし&みさえvs筋肉戦が一番に思い浮かぶ。今見ても抱腹絶倒な最高のギャグシーンなのだけど、このシーンと比べると今回のうんこ我慢はギャグにすらなっていない。偉ぶった大人がうんこを漏らすか漏らさないか、そのぎりぎりを攻めるからこそうんこ我慢シーンというのは光り輝く。
ちっちゃな女の子がうんこを我慢するのじゃダメなんです。監督と脚本家はもっと『クレしん』を研究すべし!
映画館の子供料金が¥1,000。両親が付き添ったとして¥1,800×2で¥3,600。合わせて¥4,600也。もう1人子供がいれば¥5,600…。
ボロい商売してまんなー。集英社と東宝は笑いが止まらんでしょうね。
大ヒットしているようだし、ファミリーから金をふんだくるという今回のミッションは見事成功したようだ。さすが凄腕スパイのロイドさんやで!!
過度な期待はNG、原作ファンとしては微妙
残念ながら過度に期待をし過ぎたのか、面白かったかと聞かれたら正直微妙な感想である。
SPY×FAMILYの良さは、なんと言ってもあのドタバタしたギャグ漫画に漂う独特な"不穏さ"である。「戦争」がテーマなので、子供向けに見えて、大人向けの重い作品でもある。
今回の映画は本編の複雑さは一切排除されており、切り離して見る必要がある。別のゆるいスピンオフ作品として。
初見の人、子供、いわゆる大衆受けに作られたんだろうなというのはすごく伝わる。
(現に原作者の遠藤さんは監修しただけでストーリー制作にそこまで関わっていない)
ストーリーは分かりやすい起承転結。
展開がやや間延びしており、もう少し緊張感を加えて欲しかった。
アクションシーンも普通で、映画特有のクオリティは見られない。敵役も正体不明のままでよくわからんし。
せっかくの劇場版なのだからそこのクオリティは上げて欲しかったですね。
本編の豪華客船が良すぎたせいか、むしろこっちを劇場版として公開した方がよかったのでは?という気持ちになった。
あといくら何でもう○このネタを引っ張りすぎ。
子供ウケを狙ってなのか、それにしても長すぎて途中からうんざりとしてしまった。
アーニャの可愛い冬服が観れたのは満足だった。
アーニャかわいい!
オリジナル脚本のコードホワイト良かったです!
私はアニメを見てたのですぐ追いつけましたが、アニメを見ていない人にもわかりやすく構成されていて見やすかったです!
内容もハラハラドキドキが止まりませんでした!
友達は詰め込みすぎて…みたいな事言ってましたけど。
映画は物語に入り込む事が大事だと教えてあげたい!
1番ハラハラしてスッキリしたのが、ロイドが毒の散布をされた時にいい感じにアーニャの頭突きが窓全開にした所。展開はジェットコースター
アニメを見直したくなりました!
SPY×FAMILY code:White
家族はどこでも一緒
アーニャの冒険
テレビシリーズの雰囲気をそのまま活かし、船旅とは違う家族旅行のものに仕上げた。
突拍子もない飛行機を使ったり、かなり派手になってる点は映画の見所でもあるのだがスパイとしてはどうだろうか?とも思う。
ただアーニャの自由奔放な行動(冒険)がとても面白く愛らしい。そして家族を想う気持ちが観てるこっちもほんわかさせてくれる。
雑な構成
原作ファン•アニメ未視聴で本作品視聴しました。
まず目についたのは全体的な雑さ。
どのキャラも顔が雑に描かれていた。特にアーニャは目がデカすぎてちゃおに出てくる女の子みたいになっていました。
うんこの神様のくだりが長すぎて尺伸ばしか?と感じたし、個人的にはロイドとヨルの共闘が見たかった。
(スパイ•殺し屋とは知らない設定なので、お互い見えない場所で助け合ったり、心の声がアーニャが手助けしたり、みたいな展開が見たかった。)
政府の秘密兵器にも特に説明はなく、ヨルが闘い始めたり、、、。
期待値が高かっただけに残念でした。
メレメレは食べてみたい。
アーニャ可愛い!ヨルさん可愛い♡
アニメ・漫画のスパイファミリーのギャグの感じは、普段通り感じれて良かった!アーニャが少しギャグよりの感じはしたけど笑(顔芸多め)。ただ、うんこの下りは少しね、、、。長いのと子供向けだなぁと感じてしまう。ヨルさんは、可愛くてよかった!たまにあるラブコメ会は、結構好きだから嬉しい!バトルシーンも思ったより迫力あって良き!ロイドも相変わらずカッコイイね!ボンドも!
ストーリー展開も、分かりやすく進行も綺麗。最後の同時に色々進んでいく様も良かった!ただ、本当にさっきも言ったけどあのくだりが子供っぽくさせるというか。子供に喜ばせるという点では当たりかもだけどね。
ただ、普通にスパイファミリーの映画として面白かった!
令和のルパン三世
んな言い方すると非難轟々なんだろうけど、なんか根っこに似たものを感じるんだな。
映画自体は、小ネタを散りばめつつ後半のアクションパートでドキドキハラハラ、そして大団円、とある意味わかりやすいストーリー。初心者向けなんだろう。自分もそちら側なので楽しめたが、マニアな方には物足りないのかもしれない。
それにしても、土曜の夕方、多くのカップルの姿が目についた。あのあとディナータイムになったはずだが、しつこく繰り返されるnkの神様ネタ、どう捉えられたのだろうか…?
面白かったけど....
面白かったのだけれど、今回の映画のアーニャはあまり心を読む事が少なかったのかな。て感じました!
もう少し物語に発展が欲しかったです。
うんちの場面も画角が変わりましたが、あまり必要のない場面に感じました。
事件の陰にフォージャーあり
面白かった。
ウンチネタはどうかと思うけど、低年齢層にはウケもいいのであろう。
冒頭にキャラ紹介があり、初見の観客にも優しいのは◎そして、衝撃の任務から幕が上がる。
「オペレーション・ストリクスからの解任」
えーーー!?
物語の根幹の任務だ。
だが、なるほど、と思う。
スペシャルだからこそメインストーリーに抵触すると面倒くさい。ほう、そういう切り口かぁと。
不思議なのは、今作の本筋がなかなか始まらないのだけれど、なんとなく飽きずに見れてしまう。
実写の場合、ここまで余白が膨らんでいけば中弛みも感じそうなものなのだけれど…アニメだと見れてしまうから不思議だ。
メレメレの食材探しとか、どうでもいいだろうと思いそうなものだけれど、見れちゃう。
声優さんと作画の魔法でもあるのだろうなぁ。
それだけキャラが魅力的なのかもしれない。
静のフォージャーと動のヨルの棲み分けが心地よい。
女性が活躍するアクションが好みってのもあるのだけれど、今作のヨルもカッコ良かった。
ラストに至り、一家を引っ張るフォージャーの見せ場があるのも好感触。そして、ひたすら脱力部分を担うアーニャの立ち位置も秀逸である。
アレだけの大事件で、痕跡を全く残さない凄腕感とか…改めて優秀なキャラに埋め尽くされた作品だと思えた。
だが、口紅はやり過ぎではなかろうか…。
帰り際、観客の1人が
「ファミリー有り、アクション有りで面白かった」と友人に話してた。
隣でこっそり頷いておいた。
同感である。
子どもウケはいい感じ
子供と一緒に鑑賞して子どもウケは良かったです。子どもの食いつきがもうあの神様しかなく小学一年生の心は掴んでました。周りはカップルも結構いたけど、内容としては小学生がちょうどいい感じでした。
映画単独鑑賞でも困らない内容ほ良かったです。
予想を超えた子供向けでした
元々キッズ向けっぽい気配は感じつつ、実際小学生までのお子さんはかなり楽しめそうな内容だったのでフラットな評価として星3にしました。
よく動き、ネタ的にも子供心はたくさん擽られる要素があるとおもいます。
一方で、大人のファンが観るにはなかなか好みが割れそうな仕上がりでした。
私的には、ネタが幼稚とか以前にキャラクターの行動理念に納得がいかない場面が
多すぎたためかなり「う〜ん」となってしまいました。
まず他人の荷物を勝手に開けた上大切であることが明らかな食べ物を直に手に取るな
(子どもとはいえ倫理欠如すぎ)
(最後ちょっとだけ怒ってもらえてよかったけど)
男二人に対して「チョコ泥棒」と言うが、どちらかといえばアーニャの方がチョコ泥棒
ヨルさんの思考ロジックに無理がありすぎて世間知らず超えてただのガチサイコパス
※元々サイコではあると思うけど行き過ぎな気がした
(家族旅行の打診はどうかんがえても「出張」にならんやろ)
(気候差のある土地で着てる服に対して「服の趣味がいつもと違う」とはならんやろ)
(旅先の市場で土産物のリップを自然な流れでプレゼント←“突然”ではないやろ)
観覧車での全力ビンタを受けたロイドさんの感情ってどうなってんだ…?とか
女の子である主人公の尊厳問題…は一旦置いておくとしても
「異物誤飲→排泄待ち」なら便意きた時点でとりあえず出せば…?
(出たあと隙をついて逃げれば?)だし
何よりも誤飲後食事や観光までして散々1日過ごした挙げ句
歯の裏にくっついてた←さすがに気付かんか?!?!! みたいな
散々アーニャを顔芸枠として使い倒された末の
ラストのダミアニャのくだりにしても
もはや取ってつけたように感じてしまってちょっと残念でした。
(ちゃんとヒロイン要素あったんかい…と思ったら尊厳問題思い出してかわいそうになった)
キャラクターに関してはほんとに諸々納得行かずなことが多くて惜しかったです…が、
ヨルさんのアクションシーンは迫力あってすごくよかったですし
うんこの神様のくだりの作画演出チャレンジもアニメーションとしておもしろかったです。
(出てしまってるのか未遂なのかがわかりにく過ぎ問題はありましたが)
なんとなくですが、2期OPがクレしんで名を馳せた監督を起用していたところからも
アニメ公式はこの作品を“色んな意味で”そういう枠に解釈、着地させようとしてるのかな…?と改めて感じさせられた作品でした。
ヨルが超人すぎる
スト-リ-は思ってたとおりで単純でした。もっとユ-リとかも絡んでくれると、ハチャメチャで面白くなったかもです。💄冒頭でロイドがヨルに口紅をプレゼントするが、ラストのバトルシ-ンで切札として使われると思ってなかったので、小道具の使い方を良く考えているんだなと感心した。
ジャンプ映画は令和だとこうなるのか。面白かったよ
原作は読んでいるので設定は頭に入っていた。
令和だからか、あるいは原作の雰囲気を出すためか、
ジャンプ映画にしてはえらく日常シーンを長尺で用意してあった。良い。
ヨルさんのバトルは「ああ、そうそう。ジャンプ映画ってこういうメインキャラを活躍させるための幹部系キャラが出てくるよね」という、ドラゴンボールやキン肉マン、聖闘士星矢からワンピースにも通用するいつものお約束を思い出し、ほのぼのとにっこりと。
ギャグシーンもほのぼのシーンもあって、かなり良いですね。
ただ納得いかないのは、、、
口紅、そんなガソリンみたいな爆発的な発火はせんでしょう…。それだけ気になりました。
それを書きたくてネタバレをオンにしたくらい。
いや、でもまあ、楽しかったですよ。
SPY×FAMILYの出来のいい二次創作感
原作漫画が好きで一通り読破済み、アニメはちょろっと見てる勢です。
見た感想としては、SPY×FAMILYを知ってる他の誰かが作った作品、という印象です。遠藤先生のSPY×FAMILYという感じはしないです。
遠藤先生特有のクスッとする言い回しとかがなく、既存のネタを使い回しているだけ…に見えました。
アーニャはちびまる子を彷彿とするような感じでした。人のものを勝手にいじるのはちょっと…不快感があります。こんな子だったかな…
かといってつまらない訳ではないので、アニメのオリジナル回が嫌いでない方は楽しめるのではないかと思います。
個人的には好きな夜帷さんの出番がそこそこあった事が嬉しかったです。下ネタは嫌いなのでそこは抵抗ありましたが、世界観(トイレの)やゲストキャラも魅力的だと思いました。占いの人とか。戦闘描写は動きがあるの好きなので満足でした。一時停止やスローで見てみたいです。
アニメのSPY×FAMILYの出来に満足している人にはおすすめできますが、それ以外の人にはワンクッション必要…ですかね?
初見向けでファンも考察し甲斐のある良作品
私は原作ファン&TVアニメも楽しんで視聴している人間です。ここから物語の深部に触れたり、かなり独自の解釈が含まれますので原作未読の方等はご注意ください。
また、映画未視聴の方も細部について書いているので注意してください。
星4.5は次回作で超えてくれることを期待してのものです。シリアスが物足りないと感じ二周目を見たいと思うほど深いストーリーではないかもしれません。でも少し待ってください。『考えを止め』なければ、見えてくるものがあるんです!(※後述します)
私はあくまで『SPY×FAMILY』に親しんでもらうための映画化第一作として完成度がとても高いと感じました。第二作、第三作と様々なテーマで制作し続けてほしいと心から願います。
序盤から物語のラストへ構成が分かりやすく無駄がなく、時間の配分もスマートで長尺のカットが多様されていたこともあり見やすくなっていたと思います。
私は3人と1匹の中ではロイドのファンですが、まず冒頭シーンでやられました。存在が示唆されていたものの描かれてはこなかった仕事上の女装&籠絡シーン。衣装そのままでロイドの声に戻って電話するの、ここで興奮するのは気持ち悪いと承知の上で需要を満たされました。あと指輪麻酔針と小型カメラは大天才フランキーさまの発明品ですよね、そうですよね! 最高。
ヨルさんの戦闘シーンはいつもながら格好良く血飛沫は可愛らしく、日常に戻った時のギャップも良かったです。『ただいま』と言うアーニャちゃんに最早突っ込まなくなっているちち。一人でお留守番もままあることかもしれないですが、任務のために遅くなるならあらかじめシッターさんを呼んでいたのでは……? フランキーが直前まで居たorまだ居る可能性にありがとう。
さて、序盤では家族の能力や関係性、それぞれの立場での周りの人間との関わり方や立ち位置が丁寧に描かれています。そして普段の舞台バーリントにいる主要キャラをほぼ動かした上で一家は開始20分ほどでフリジスへの移動を始めるんです。わくわくの家族旅行ですね。最終的にメレメレを食べないのかよ! という声も散見されますが目的は『星』の獲得であり描かれるのは『星獲得のための奔走劇』です。練習でメレメレを作ってご機嫌なアーニャちゃんは居ると思いますので脳内補完を行いましょう。
フリジスまでの経路ですが、時代的に蒸気機関がまだまだ盛んな為列車での旅となります。確か電車ではなかったですが記憶が朧げですので、これから見る人はチェックして頂けると嬉しいです。いずれにせよ個室付きでわくわくしますね。
チョコレートの想像シーンで『西国一のチョコ』(ここでドイツの科学力は世界一が脳内でリフレイン)が奪われるところ、アーニャちゃんが幼心に冷戦状態を肌で感じているからだと分かって良い演出でした。偽装家族は平和の為だからそれはそう。
その後ロイドと『わるもの』の戦いやアーニャちゃんの能力故に出来る気遣い、ヨルさんの一歩踏み込める力強さ、ボンドはアーニャちゃんに寄り添う姿が描かれて……フォージャー家ってこうだよな、と心温まります。合間に置いていかれたユーリ&フランキーに場面が移るのもよかったです。彼ら、それぞれ夫妻から旅行の話を聞いているらしいのですがユーリは分かるけどフランキーはたかだか一泊二日留守にするだけでロイドから教えてもらってるの……? 最終手段みたいに頼られてるし、諜報員同士の無駄な接触は避けるべきなのに情報屋はいくら巻き込んでもいいんですか最高! もうお分かりかと思いますが私が最も好きなのはフランキーです。アーニャちゃんがブツを手に入れた辺りで、おや……? と思いましたし、ラストで(市場にはめったに出回らないはずの!)アイテムを手に入れた彼が入れ違いになるのではと期待していたので描かれたのが本当に気持ちよかったです。これがカタルシスでしょうか。
話を戻して、というか語り過ぎてしまったのでそろそろ飛行機内部に入ります。まず賛否が分かれそうなうんこの神ですが、他のシーンよりカット数が多く華やかな色遣いと今までにない展開で脳が処理しようと頑張っているので長く見えるだけで実は時間自体はそれほど長くないんです。いや長いだろと言われてしまうとそれまでですが、女の子でこれをやってしまう土台を作ったのは大きい……。
次にヨルさんの戦闘シーンですが、相手は戦闘人間タイプFという相手。この世界では色んな能力開発が秘密裏に行われているんですね。アーニャちゃんやボンド同様の存在であるタイプFが出てきた意味は十二分にあったと思います。ヨルさんの迫力ある戦闘シーンの長回し1カットも素晴らしかったです。
そしてロイドの戦闘シーン。苦戦しつつアーニャちゃんに知らない間に助けられて勝利する、安心感のある展開。変装して戦っているのを見られているので、身のこなし方や細かな癖まで真似をしていてロイドとは違う体術なんだろうと思うと円盤で見返すのが今から楽しみです。
毒ガスについて追記です。
アニメ化した中にもありましたが、毒ガスが使用されるたびに深読みで胸が苦しくなります。今回はアーニャちゃんの活躍で回避出来たので尚更。そうか、東国は新型の毒ガス兵器の開発をしているんだ……。史実に目を向けないと何を言いたいか伝わらないと思いますが、何かの伏線なのでしょうか。分かりません。
最後に後述のクライマックスです。一家が墜落寸前の飛行機の舵を取るシーン。崩壊しかけた『オペレーション〈梟〉』と重なるものがあります。予備知識として、西国との戦争計画を練っていると思われている標的デスモンドの『国家統一党』が左右どちらに位置するかを知っておくと考察が捗ります。本編でロイドがデスモンドの政党を支持する素振りを見せますが、ここで一家は取り舵──つまり、左に舵を切ります。そちらに湖があり着水出来そうだったのは、偶然でしょうか? 何でも描けて、あの展開でなくてもいいし右側に湖がある地形にしてしまっても『力を合わせて困難を乗り越える』場面は描けたのにも関わらず、です。父親が翼のある機体の舵輪を握り締め、妻と娘が追い3人で同じ方向を目指す。暗喩があるように思えてなりません。近くに標的次男が居て愛国精神に溢れる学校に通うアーニャちゃんは今後葛藤があるかもしれないし、表立ってではなくても風当たりが強いと感じることになるのかもしれません。(変顔になるほどの向かい風)
出されたものだけでなく、本当に描かれているものは何なのか、伝えようとしていることは何か……疑問に思いながら読み解ける範囲で知りたいという姿勢で視聴したいと思うものです。
エンディング、主題歌ともに素晴らしかったです。
デップルを誘惑したのは誰だったのか?(小説版で補足有)爆発の原因は?等明かされないままのこともあるので、裏話等をまとめた本の発売も待ち遠しいです。
映画版でもそれぞれが持つキャラクターの性格や行動に乖離がなく、いつも通りのフォージャー家に原作のシリアス展開を期待していてもプラス考察要素が含まれていて私は大満足でした。
こちらを読んで、見方が変わるかもなと思ってくださった方は何卒2回目3回目と映画館へ足を運んで頂けると幸いです。宜しくお願い致します。
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