劇場公開日 2022年9月30日

四畳半タイムマシンブルースのレビュー・感想・評価

全94件中、81~94件目を表示

4.0面白かった。明石さんが良かった。

2022年10月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

私が暮らす、京都の古い下宿、下鴨幽水荘で、ある夏の暑い日に下宿で唯一のクーラーがリモコンの水没で使えなくなってしまった。私が明石さんと対策を考えてる時に、田村と名乗る見知らぬ男子学生が現れた。田村は25年後からタイムマシンに乗ってやってきたというので、そのタイムマシンを借りて昨日の夜に戻り、壊れる前のリモコンを持ってこようと考えた。昨日に行ったが、そこで小津たちが勝手気ままに行動し、過去を改変してしまい・・・てな話。

タイムマシンものはよくあるし、そこで過去の自分と遭遇するといけない、というのもわかる。なので、なかなかスリルがあった。
最初何が起きてるのかわからないシーンから始まるから???状態からその伏線が回収されていくのも面白い。
明石さんが声(坂本真綾)も良くて素敵だった。

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りあの

4.5この世界観がクセになる!

2022年10月2日
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楽しい

難しい

その独特の世界観がクセになるテレビアニメ「四畳半神話大系」。言うまでもなく私も瞬く間にその魅力の虜となり、バラ色のキャンパスライフを夢見る「私」と個性豊かな仲間たちが繰り広げるドタバタ劇を毎週楽しみにしていたものである。本作はその劇場版ということで、期待に胸高鳴らせてさっそく鑑賞してきた。(いつもとレビューの文体が異なるのは、多分に本作の影響を受けたためであることはお察しのとおりであり、以降は浅沼晋太郎さんの声で脳内再生していただければ幸いである。)

ストーリーは、「私」が下宿する下鴨幽水荘の唯一のエアコンのリモコンが壊れたことに端を発し、「私」と仲間たちがたまたま見つけたタイムマシンで過去から故障前のリモコンを取り戻すというもの。この狭く古びた下鴨幽水荘を舞台にし、リモコン奪取というしょうもない理由でタイムマシンを駆り、100年以上の時を越える壮大な物語を描くという、まさに「四畳半」の真髄のような珠玉の作品と言っても過言ではない。

おもしろい!開始10秒で広がる四畳半ワールドに、懐かしさとともに妙な心地よさを覚えたのは私だけではないはずだ。テレビアニメの主要キャラはそのままに、各キャラにしっかりと役割と見せ場を与えていきいきと描き、ストーリーにもがっつり絡めているとあれば、文句のつけようもない。愛すべき悪魔キャラの小津をまさか大スクリーンで観る日が来ようとは夢にも思わなかった。

一方で、劇場版の尺を生かした数々の伏線とその回収も見事であり、その緻密に練り上げられた脚本のすばらしさは筆舌に尽くし難く、これはもう実際に貴君の目で確かめてもらうほかないだろう。足早に駆け抜ける展開が目まぐるしい場面転換を生み出し、「私」を始めとした主要キャラが勝手気ままな別行動を取るため、話はさらにややこしくなり混迷を深めていく。しかし、それを「私」の語りによって補足しながら怒涛のごとく突き進む展開に、観客の誰もが疑問やツッコミを挟む余地はなく、物語の成り行きに身を委ねるほかない。

そんな複雑さをもちながら、序盤で起きたチグハグな会話や行動、カッパの銅像、明石さんの気になる相手、見知らぬ学生の田村、モチグマン等の数々の伏線を回収する終盤の収束には、もはや心地よさしか感じない。ラストの明石さんのセリフも感慨深く、「私」の求めるバラ色のキャンパスライフは、実はもう手の届くところにあったのである。まさに「好機はいつも目の前にぶら下がっている」のである。

いつもの面々のドタバタを描きながら、終わってみれば、目の前にあるものを掴んで自身の手で未来を切り拓けというメッセージが心に響く本作。頭から尻尾の先まであんこの詰まった鯛焼きの如く、ラストまで濃密な満足感を得られること請け合いである。

主演の浅沼晋太郎さんはじめ、坂本真綾さん、吉野裕行さん、中井和哉さん、諏訪部順一さん、甲斐田裕子さんら、テレビアニメキャストに一分の隙もない。本作ではキーマンとなる田村も、聴いた瞬間に本多力さんだとわかるものの、このイメージとキャラのマッチングならば、キャスティングにいささかの異論も生じまい。

この世界観に魅了された御仁が多いと見え、私が足繁く通う田舎の映画館も稀に見る盛況ぶりであった。とはいえ、初見で本作の真の楽しさは味わうことは難しいだろう。せめて事前にテレビアニメの数話も視聴して、下鴨幽水荘の人物相関ぐらいは押さえておきたいものである。

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おじゃる

4.0さすがだなぁ!

2022年10月1日
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なんと言っても凄いよね!
絵も映像も音楽も演出も内容も全ての世界観がいつも素晴らしいです!
中々こういったストーリーは思いつかないと思います!
タイムマシンをあんなくだらないリモコンの為に使うのがまた面白い!笑笑
でもあのリモコンのお陰で色々変われたんだよね!
なんかこの話の続きがどうなったかめちゃくちゃ気になります!
またその後の映像化もいつか期待してます!
田村君は誰なんやー!?って思う方是非劇場に足を運んでみて下さい!
いつものわちゃわちゃしてる世界観で繰り広げられるストーリー!
頭も使う所もあるかもしれないけど最後はスッキリ出来たのでわかりやすくて良かったです!
ありがとうございました!

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つぐちゃんねる

5.0やや数学・物理的な知識、京都の地理や国語力が要求されるが高評価。

2022年10月1日
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今年288本目(合計563本目/今月(2022年10月度)2本目)。

「それがいる森」が極端な地雷だったのもあって、お口直しで0分差でこちら。

元のアニメがあることは知りませんでした。ただ、未見の方でもはいっていきやすいように配慮(登場人物の自己紹介など)はあります。

元ネタは知らなかったとはいえ、いわゆる「四畳半もの」(四畳半でなくても、趣旨的にこの映画のネタと同じになるものを含む)という類型って存在するんですね…。

あえて難点をあげるとすると、元映画の趣旨的に数学・物理的な内容が多く(表立っては出ないが、結局は学部レベルのそれらの知識が裏にかくれている)、一方で、表現(この映画、主人公の「一人語り」が結構多いです)が、そこそこ国語力を要求される(センター試験レベルの現代国語の国語力はないと詰まります)上に、そうかと思えば京都の地理を前提にしたセリフも出るので、ややそこは知識が必要(アニメ版をみていれば不要?)かな…というところです。

そうした点で引くとしても0.2とまりであり、切り上げても5.0あるので特に減点対象はなしにしています。「独特な国語力」は、大学レベルの国語力くらいは要求されますが、京都の地理については(ただ、京都市内の特定の場所しか出ない)予習があると有利かも(関西圏では、大阪と「その場所」をつなぐ京阪電車がありますが、そのサイトを見ているだけでもだいぶ違う)という印象です。

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yukispica

3.0予想を上回りも下回りもしない

2022年10月1日
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《四畳半神話大系》のキャラクター構成で《四畳半タイムマシンブルース》をやっているので、変化はほぼなく同じシリーズの違う話を観てる感じ。それ以上でも以下でもないんだよね。

ただ、話はヨーロッパ企画・上田誠さんの戯曲《サマータイムマシン・ブルース》を《四畳半神話大系》の世界で焼き直してるんだけど、ちょっとアニメだと観づらいね。タイムトラブルネタのあれこれを伏線回収の感じでやってくから、「あれが、こうで、こうなって」を考えないといけないのがしんどい。

明石さんが「先輩はここに残って」と語るシーンは、小説だと、もっと熱く感じるんだけど、アニメだとそこまでじゃなかったな。「どうしてそんな−−」のシーケンスがなかったから、余計にそう感じたのかも。

このテイストでまた何か作れば、それなりに人も集まると思うけど、作り手として、それは、どうなんだろうと思いました。それは森見登美彦さんもそうなんだけど。

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Scott

5.0コレは良い四畳半

2022年10月1日
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ノイタミナ枠で放映された四畳半神話体系の締めくくりともいる私と明石さん、そして愛すべき厄介な仲間たちとの再会を楽しみました。
作品として完成度も高く、単体で見ても楽しめます

予想できる伏線が楽しく種明かしされるなかで、予想の斜め上を行く伏線がどんどん回収されます

ほんとにそれで辻褄合うのか?と頭を抱えながらも納得してしまう奇想天外かつヘンテコなタイムパラドックスストーリー

TVシリーズでテーマソングを歌ったアジカンの歌うエンディングソングで締まります

私は自分自身の情けなくだらしなく愛すべき学生時代をこの作品に重ねて観ています

みなさんも少なからずそんなところがおるのではないでしょうか?

サマータイムは短くそして永遠に繰り返す
京都の鴨川デルタは時間の特異点なのでしょう

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Kotapon

4.5もうサイコー!

2022年10月1日
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これこれコレですよ!!
俺達の神話大系が映画的パワーアップして帰って来たぞ!
見たかったヤツ、欲しかったヤツ。
もう個性溢れるキャラクターの魅力そのままに、ストーリーの面白さ倍マシマシ。
神話大系好きなヤツは今映画館へ行くべき。
やっぱ浅沼 晋太郎サイコーですよ!

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たけ(c)

3.5愉快な映画

2022年10月1日
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森見さんの文体をそのまま映像化すると、こうなるよね。あの文体を楽しめる人は、映画も楽しく観られるはず。面白かった!ところどころ声をあげて笑ってしまったじゃないか。

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Naofumi

3.5ネット以前の学生生活の香り、ジジイも学生時代思い出した、京都ではないけどね【テネットの超ミニマム版に思えた】

2022年10月1日
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幸せ

独特の画風、森見登美彦の作風にマッチしている。味がある。TVアニメは未見。

まあ時間も短いし、一瞬、なぜかワシののうな、大学学生時代が走馬灯のようにシンクロした。
懐かしいねぇ。雰囲気が、没入できた。

森見登美彦+タイムマシンの戯曲【舞台、映画】と合体。

難点を初めに挙げておくと
①主人公の「私」の一人語り一人称で淡々と進行するからあまりに受け身だと眠くなる。言葉遣いは完全に学生運動以前だろから
②クーラーのリモコンをめぐってタイムマシンの微妙な時系列が意外に難しい
 「テネットの京都・四畳半版」だと思った。有料パンフに時系列図解があるが、それでもよくわからない
でも元は取れる「不毛さと懐かしさ」の感じの良い作品でした。

ただし、少しだけ眠った😪ので・・星マイナス▼1・5
でもアナログな貧乏学生の熱気
スマホ、パソコンSNS関係なしの

人と人生身の付き合い・・膨大な時間だけど、カネは無い。異性への猛烈な興味
ただ、現実にはぎこちない・・

そう、「神田川」ほど古く無いけど、アナログ時代の学生の熱気、ただし学生が故のショボさ。

京都は昔から学生比率が圧倒的に高い
原作者も京大と同志社だから、京都で学生時代過ごした人にとっては懐かしいだろね。
「・・・回生」だよなぁ関西の学生は

初見だけど、なかなか味があるアニメでした。
昨日と今日の対比、貧乏下宿の細かい描写が良い。

表情にあまり変化無いというか目が動かない作風もレトロというかアジが有り

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満塁本塁打

5.0四畳半シリーズは以前から気になっていましたが見る機会が無くそのまま...

2022年10月1日
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笑える

楽しい

興奮

四畳半シリーズは以前から気になっていましたが見る機会が無くそのままに。ですが今年新作アニメーション公開とのことでアニメが再放送!!(有り難い。)早速予習も兼ねて視聴しました。題材としてはループ物ですが個々のループが他のループにも関係し最終回に帰結するストーリーは確かに秀逸で作品の雰囲気も独特。所々の実写シーンや何より主人公の「私」独特の語り口調を主演の浅沼さんが見事に語り、演じきっているのには感嘆でした。

…前置きが長くなりましたがそんな訳でアニメ本編は大変満足のいくクオリティであり、そんな作品の新作でしかも劇場版アニメとのことで期待大!!…だったのですが1つだけ懸念事項が。監督の交代です。四畳半シリーズといえば湯浅監督。それが今回は夏目慎吾監督とのこと。監督自身はアニメシリーズにスタッフとして携わっており全くの無関係ではないのですが個人的に当たり外れが大きいイメージだったのでそこが不安でした。(ACCAシリーズは良かったのにサニボは合わなかった)
そんな中挑んだ鑑賞でしたが…要らぬ心配でした。アニメシリーズの雰囲気そのままの新たな不毛で馬鹿騒ぎがそこにありました。今作は脚本担当の上田さんの舞台を四畳半スタッフで小説・映像化とのことで正に悪魔的融合 笑、な作品でした。クーラーのリモコンが壊れたことからの怒涛のタイムリープはキャラの個性も相まって混沌を極めつつ徐々に辻褄があっていく様子はこれぞ四畳半シリーズといった感じで非常に良かったです。今作が初見でも十分に楽しめると思いますが場面場面の描写などアニメシリーズを見ていると尚楽しめると思います。

1つだけ残念だったのは公開2日目にも関わらず特典が既に終了とのこと。もっと数を見て欲しかった…

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id

4.0最初のナレーション面白かったです。

2022年10月1日
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明石さん、可愛かったです。
スゴいタイムマシーンでした。

後半寝てしまって、エンドロール後起きました。

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かん

4.0観たかった四畳半がここに

2022年9月30日
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「四畳半神話体系」が大好きすぎて、ハードルが勝手に上がってしまい不安でしたが、
最高でした。

テレビアニメを知らない人にも観てみて欲しい。
クーラーのリモコンだけでここまで熱くなれる彼らに脱帽です。

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能面

4.0リモコンの遥かな旅路

2022年9月30日
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夜は短し…は何とも不思議な作品だったけど、とあるProの方のレビューを読んで京大生のお話か!とちょっと納得 興味があったのでディズ+で関連作の四畳半を視聴 こちらは早口の私と悪魔な小津との攻防が楽しい もちろんその他の人達もユニーク そんな人達のタイムトラベルストーリー 面白くない訳ありません レトロなクーラー、リモコン、普通15年位で買換えしなくちゃいけないと思うのですが?途中やっぱりてんやわんやになり、城ヶ崎先輩のあれが一番可笑しかった ちょっとごちゃごちゃしてますが、最後にはちゃんと伏線回収

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ゆう

5.0ファンは満足できて初見でも十分に楽しめる良い作品。

2022年9月30日
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作品ファンである四畳半主義者達はすぐに見に行ってください。間違いなく満足できます。
主人公と明石さんはもちろんのこと、小津の小物悪人っぷり、樋口師匠の変人っぷり、羽貫さんのお調子者っぷりなど個性豊かなキャラのバカドタバタを存分に楽しめます。四畳半の面々の新作が見たい!という欲求に素晴らしい品質で答えてくれていました。

初見の方、前作(TV)を見ていない方へ

脚本が良いので初見の方でも間違いなく楽しめます。大学生の青春ドラマでタイムマシンというちょっとSF入ってますけど、テンポ良しのダレ場無し、無理な展開や心情面でのちぐはぐが無い非常にすっきりした展開です。最近良いドラマとか映画見れてないなぁという人は是非にお勧めです。94分しっかり楽しめますよ!

元がTVアニメなんで、映画館の大画面大音量で見るべきか?と言われれば「まぁTVでいいんじゃないかな」と言う所ですが、少なくとも作品のクオリティーは十分です。そもそもが箱庭劇のような作品なんでアクションシーンとか大スペクタクルとかではありませんし。あと凄いどんでん返しとか今までになかった展開!とかは無いオーソドックスな作りです。逆に言えば安心感のある脚本と言うか。映画版ドラえもん程度の複雑さですので小学生高学年ぐらいなら十分理解できる程度の良作。「これでイイんですよ。」いや「これがイイんですよ。」ってニッコリできる感じですね。

「劇場に見に行ってください」というべきでしょうが、個人的にはネット配信などのご家庭の視聴環境でも十分かなと。ディズニープラスで見れるみたいなので気になる人は是非とも見てみてください。で、もしこの作品が気に入ったのならTV版全13話の視聴をお勧めします。こちらはアマゾンプライムで見れますね。

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