劇場公開日 2022年2月25日

Ribbonのレビュー・感想・評価

全69件中、41~60件目を表示

3.0真面目で一生懸命だが、ずっと空回りしている

2022年3月3日
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鑑賞方法:映画館

 真面目に一生懸命に作った作品という印象だ。監督、脚本、主演ののんは真面目で一生懸命な性格なのだろう。それがそのまま作品に出ている。

 若い女性の心模様を描きたかったのだと思うが、それにしては本作品のヒロインは幼稚すぎる感がある。精神的に安定しない小学生か中学生みたいな言動が目につくのだ。二十歳過ぎの女性は脳内にセロトニンが豊富で、怒鳴ったり喚いたりすることはない。

 母親が勝手に絵を捨てたシーンも、子供じみた対応をする。二十歳すぎの女性なら、簡単に怒るのではなく、例えば自分の絵が如何に駄目な絵かを思い知らされて絶望した振りをする。お母さんにさえ解ってもらえない絵しか描けないなら、もう絵をやめて死ぬしかないと大袈裟に嘆く。計算高い現代っ子なら、それくらいは簡単にできそうだ。涙だって流せるだろう。その方が怒鳴るよりもずっと母親を追い詰めることができる。しかし、のんの想像の中にはそんなひねくれた女子はいなかったのだろう。

 絵を描く美大生としても、いくつか疑問のシーンがあった。
 芸術家は寝ても覚めても作品のことで頭がいっぱいだ。だから目が覚めたらすぐに作品に取り掛かる。しかしいつかは朝起きてすぐに絵を描かない。このことだけでも絵描き失格である。絵描きは自分が描きたいから描くのだ。他人が褒めてくれたらやる気が出るとか、やはり小学生のレベルである。
 いつかは気持ちが高ぶって洗い物を途中でやめてしまう。芸術家の才能で最も大きな割合を占めるのが持続力だ。どんなに絵が上手くても、作品を完成できなければ絵描きとは呼ばれない。絵を描きたい情熱がすべての感情を凌駕するのが絵描きなのだ。泣いて洗い物を途中でやめるのは、絵描きの精神性ではあり得ないことである。

 ヒロインには、せめて絵描きとしての才能があってほしかった。才能は情熱であり、持続力である。持続する情熱と言ってもいい。いつかにはそれがない。才能のなさが透けて見えるから、観客はヒロインに感情移入できず、小学生の学芸会を観ているかのような気になる。真面目で一生懸命なのんがずっと空回りしているような作品だ。

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耶馬英彦

1.5ゴミじゃないけど、カツオノエボシ?

2022年3月3日
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鑑賞方法:映画館

うーん😔
いくらコロナ禍で卒業制作展が中止されたからといって、作品を自分で壊す行為には違和感。
お父さん役の菅原大吉さんは「星屑の町」から継続しての出演でした。
サスマタという武器を初めて知ったのは永井豪のハレンチ学園だったと記憶しております。

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カールⅢ世

3.0イライラしてしまった

2022年3月2日
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主人公含め、ほとんどの登場人物に感情移入できなさった。(唯一、あの男の子だけが救いだった)
行動や言葉に対する違和感が多くて、「え、なんでそんなこと言うの?」と思考がぐるぐるしてしまい、話に没入できなかった。特にお母さんの言葉・行動への不快感がすごい。(もちろん狙っているのだとは思うのだけど)
今は、コロナが日常になって終わりが見えてきているので、「あー、そういえばコロナはじめの頃ってこんなにピリピリしてたな」って思い出す作業が多かった。あの頃の自分と重なる部分もあったのかもしれないけど、あまり刺さらなかった。
途中、登場人物みんなにイライラしてきて、すこし苦痛だった。これが狙いだったのなら大成功。
のんの魅力満載で、泣きの演技は刺さった!!不審者感満載の家族とか、笑える場面も多かった!!
最後の作品はとても好きだったし、伝えたかったメッセージ自体は伝わったと思う。
ただやっぱり、不快感が強かった!!
ある意味、私の中にしばらく残る映画かも。

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とも

3.0女の子らしくて個性的

2022年3月2日
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のん監督の映画ってどんなだろう?冷やかし気味で見ましたが、なかなかでした。でもあんまり個性的な映画は好きではないのです。

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みみ

4.0作りたいエネルギーがほとばしっていた

2022年3月2日
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コロナ禍でいろいろ諦めざるを得なかった、クリエイターたちの悲しみや苛立ちを「ぎゅっ」っと詰め込んだようなフィルム。
初監督らしいフレッシュさと、作りたかったものがブレなかった信念みたいなものが合わさって不思議な雰囲気を醸し出していました。
そして、のん監督に対しては「この人は演じるのと同じかそれ以上に作りたい人、表現したい人」なんだなと感じました。

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コージィ日本犬

4.0スマホはインフラ!

2022年3月2日
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とてつもなく久しぶりにテアトル新宿。かつては名画座、インディ邦画(ダンカン初監督作品みたいな微妙な面々)、アニメの聖地を目指したり、様々なポジションを模索しつつ、とりあえず現在の姿か。中学の頃からの付き合いなので、愛着ある同志のような劇場だ。
企画、脚本、監督、主演がのん。という一見独りよがりの珍作に遭遇する恐怖もあったが、なんとも爽やかなオンナノコ青春映画だった。スマホが無いと生きていけないコロナ下ならではの、いまこの瞬間の日常で無ければ、描けない秀作。数年後にコロナが収束してからでは、ここまでヴィヴィッドに「現在進行系」の、【想像もしなかった日常】を表現できないだろう。まったくもう、今年の掘り出し物作品であった。

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t2law

3.5アートと情熱

2022年3月2日
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のんの監督作。多分、好きな風景、家族、人間関係が描かれている。
演技しか見ていなかったので頭の中が少しわかったような気になりました。

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rakugoya1

3.5あのとき感じた苦しさ

2022年3月2日
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鑑賞方法:映画館

どうしたって色目で見られてしまうのは仕方がないのだろうし、コレに限らず自分もそう見ている事がしばしばあって「良くないなぁ…」とは思っていたのだが、鑑賞後は更に思いを強くした。良かった、とても。また何かを感じたら監督をやってみて欲しいと素直に思える作品。でも、脚本はお願いするか共同が良いかもね(失礼)。
完成してから公開まで時間が経ってしまったのが何よりも惜しまれる。この映画の中に渦巻いている「憤り」や「哀しみ」を皆もリアルに感じていた頃に公開されていたら、評価3割増しだったのではないだろうか。映画の端々で出てくるチグハグギクシャク癇癪も一年位前には皆が持っていただろうからね。
初監督で二時間弱。しかも編集も自らなんて、ともすれば美学の押し売りみたいになりかねないのに、むしろ落ち着いた雰囲気のある華美に過ぎない優しいトーン。助けてくれた人達のバランスを取るのが上手いのでしょうね。お見事でしたし、結構心に響きました。

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lynx09b

4.0進化する才能

2022年3月1日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

「私をくいとめて」で改めて素晴らしい女優だと思わせてくれた、女優のん。
地元兵庫で舞台挨拶するというので観に行った。満員のシネ・リーブル神戸、すごいな。
正直、演技は素晴らしくても監督・脚本となるとどこか自分の中の予想を下げていたと思う。
それが、、びっくりするほど良い出来。
基本的に映画は自宅と学校と近所の公園のやりとり、登場人物も2人ずつ、わかりやすい恋愛やアクションがあるわけじゃない、
びっくりしたのがこれらの見せ方
なかなかうまい、いやすごくうまい。これ本人が脚本なんだよな
そして後半にかけてどんどんリズムがよくなりラストはちょっと感動した。
「あまちゃん」の女優さん、なんてイメージはいったん置いといて、才あふれる女性監督の誕生を素直に喜びたい
まだまだ進化する才能、のん
これからが大いに楽しみ

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魔呼斗

3.0能年玲奈さん

2022年3月1日
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鑑賞方法:映画館

企画、編集、脚本、監督、主人公とお疲れ様でした。
コロナ禍映画だったんですね。マスクばっかりで残念。
テープ?リボン?は、なんだったんでしょう?
母は、いらないですね。
妹、面白い!
田中君、いい感じ。
平井とのケンカは、いらないですね。
ラストの完成映像は、自分の作品をメインにしてほしかったです。
もっと、絵画制作シーンがほしかったです。

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かん

4.0明るくて、健やかで、まっすぐで🎀🎗

2022年3月1日
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鑑賞方法:映画館

コロナ禍で卒業制作展が中止になった美大生の失意と再生の物語。
のんが、悩みながらも明るく生きる主人公、いつかをいきいきと演じています。
自粛期間中のいつかが、朝、目を覚ましている場面が何度もあるのが印象的でした。昼夜逆転せず、朝日を浴びて一日を始めることの大切さが伝わってきました。
中止、変更、我慢、嫌なことがたくさんあるけれど、会える人に会い、好きなことを大切にしようとするいつかの生き方…。なんだか楽しそう💕
あれ、私も一緒だわ、と気づきました。
コロナ禍でうんざりすることが多い毎日のはずなのに意外と楽しい毎日を送っているのかも、私⁉︎
と、思えたのが、この映画を見たいちばんの収穫です♪
のん、ありがとう😊🎀

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eigaeiga

4.5次回作に早くも期待

2022年3月1日
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鑑賞方法:映画館

のん(能年玲奈)さんのファンなので、その主演映画ということで観に行った。コロナ禍に直面した美大生の物語という設定以外、予備知識なしで劇場に入った。

とにかく、引きこまれた。2時間あっという間だった。コロナ禍の日常、その独特の空気感が、リアリティをもってよく描かれていた。ラストも、一服の清涼剤を口にしたようで、さわやかな余韻に包まれて、映画館を後にした。映画ならではのゆたかな時間を堪能した。料金以上の内実を得られると確言できる。

アップに耐えるのんさんの明朗な美しさと、コミカルな演技は相変わらず魅力的だが、特筆したいのは脇を固める俳優陣だ。母、父、妹の順に登場するが本当の家族のように映った。親友との関係性もよい。「謎の男」も、かけがえのないキャラクターで、登場シーンは限られていたが強い印象を持った。

一つ疑問に思ったのは、美術に携わる者における作品の位置づけである。映画に出てくる美大生は、のんさんも含めて、作品に対してかなり「振り切った」姿勢を見せ続けるが、創造者というものは、ああいう感受性なのだろうか?私自身、美術製作に縁がない人間なので、その点の人物造形が意外に思えるのかもしれない。

これが初監督ということだが、驚きでしかない。「女優・創作あーちすと」はどこまで行くのか、次回作が早くも楽しみになる作品であった。

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kitaro

5.0いい映画でした

2022年2月28日
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何で映画が好きなのか、何で音楽が好きなのかということをきちんと伝えてくれて、ありがとうと思います。こんな映画はそんなにないと思います。

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北川裕之

3.5凡庸だが、素晴らしい

2022年2月28日
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コロナ禍のリアル、青春あるある、お洒落系アート感。全ては凡庸かもしれないが、全編を通じ温もりがある。厳しい渦中の人の背中を優しく押してくれる。

映画としてどうこうは超え、この作品を作り上げた素敵な人たちに祝福と感謝を!

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xa

4.0この世界のフラストレーションに1本のリボンを。

2022年2月28日
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鑑賞方法:映画館

のんが脚本、監督、主演を務めたアーティスティックな1本。2020年コロナ禍。奪われた学生生活。途方に暮れる美大生のいつか。この4年間は無駄だったのか。母親に遊びと揶揄された作品は果たしてごみなのか。

マイペースでちょっとあまのじゃくないつかとクセの強い家族。友人の平井に顔も思い出せない同級生。自粛、マスク、ソーシャルディスタンス。それでも誰かと笑って、泣いて、喧嘩して日々は続いてゆく。基本画面に2人以上映りません。いつかの独り言や1対1の会話で進んでゆくのが、この状況下をうまく表現していると思った。

なによりのんと山下リオがすこぶるかわいい。渡辺大知は相変わらずの安定感。部屋の散らかり具合もめっちゃ落ち着く。こんな世の中になって私みたいな夢も希望もないおばさんでも辛いのに若い人達は本当に気の毒でならない。それでもこれで過去も未来も全てを失う訳ではもちろんない。

光が射し込む部屋に大量のリボンが舞う。きつく結ばれたり、誰かを彩ったり、時には傷を隠したり、風に乗ってゆらゆらしたり、いつだって自由でいい。ラストシーンが心地良かった。

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はるたろう

4.0のんちゃんファン以外もぜひ

2022年2月28日
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のんちゃんファンです。正直あまり期待せずに見に行きましたがコロナ禍のモヤモヤや怒りを正面から、時にコミカルに描いた作品で面白かったです。
のんちゃんファン以外の方にもぜひ見てほしい作品。
渡辺大知さんがとても良かった。

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mo

3.5俳優さん監督脚本とか忘れましょう

2022年2月28日
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コロナ禍ななかでのモヤモヤに対するさまざまな感情を笑いあり、爆発ありでうまくまとめたいい作品でした。

わたしは見てよかったです。

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む

4.5気持ちを完全に理解できないけれど、垣間見ることはできた

2022年2月27日
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泣ける

笑える

自分は52歳なので、
このコロナ禍を、自分の年齢なりにしか
理解できていなかったことに気がつかされた。

どうしようもない状況に置かれて、
今の若者はどうしているのか、
垣間見れたと、少し思えた。

自分の学生時代の勝手気ままさに比べ
コロナ禍という理由だけでなく、
今が相当不自由なんだということにも
思いが至った。

それでも、変わらないところもあって、
他人からのちょっとした言葉で
力をもらって、動き出すことができる
そんな様は、少し懐かしく、
眩しく見えた。

マスクしているから、
昔の友達に気がつかない、
関係なく、それでも気がつく、
マスクがあるが故の距離感が、
マスクを取ることで縮まる、

今は大変かもしれないけれど、
それでも、いろんな表現を
見出すことができるんだな
と少し嬉しくもなった。

のんさん、主演、脚本、監督、編集。
これからも楽しみです。

超個人的には、
のんさんを始め、山下リオさん、小野花梨さんと
推している女優さんがたくさん出ていたのは
嬉しかった。

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新米エヴァンゲリスト

2.5ラストはすごくいい

2022年2月27日
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鑑賞方法:映画館

 エンドロールも含めて最後の15分はとてもいい。完成した卒業制作作品が目の前に現れると、退屈でほとんど眠っていた脳みそがシャッキっと蘇った。色使いといい、リボンのアレンジといい、ずっとその部屋にいたい気分になる。続いて流れるサンボマスターの『ボクだけのもの』とともにスクリーンに映るカットが見違えるように美しい。

 最初の方の家族のエピソードの睡眠導入効果は抜群。よその家族の茶番には興味がわかない。それに加えて、中学生のような恋のやりとりを大学生がしてもね。これらをカットして40分程度の短編に仕上がっていれば、すごく満足できたと思う。

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bion

5.0時間を壊した先に見えたもの

2022年2月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

僕らの費やした時間はなんだったんだろう
ひたすら没頭したのは
何の情熱のためだったんだろう

何かとてつもないお金ではない価値が
そこに潜んでいる
現れている、歌にのせて
叫んでいる

あとあの爽快感はなんだったんだろう
消滅していく絵と心が再生していくのが
同時に起きている

のんさん、映画素晴らしいです。
ちょっといい歳して感動してます。
映画監督のん恐るべしです。

コロナ関係なくこれからも
のんの世界観を
日本全国に
かましてやってください!

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サバンナ