劇場公開日 2023年6月30日

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山女のレビュー・感想・評価

全32件中、1~20件目を表示

3.5Good Music and Cinematography Really Make a Difference

2023年5月30日
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鑑賞方法:VOD

A real world Princess Mononoke melodrama set in a mountain village back before electricity that comes off somewhat as an accute portrayal of yesteryear Japan life. Shows some origins of gender roles and social structures, what's even more enjoyable about the film is that its lushly colored cinematography is pleasing to the eye. Obviously you have to watch for the original Dirty Beaches soundtrack.

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Dan Knighton

5.0素晴らしい映画

2023年10月29日
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東北文化大好きの私からすると、大興奮の映画でした。綺麗な映像に、役者さん達の演技に感動。おしら様が夢に出て来そう。

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関東Blues

5.0プロデューサーと

2023年9月26日
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エグゼクティブプロデューサーって
何人もいていいもんなん?

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ミスター

3.0家長制度って怖いね

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

《山女》
地味な映画でしたが現代社会に共通する貧困・差別など考えさせられ、ひとりの女性が理不尽から解放され自由に生きる事が出来たらどんなに幸せなんだろうと思う映画でした。神頼みや祈祷師だのと心の支えが無かったんだろう思うと悲しくてなりません。
主演を演じた山田杏奈さんの演技力は凄いと感じました。
今後彼女が出演する映画に注目したいと思います。

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倭

4.0共同体とその外側

2023年8月7日
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鑑賞方法:映画館

2022年。福永壮志監督。18世紀後半の東北地方は冷害に苦しんでいた。先祖が火事を起こしたことで田畑を取り上げられた一家は埋葬を生業とすることでかろうじて生計を立てているが、村人からは差別されている。ある日、盗みを働いた父を庇った娘はやりきれない思いを抱えたまま、神聖な山に入っていくと、そこには山男がいて、、、という話。
「遠野物語」から着想を得たという山女のはじまりの物語。共同体の中で差別され、蔑まれた娘がそこから抜け出そうとしたとき、神聖な山の中という選択肢しかなかった。そこには人語を解さぬ、しかし(だからこそ)不思議な魅力と力を持った山男がすでにいる。言葉が通じない山男との共同生活は共同体の掟や人間感情とは無縁の原初的なつながりになっていくが、人間は人間の世界に連れ戻そうとする。ところがそこにはいかにも人間らしき手前勝手な理屈があって、冷害を収めてもらう神頼みのため、人身御供を必要としていたのだ。このあたりは「もののけ姫」みたいだ。父と弟のために役目を引き受けて死を覚悟する娘だが、土壇場で「天の配剤」のように救われ、周囲が恐れおののくなか、一人山へと歩み去っていく。
近代の物語によくあったように、「個人」の「意思」として共同体を抜け出すのではなく、山男との出会いや最後の雷雨のように、意図を超えた神的な自然の力によって抜け出すところが肝心。山男を引き継いだ山女となった彼女に手出しする村の者は二度と表れないだろう。
しかし、だからこそ、ラストシーンで人間の世界の軛を離れていく彼女はもっと美しくあらねばならない。後ろ姿の髪の毛が艶やかに光っているとか、真っ白くなるとか。

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文字読み

3.0山田杏奈の新境地

2023年8月6日
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鑑賞方法:映画館

冷害による食糧難に苦しむ村人が四苦八苦する姿を描いた物語。ストーリーは平凡ですが主演を演じた山田杏奈は今までとは全く違う役柄に挑戦し新境地を切り開いたような印象で彼女の体を張った演技に注目です。

2023-117

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隣組

3.5今の時代につながっている

2023年8月2日
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鑑賞方法:映画館

「アイヌモシリ」の福永壮志監督が、「遠野物語」を題材に映像作品化。前作と比べると、名のある役者陣が出演しているせいか、劇映画としてしっかり成立しているが、その反面、アニミズム的な不可思議さ、得体の知れなさは薄れた感じ。
「遠野物語」を初めて読んだとき、遥か遠い昔の話ではなく、せいぜい曽祖父ぐらいの頃の見聞録であることに驚き、今の時代につながっているのだな、と深く感じ入った覚えがある。この作品では、18世紀後半が舞台ということで、それより少し遡った感じだが、貧困、差別、不寛容、犠牲、自己実現といった現在につながるテーマを描こうとしていることはわかる。
山田杏奈の目つきがいい。可愛さもあり、もう少し汚れていてもいいくらい。森山未來は出番は少ないながら、強烈な存在感。二人の交流をもっと見ていたかった。永瀬正敏もうまい。脇役もそれぞれはまっていたが、中でも白川和子!
暗闇を基調とした撮影、不協和音の音楽もユニークでいい。多国籍チームの賜物か。
もっと長尺にしても描ける題材で、食い足りなさも感じたが、こうした作品を世に出す志を大いに評価したい。

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山の手ロック

4.0山田杏奈は流石だが難解

2023年8月1日
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鑑賞方法:映画館

18世紀(江戸時代中頃)の東北地方の閉鎖的な山村社会を描いた映画。
山田杏奈の演技は流石で、惹きつけられますね。

人柱を立てて冷害を収めようとかそれっぽいことを言いつつ、一番の推進役は自分の孫娘をさっさと嫁がせて対象から外すとか、セコいですね。盗難事件の責任を取って村を出た(実質的には村を追い出した)娘を、山狩りしてその過程で殺人までして捕まえて人柱にするなど言語道断で、流石に山の神も呆れたのでしょう。
と思えるのは現代の価値観だからでしょうね。世界中の宗教は本質的には多くが平和的な教えだが、信徒まで平和的では決してない。中東問題、十字軍、安土桃山時代のキリスト教布教、近年ではイスラム原理派のテロ行為。それらに限らず、富を巡って人は殺し合いをして来ただけだし、宗教の教え自体はそれとは無関係でも、歴史を見れば争いに利用されてきたのは明らかですね。

とかそんなことをこの映画を観て感じたのですが、それで良かったのか?監督が何を考えてこの映画を作って、誰をターゲットにしていて、観客に何を感じて欲しかったのか、純粋に知りたいです。

遠野物語にインスピレーションを受けた作品とのことでしたが、遠野物語ってこんなに難解な作品だったのですね。山男も結局どのような存在として描いているのか良く分からず。
こういう映画って明確なメッセージ性を放つ作品が多いのだが、難解で不快な展開の割にガツンと来るメッセージ性も感じられず、消化不良だった。
これは自分の理解不足or感受性不足なのかもしれないが。

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あいわた

5.0迫力満点

2023年7月31日
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想像以上の映画でした!!!

昔の山村の様子がよくわかり。。。。

米に頼らない生活。

川で魚🐟、山でジビエ⛰

山男とりんの心の交流素敵でした!!!!

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花丸

3.5山田杏奈は目力があった

2023年7月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

18世紀後半、江戸時代の東北。日照不足での不作により食糧不足に苦しむ村で、伊兵衛は曾祖父の起こした火事により田畑を没収され、娘の凛と息子と3人で、村人から蔑まれながら生きていた。そんな凛の心の救いは、女神様が宿ると言われる早池峰山だった。ある日、あまりの空腹から米を盗んだ伊兵衛を、自分がやったと庇った凛は、家を守るため自ら村を出て、越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越えた。そして凛は、山の奥深くへと進み、生肉を食べる山男に出会った。さてどうなる、という話。

食糧難で生まれた子供も殺さないといけないような状況の村で、生贄に若い娘?
食いぶちを減らすなら、人生の終盤を迎えてるジジババが先だろう、って思った。
山男ももっと怖いのかと思ってたが銃で簡単に殺され、あっけなかった。
凛役の山田杏奈はあんなに目力があったんだと感心した。彼女は適役だったと思う。
火炙りにされてて突然の雷雨で助かった凛はどうなるのかな?
1人で山に戻るのかな?
悲しい話で、あとは観客の想像に任せるという終わり方も悪くはなかった。

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りあの

4.0遠野物語の世界観を見事に表現

2023年7月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

久しぶりの山田杏奈主演映画は、18世紀末の貧しい農村を舞台にした伝承物語。
貧しい農村の中で穢れ仕事を負わされる娘役を山田杏奈が好演。
新たな作品に出会う度に進化しているように思える。

話はこれぞ伝承といった趣きで、当時の農村や神々しい山、その中に住む山男、生贄の儀式などを緊張感のある映像や音楽で表現され痺れた。
「面白い」とか「繰り返し観たい」とか軽くいえる映画ではないが、ずしりとした確かな見応えを感じた。

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イサヤ

3.5お前ぇと俺はちがうんだよ!

2023年7月22日
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鑑賞方法:映画館

プロレタリアよ団結せよ、みたいな話だったらちょっとなぁ…と危惧しつつの鑑賞だったが心配無用でした。
おさむれぇ様が出てこないので,貧農vs大自然という絶望的コントラストが際立つ。そしてその山を、単に木が生えて傾斜しているところではなく,神懸かったモノが宿った敬して遠ざけるべき場所として映し出すカメラワークと照明も見事。
そして,他評者多数ご指摘の通り山田杏奈が素晴らしい。大袈裟な表情を排し眼だけで語る彼女無しだと,かなりつまらない作品になっていたことだろう。個人的には清原果耶@「1秒先の彼」や円井わん@「MONDAYS」と並ぶ最近の嬉しい発見。

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ひろちゃんのカレシ

3.5江戸時代後期の頃の話か

2023年7月20日
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鑑賞方法:映画館

生け贄信仰って、形は変われど今も行われているんだろうな。

「生け贄を捧げたら神様が喜び、災いを消してくれる」という発想は、心の底から馬鹿馬鹿しいと思う。

映画のラスト、どうしてあんな事が起こったのだろうか???

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はなてん

4.5越えてはいけない祠の先。

2023年7月17日
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鑑賞方法:映画館

めっちゃ面白かった。いや、正確には面白い要素なんて全くないんですけど、なんだかずっとドキドキしてた。物語の舞台は18世紀末の東北。2年もの間大飢饉に苦しむ小さな村。終始どんよりした空気がスクリーンを支配している。

先代の罪を背負い差別されて生きる父子。稲は枯れ食べるものもない。今日生きるのに必死の村人たち。そんな環境にあっても人を見下すことを止めない人間の性。その醜さ、その狂気が嫌ってほど感じられて叫びだしたい気分でした。

山田杏奈がまさに凛とした新たな表情を見せてくれます。周りの俳優陣もとても豪華です。

ラストはなるほどね、って終わり方でゾクッとした。きっとこのまま滅び行く村を背にして、歩いて行く道のその先に何があるのか、あるいは誰かが待っているのか。答えはない。

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はるたろう

5.0遠野物語

2023年7月16日
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鑑賞方法:映画館

自然の音が素敵でした。

出身者じゃない人って岩手弁(?)どれくらい聞き取れるのでしょう…?笑

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khs69

4.0タイムスリップ・ミスミソウ

2023年7月14日
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悲しい

怖い

寝られる

・・・。
辛くて、苦しくて、胸が張り裂け、泣いてしまった。何がいけないんだ。どうしてダメなんだ。ただ、必死に生きているだけなのに。その場に立たされて、ようやく現実を受け止め、躊躇うのは何でだ。今を生きる全ての人に大切な、この時代に必要な映画でした。

山田杏奈の表現力には、毎度驚かされる。
もはや、怖いくらいに上手い。リアリティがあるどころの騒ぎじゃないから、胸の奥底までエグられる。なんでこんなに綺麗な子がそんな目に合わないといけないのか。そんな思いで心苦しくなる。時には若きギターリスト、時には嫉妬心に溢れた女子高生、時には村で差別される孤独な女性。どんな役者遍歴だよ。スゴすぎるぜ。

英語表記があるように、本作は日本よりも外国受けしそう。と思ったら、米国と共同制作なのね。日本にしか描けないテーマを世界に。昨年の「破戒」と同じ差別を扱っているが、本作はもっと暗い。あの作品には劣るとも、ものすごいものを見たという感覚は似ている。人間ってのは、本当に愚かである。

ドキュメンタリーのように、リアルな接写が多いため、かなり暗くて見ずらい。故に眠たくなってしまい、映画館で見るには地味すぎた。だけど、森山未來の山男とのコントラストは素晴らしい。ようやく人間としての喜びを感じた山田杏奈の姿も、さらに美しい。撮影は日本人では無いらしく、少しばかり相性が悪いように思えた。これだと暗くて辛い映画で片付けられちゃうな。

まるでミスミソウ。ここからがミスミソウ。
あの作品が大好きな私にとっては、結構ハマりました。ここからが見たい!って感じはするけど、山田杏奈の恐怖を覚えそうになるほどの演技力に圧倒されました。

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サプライズ

2.0生贄 今は昔

2023年7月12日
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泣ける

悲しい

話では聞いたこと有るが、生贄がリアルに表現されていた
生贄だけでなく、村独特のシキタリというか、盗人の子は死んでも盗人みたいな、閉鎖的な世界を描いていた
これとは反対に山の中で、一人たくましく生きる男性に惹かれるのだが…😞自由→孤独 規律→集団どちらを好む?と問い掛けられたようだけど…

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ろくさん

3.0永瀬正敏・でんでん とくりゃ観ますよー

2023年7月9日
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 朝イチで観たホラーより飢饉・飢餓・迷信の方がよっぽど怖いやね。 映画製作ではゴージャスな衣装より粗末で着古し汚れた木綿を再現する方がよほど高い予算になるはず。
色々な工夫をして頑張っている衣装部も見事だ。

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すったもんだだよ

3.0山を降りても、人ではなかった

2023年7月8日
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 ふと思ったんです。「鬼滅の刃」の柱って、彼女のこと?。異形の者として、ヒトの生存を脅かすモノと抗い続ける宿命。ヒトであり、柱である存在。彼女が抗い続ける鬼の正体って…。
 そうすると、彼女の呼吸は火?、水?、それとも…。みんながこぞって鬼滅を応援するのは、あの時代のDNAの為せる業かも知れないですね。

 私の内に、あの時代のDNAが、どのくらいあるのかしら。少なくとも、あの時代を生き延びたDNAがなければ、私達は、今、ここにいない。その一方で、私達は、何人の凛を、必要としたのかしら。
 エンドロールを見る限り、海外マーケット狙いかな。上映館も少ないし。それにね、なんとなくですが、私のDNAが、この映画を拒否するんですよ。生き延びちゃって、ごめんねって…。
 とにかくね、可哀想で片付けるのは、止めてね。我々は何処から来たのか、我々は何者なのか、我々は何処へ行くのか、強制的に考えさせられる作品です。
 咎人は、咎人が作るのか、あるいは、自らの悪意に気づかない善人が作るのか、皆様も御考慮下さい。
 ただね、あのラストはちょっと…。お前は◯◯◯◯◯◯○◯◯◯(注1)かって、みんなで突っ込みたくなる展開ですが、まぁ、それも、映画ならではのエピソードということで。

注1) ◯には全てカタカナの語句が入ります。気になる方は、是非、劇場まで!。

 追記
 この映画は、おとぎ話?、昔話?。なら、どうして今、創られたの?。他者を排撃、死に至らしめる、悪意なき善人のすることは、止みました?。教育の現場で自らの命を絶つ事例は、どんな鬼が、やらかしたの?。遊び感覚で、他者を死に追い込む鬼は何処に棲む?。鬼をおとなしくさせるには、異形の柱に任せたら、それで済むの?。私達は、自らの悪意に目をつむり、念仏唱えていればいいの?。

 皆様の全集中の呼吸に、期待します。

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機動戦士・チャングム

4.0遠野のジャンヌ・ダルク

2023年7月8日
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悲しい

冷害による飢饉に苦しむ東北の寒村が舞台の時代劇。祖先の罪で村八分となり、村の穢れ仕事で糊口をしのぐ一家の娘リンを山田杏奈が演じる。

弟を守るため父親の悪事の肩代わりで村を追われたリンは、隠れ棲んだ山奥で不思議な男と出会う。抑圧された村での暮らしから解き放たれ、リンは初めて心の自由を得るのだが……

家族を想い苛酷な運命を甘んじて受け入れていく、リンの意志の強さには神々しさすらある。白装束の彼女の姿にはジャンヌ・ダルクを想起した。

遠野物語の世界観をベースに、差別や貧困といった現代を照らし出すテーマ性を落とし込んだ意欲作。山田杏奈は本格女優への一歩を踏み出した。

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ku-pa-