みなに幸あれのレビュー・感想・評価
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説明不足は、脚本の推敲不足か?長尺のため説明カットしたか?。
清水崇が総合プロデューサーという伝奇スリラー。心理ホラーでもあるイヤミス系。特殊な習俗に囚われている山村が舞台。2ちゃんねるのオカルト板にありそうなお話。結末もほぼ予想通り。シチュエーションアイデアは理解できるので、脚本がもう少し整理されていればいいのに、と思う。出産や味噌や糸の意味などの説明が必要だろう。
ジワジワ不気味な新タイプJホラー
奇妙・不気味な出来事の連続に、主人公がジワジワ追い詰められてゆく展開は、面白かった。A24の「MEN」の雰囲気が思い出された。
古川琴音の主役起用は大正解だが、ワキが弱すぎる。特に、祖母役の台詞棒読みは、興ざめ。ストーリーがイマイチすっきりしないし、後味も悪い。
しかし、新タイプのJホラーを目指しており、次回作に期待したい。
Jホラーとしては有り
予告編見て想像してたんとだいぶ違いました。あまりテーマにとらわれず、おお、そう来るか、そう見せるかと楽しみながら鑑賞しました。デートムービーには適しませんので、ひとりでニヤニヤしながら観ると良いでしょう。古川琴音さんの演技が突出しているので逆に浮いてしまっていたかな…
不幸とされる人が志願して、満面の笑みでいるのを不幸と呼べるのだろうか
2024.1.19 アップリンク京都
2024年の日本映画(89分、R15+)
祖父母の元に帰省する孫が、そこで行われていた奇妙な風習に直面する様子を描いたホラー映画
監督&脚本は下津優太
物語の舞台はある地方都市(ロケ地は福岡県田川郡赤村)
「孫(古川琴音、幼少期:久保留凛)」は東京の看護学校に通っていたが、実習を一通り終えて、祖父(有福正志)と祖母(犬山良子)のいる実家へと帰ってきた
一緒に父(西田優史)と母(吉村志保)と弟(名本伊吹)も帰ってくる予定だったが、何らかのトラブルで1日遅れるとの連絡が入った
孫は祖父母と一晩を過ごすことになったのだが、雰囲気の異質さと時折2階から聞こえてくる音が気になって仕方がなかった
地元には幼馴染(松大航也)がいたが、彼は父の怪我によって農家を継ぐことを余儀なくされていて、祖父母は幼馴染一家との関わりと禁じてくる
その理由はわからないままだったが、翌日に孫は得体の知れないものを見てしまう
それはパンツ一丁の謎の男(橋本和雄)が床を這いずっているというもので、祖父母は何食わぬ顔をして、男を引きずって2階のある部屋へと閉じ込めた
祖父母は「まだ聞いていなかったかな」と普通に接し、その風習は代々伝わるもので、「あの男の不幸によって、我が家の幸せは保たれている」という
そして、幼馴染の家ではその風習がなく、それによって不幸が訪れているので近づくなという理由があったのである
映画は、地方にありそうでなさそうな風習を描いているホラーで、抵抗する孫が徐々に感化されていく様子を描いていく
この土地では当たり前のような風習になっていて、謎の男が死んだことで代わりを探さなくてはいけないということを町中の人が理解しているという感じになっていた
どうやら選択制のようで、「ウチはやめてね」みたいなセリフもあったりする
物語は、「幸せの総量は決まっていて、それを奪い合っている世界」という前提があり、その中でどう生きていくか、を描いているのだが、設定が穴だらけすぎて失笑を禁じ得ない
その最たるものが「生贄になっている人が不幸に見えない」というもので、謎の男はわからないものの、途中で助ける中学生(増永成遥)とか、幼馴染は「志願兵」みたいな感じになっていた
いわゆる相対的幸福論と主体的幸福論の溝を考えていない感じになっていて、無抵抗の志願兵目線の幸福論というものが置き去りにされている感じがした
謎の男の儀式に関してもコミカル一辺倒で、何か薬を盛っていて恍惚状態になっているようにも思える
ある意味、この世界においては「幸福というものを考えずにいる方が幸せ」という感じになっているのだが、それを考えると、「あなたはどちら側で幸せになりたいですか?」と問うているようにも思える
みんなが幸せになるためには、率先して誰かの幸福を支える犠牲が必要で、そういった社会構造を理解して支えましょう、という感じだろうか
これが現代日本の幸福論に物申すという寓話として作られているのなら興味深い部分はあるが、それを作品から感じ取るのは無理だと思う
日本の土着ホラーにありがちな生贄論の延長線上に過ぎないので、そこに新しさを感じないというのが率直な感想だろうか
いずれにせよ、最近流行りのコメディホラーなのだが、おそらく現地の素人を大量に投入しているので「棒読み演技」が凄まじいことになっていた
それが主要キャストにいるので、無茶なことをするなあと思ってしまって、記念出演としても、これで良かったのかは何とも言えない感じになっている
主演の古川琴音ひとりの演技力でカバーできるものではなく、ここに演技派を起用している時点で、素人演技がさらに際立つようになっていた
幸福の限度性という設定は面白いものの、不幸の侵食に対する危機感がほとんどなく、パニックになることもないので、不幸すらも許容しているのなら、風習にこだわる必要がないのではないだろうか
そのあたりがスッキリしない世界観だったように思う
古川琴音が素晴らしい。話の素材は、実に面白い。それが本当にもったいない。
田舎の祖父母の家の2階には何かいるらしい。
祖父母の様子が変だ。
奇行をたまに見かける。
「幸せには総量が決まっている。」
テーマは面白いと思うし、観たい。
しかし、それを興味深く説明する内容になってない。
そもそもそういうルールがあるなら、親はちゃんと教える義務があある。
その都度、「あなたはまだ知らないんだぁ」じゃない。
- 以上。
いや、自分だけが知らない。
なぜか絶対に誰も教えてくれないという恐怖…というのならわかる。
さらに、それが、田舎の特定の地域だけ(それには無理がある)なのか、全国なのか、全世界なのかもわからない恐怖。
そうならば、実に面白いし、新しい!
しかし、そこまで描けていない。(私の認識違いかもしれない。)
観客に説明できていないのは、クリエイターの力不足以外の何物でもない。
それを臭わせるだけ、テーマを提示するだけなら、本作の元となった短編でいいかもしれないが、長編映画ならちゃんと描く必要がある。
素材が面白いのに実にもったいない。
主演の古川琴音は素晴らしい。
一般の方の演技も異様さを表現できていて、いい。
その分、他の人の、ドラマの脇役のような凡庸過ぎる演技が際立っている。
さらに、笑えないコメディのようなシーンが無駄、というかそれ以上に足を引っ張ってる。
Jホラーの昔からのファンですが、最初の爆発的なヒットの頃以降は傑作が極めて少ない。
「いつまでも「リング」の中田、「呪怨」の清水じゃダメなんです」(清水監督の言葉)というなら、「日本ホラー映画大賞」や本作にも、清水監督と清水組は関わるべきではないと思います。
幸せってなんだっけ
子供の頃に自分も住んでいた祖父母の住む田舎町にやってきた看護学生の女性が、不穏な事態と対峙する話。
2階の奥の部屋に異様な雰囲気を感じる中、物音が聞こえたり、爺ちゃんも婆ちゃんもちょっとおかしな行動をしたりと思ったら、2人の背後に…はぁっ!?
主人公の昂るリアクションはその瞬間だけだし、どうするんだよって責める割に必死さもないし、そもそも奇行もフリーズも話しと関係ないし、軽トラ君は無症状?
明らかに力不足な棒読みさんも気になるし…。
なんだかそれっぽい怪しげなものを詰め込んだだけという感じな上にこれと言った衝撃的なオチもなく冗長だった。
日本版ミッドサマーみたいな
総合プロデュースがホラー界の鬼才である清水崇監督なだけあって、シンプルかつオチも大体分かってしまう感じ。
生贄とか奇行な演出がミッドサマーを思わせる作品であったが、ミッドサマーの方が分かりやすく、こちらはあと5分で良いからもう少し村の事とか家族の事とか説明が欲しいところだった。
でも古川琴音ちゃんも雰囲気に合っていてホラーが好きな人はハズレではない映画。
ホラーじゃないよ
予告編やポスターからしてホラー映画を想像させるが、さにあらず。
人間の幸せの総量は限られているという前提で、家々で不幸を背負う生贄を飼っている町のお話。
多分に寓話的な表現なのだろうが、狂ってる世界なりのルールが分かりづらく、因果関係が腹落ちせず最後までモヤモヤが晴れなかった。
年配者を飼う年配者。
爺さん婆さんの家に住み着く何かの話。
小さい頃に爺さん婆さんの家に遊びに行った孫(古川琴音)、その夜2階から物音が…時が経ち看護学生になり爺さん、婆さんに会いに行くが…またその夜、誰もいない2階から物音が…。
物音がした食事時、爺さん婆さんの豚鼻でその音をごまかし、風呂上がりの孫の前に口をアングリ開けて立ちすくむ爺さんのマヌケ顔、間を空けての「おやすみ」で、あっ、なるほど!そっち路線ですか!と、察してホラーじゃないんだコメディ寄りなんだ!と早々に気持ち切り替えたらこの評価!
暗闇の廊下から現れた婆さん、いきなり早歩きのドアにぶつかるは一瞬怖かったけど笑っちゃった。
ホラー好き、ホラー作品として観てる方にはもの足らなかったと思うが、コメディに切り替えた私としては飽きずに楽しめた。
数ヶ月前に予告で知って楽しみにしてた本作だったんだけど、ホラーとしては何かガッカリだけど何か惜しい感じ、異様な村の感じと普通の人とはズレてる村の人の狙いは良かったと思うんだけど。
一風かわった映画を、という志!でも
単につまらないとか眠くなるとか、そういったものはなく、むしろ色々と趣向を凝らした不思議な演出に結構興味をそそられるところはありましたが、ちょっと分からないところが多かった印象で、内容と共に嫌なもやもやだけが残ってしまった印象です。
演出とかも、良く捉えれば味わい深いと思いますが、何だか中途半端に嫌な雰囲気で、やっぱもやもや・・・
生理的になんか嫌と思うところがありましたが、それは結構作品の売りになったりするので一概に完全否定はしたくありませんが、色々と他にはないような気持ち悪さがあるので、それは覚悟して観賞した方がよいかと─
時間をばつっと切ったり突然飛んでしまうような展開も少し気になってしまいました。
野心的に社会的背景なども盛り込もうとしていたのかもーと思ったりもしましたが、それほど深く理解できなかったので、自分には評価できません。
異星人なのかな
古川琴音さんが主演かー、ホラーに合いそうな俳優さんだし面白そうなので鑑賞
見終わった感想...よくわかんない。
幸せは人の不幸で成り立ってる。あなた、あれが人に見えるの?
いや、理解出来ない。
おばあちゃん、喋り方からして人間じゃないよね。異星人でしょ。
よくわからない食事の件にお味噌が何かあったのかな?
すみません、両親が田舎に帰って来た頃合いは寝てました😴
そのあたりでストーリーに重要なネタがあったのかな?
味噌のネタバレも。
途中の叔母さんの件も意味わからんし、生まれた子が生け贄でもなさそうだし。
これがホラーか。
いや未知の遭遇やないですかね。
いや、寝た事に後悔。
寝てる間に何かあったはずですよね?
あー古川琴音さんはめちゃ良かったです^ ^
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