劇場公開日 2021年10月22日

ひらいてのレビュー・感想・評価

全100件中、41~60件目を表示

3.0ヒロイン失格

2021年11月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

2021年映画館鑑賞93作品目
11月4日(木)イオンシネマ新利府

ひらいては心ひらいて

原作未読
原作は『インストール』『勝手にふるえてろ』『夢を与える』『私をくいとめて』の綿矢りさ

首藤凛監督長編作品初鑑賞

学園もの
ゾンビは出ないしタイムスリップはしないし男女が入れ替わったりしない
ヤンキーは出ないし東大を目指すわけでもない
ヒロイン失格のようなコメディーじゃないし君に届けのようなさえない女子の恋が成就するような話ではない

「気が強いって女にしか使わないよね」

「貧しい笑顔だね」

主人公木村愛演じる山田杏奈が可愛い
決して可愛いキャラでは無いが可愛い
きっと小顔で童顔だからだろう
高3女子がしっくりくる
それでいて胸が大きいしいいカラダをしている
ソフトオンデマンドが黙っちゃいない

片想いの恋を寄せるたとえの前で下着姿になって誘惑するも拒絶される
『白蛇抄』の仙道敦子を思い出した

レズシーンあり
ヌード無し
レズが嫌い人には向いていない
最近ゲイの映画が多く作られているがその反面でレズの映画が少ないような気がする
こんなところでも男性中心社会なんだなと

主人公に共感できないと映画鑑賞を楽しめない人には向いていない
学園ものの模範的主人公から大きく外れている
綿矢りさらしいといえばらしい

泡吹いた炭酸ジュースを歩きながら中身を捨ててポイっと投げ捨てるシーン好き

サンマルユ逆さに読んだら
やめておこう

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野川新栄

4.0私じゃダメ? 私、西村君のこと、ほんと好きなんだけど。

2021年11月5日
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鑑賞方法:映画館

恋敵をつぶしにかかる小悪魔感むき出しの、愛。それを憎たらしさ全開にみせない、山田杏奈の演技の妙味。
影が薄いのに存在感がある、たとえ。その訳はのちに知るのだが、彼のまっすぐでブレないキャラが、物語の全体像に一本の筋を通している。
暗くて地味な、美雪。たしかに愛だったらたとえを横取りしたくなるほどの弱々しい存在。
こういう、恋人のいる男に横恋慕する話はごまんとある。ただ、奪う側を主人公にする視点がどこか新鮮だった。たとえに脈がないと悟れば作戦を変えるしつこさ。美雪が「好き」を勘違いしたときの、切り替えの速さ。暴力的で、独善的で、陰湿で。ずっと、厭味ったらしいままなら凡庸な話なんだが、メンタル強そうだった愛の感情や行動がどんどんブレる。愛はどうなっていくんだろう?と心配しだした頃から、いつの間にか、愛の感情に入り込んでしまっている。けして褒められた恋愛ではないのに、どの場面かで、つい涙腺が緩んでしまったくらいだ。それは愛の歪んだ愛情が、一途に見えてしまったからなのだろうか。たとえも、美雪も、それぞれの立場で愛を受け入れてしまったように見えるからだろうか。
そして最後に。ようやく愛自身が心を、ひらく。愛の奔放な行動は、けして歳に似合わない打算や泥臭さではなく、歳相応の純真さに思えてしまった。
エンドロールで改めて思い出した。なるほどこれは、綿矢りさだったっけ、と。

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栗太郎

4.0そのアラーム音、目覚め悪くない?

2021年11月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

大好きな山田杏奈主演ということで鑑賞。
ドロドロした恋愛映画のようなので楽しみな反面、1本目に観た草の響きからのこれは重そうなので、少し覚悟して劇場へ。

いや、これヤバイ笑
予想以上にやってくれました。
山田杏奈が出ている映画でえぐいもの多くない?ミスミソウとか樹海村とか哀愁しんでれらとかさ。

頭が良く校内で人気者の愛(山田杏奈)。彼女は、クラスでは地味でいつも1人でいるたとえ(作間龍斗)に思いを寄せていたが、彼には持病を抱える陰気な少女・美雪(芋生悠)と密かに付き合っていた。

山田杏奈がえげつない。
ジオラマボーイ・パノラマガールでは未来に希望しか無い明るくて健気な少女を演じていたのに、本作では笑顔が全て嘘に見える恐ろしい少女になっていた。冒頭から怖すぎる。闇が深すぎるし目に光が無さすぎるし。すごい役者だ、この人は。あんなにも可愛いのにどうしてここまで出来るんだ...。

そんな山田杏奈が演じた主人公・愛。
自分に振り向いてくれさえすれば何だってやる。好意を寄せている男子を見つけると、自分が持っているゴミ箱を階段からぶちまける。好きで好きで仕方なくて、でも誰にも勘づかれないように気をつけていたけれど、我慢を知らない彼女は爆発してしまう。
今まで見てきた映画の主人公の中でも1番病んでるし1番自分勝手。それでもいくつか共感できる部分があるし、山田杏奈の好演もあってか非常に魅力的。なんとも不思議な主人公。個人的にはこの感情が読み取れず実際いたら近づきたくない愛というキャラクターがかなり好きで、「サマーフィルムにのって」のハダシの次に好きな映画の主人公となりました。

かなり狂ってる。何から何まで狂ってる。
ストーリーも展開も登場人物も主題歌も。
哀愁しんでれら×ミスミソウ×人間失格って感じ。
そもそも、手紙を奪い読んで好きな人が密かに付き合っていた彼女に近づき崩壊させるというストーリー、かなりえげつない笑 原作も読んでみたくなりました。
主題歌にもかなり驚いた。恋がしたい恋がしたい恋がしたい、最悪。ものすごいフレーズだこと。最初と最後全く同じセリフなのに激変。最悪と言った瞬間にパタンと終わったのがゾッとした。最高の終わり方だった。

この物語の登場人物は全員自分に酔っている。
そして、全員距離がある。
主人公と好きな人、主人公と友達、主人公と好きな人の彼女、主人公と親、主人公と先生。カップルもセフレも親子関係も、埋めることが出来ない隙間があってもどかしさと息苦しさを感じる。
こんな風にセリフとしては無いが関係性や登場人物に着目すると、自ずと伝えたいことが見えてくる。このような描きがとても丁寧で見やすく、鑑賞後も楽しい。鶴は平和の象徴。ひらいてというタイトルもラスト際で意味が理解できた気がしました。こりゃ面白い...。

ただ、見ごたえはあまり無い。
もっと色んな出来事欲しかったし、冒頭30分には疑問点が残るし、どうしても物足りなさを感じてしまった。登場人物に関する描きが不足しており、これはこれで悪くないんだけどちょっと雑さがみえた。

インパクトがちょっと弱い。
えげつないし、狂ってるんだけどせっかくの映画だからもっと大胆にド派手にやらないと映画映えしない。やってることエグいのになんか柔らかくて優しい雰囲気なんだよなぁ。

いやでも、ものすごい映画を見てしまいました。
色んな意味で素晴らしい本作。
山田杏奈好きにはたまらない一作でした。これ、リピートしたくなるなぁ。。。

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サプライズ

4.0よく出来てて感心。シニア世代でも楽しめた

2021年11月4日
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評判が良さそうなので、見てきました。
私のようなシニア世代でも興味深く楽しく見れました。
アイドル主演で軽い作品と思ってましたが、なかなか重くてシリアスで意外でした。
高校生の三角関係と聞くと大した事なく明るく終わる学園物と思ったが後半のドロドロ感はかなり強烈。
ラストどうなることやらと思ってたら主役女優の台詞一言で終わらすEDも良かったです。
今からでも映画館で見るべき。

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Yoji

4.0静かなのに感情が激しい作品

2021年11月4日
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鑑賞方法:映画館

興奮

原作ファンです。
一見淡々と物語が進んでいくのに、登場人物達の感情表現が凄い。
大声を張り上げたりしているわけではないのに演者さん達が凄いのさそれが伝わってきました。
原作とは少し異なる終わり方でしたが、また改めて観に行きたくなる作品です、

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喜怒哀楽

4.0「貧しい笑顔だ」のキレが好き

2021年11月4日
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なんでも奪えてしまえたからこそ、嘘で塗り固められた自分を見抜かれた瞬間に最も簡単に粉々になる。

随所で見られた「目」が印象的で、光の入り具合で全てを見抜けてしまうような気がした。目が口以上に物を言ってた作品。

「好き」のために手段を選ばず、目的地のために相手を選ばず。
ここまで”自分“が強くあり、疑うまでもなく生きていられる人であれば十分有り得るのかもしれない。対極にある人生模様を見ていたようだった。

愛を遠いものとして捉えた分、美雪の奥深さがハマった。
強く拒んだり、突発的な変化を否定しない分、目の奥に光るものがあって強かで芯のある姿勢。高校生ではなかなかいない、肝の据わった女の子だった。

たとえの物静かで波を立てたくない姿も、この二人の共通性っぽくて同じ世界のようにも見えた。違うって言ってたけどね。

誰かに目をつけられて逃がしてもらえなくなったら、私だったらどうすればいいのだろうか。そんなことも考えつつ、ラストシーンで鳥肌。一度折った折り紙を戻しても、折り跡は消えない。

濡れ場のシーンの高校生らしい初々しさと、相手を探り探りな表情が効果的で、心やら身体やらがひらけたとまではいかなくても、押し殺していたものが緩んだのがよくわかった。

複雑な心境を表情だけで、もっと言えば目だけで伝えた愛役の山田杏奈がすごい、、、これからも楽しみ。

あと夕立ダダダダダッ良すぎね。ダダダ。

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ろと

3.5桜の木

2021年11月3日
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折り鶴でできた桜の木は圧巻でしたね(スタッフの方大変だったろうなあ)
あまりセリフに頼らず細かい描写で話の繋がりを描いてあって観やすい作品だと思います
ちょっと狂気が足らないかなあと思ったりもしましたがこれ以上やると人とか死にそうだし
いいバランスなのかなとも

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puleco2

4.5なんか、素敵…

2021年11月3日
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鑑賞方法:映画館

わかる気もするし、わからない気もするし…
でも、なんか素敵

折り鶴で作られた、桜の木にも魅せられました

手段はともかく、確実に目覚めて行く友情、愛情
彼に対する、気持ち

どこが?という訳ではなく、なんかいい!

凄い濡れ場じゃないけど、凄くドキドキした

観て良かったです

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かえるパン

3.0目力

2021年11月2日
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鑑賞方法:映画館

綿矢りささん、ずっと気になりつつもまだ1冊の作品も読んでいない作家さんの一人。。
せめて映像作品くらいはと思い、『インストール(04)』『勝手にふるえてろ(17)』『私をくいとめて(20)』と鑑賞し、今作も「綿矢りさ原作」という点で注目をしておりました。
とは言うものの、腑に落ちて観られたのは『私をくいとめて』くらいで、今回の『ひらいて』も面白味は感じつつも、やはり50のオジサンにはちょっと遠いお話。
なんせ、高校生の三角関係のお話ですから解らなくても無理もないと解ってほしいのですが、むしろ、ヒリヒリ感や考え方、そして真剣さは大人よりも深く複雑で、恐れ入る感じです。
なんなら、それぞれの親役(板谷由夏さん、田中美佐子さん、萩原聖人さん)が近い世代であり、娘や息子との関係性や距離の置き方にこそ、シンパシーを感じたりします。
そして山田杏奈さん。先が楽しみな俳優の一人で、過去の出演作品を振り返っていくつか拝見していますが、何と言っても「目力」ですね。
今回の木村愛役も、時に鋭く、時に動じず、時に妖しく、愛の言動と彼女の目力に参りました。
まだ20歳ですが演技プランの引き出しも多そうで、もっと色々なタイプの役を観てみたい一人です。

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TWDera

3.5人は簡単に変わってしまうし、そう簡単には変われない

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

鑑賞から1週間経った今も明確に感想を出せずにいるところですが
要点だけ抑えて批評したいと思います

物語中、愛は大学への推薦を受けられることになるんですが
これは学校での生活態度が非常に優秀であることがわかります
まあ交友関係から隠れて軽い校則違反ぐらいはやってのかもしれませんが・・・

そんな愛が恋をして、授業を抜け出すの描写はざらに、深夜の学校侵入し、
たとえの手紙を盗み見るために高所での危険行為も厭わず、
そして美雪への性行為・・・

恋をするとここまでするのかという暴走の数々に、どこまで行ってしまうのかという不安な気持ちに

そして終盤愛はふられます、二人に
卒業式?の日に美雪から貰った手紙を読み教室から思いっきり抜け出します
愛が出した答えに・・・

結局のところ最後まで自分勝手な行動は変わらなかった・・・いや、変わったままなのかぁ?
そして二人の間をかき乱した愛を受け入れる美雪に答えた愛の結論も、この映画の評価を惑させる部分でした

評価 3.3

読みづらい丁稚な文章で申し訳ないです
あと劇中歌の夕立ダダダダダはとても良い出来でした

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冬眠

4.5おっさんでもかなり楽しめる

2021年11月1日
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静けさ、画の薄暗さ、山田杏奈、とても素晴らしかった。「樹海村」もそうだったけど山田杏奈さんの表情や雰囲気だけでずっと引き込まれる。校内で意外なものを見てしまったときのあの表情は、本当に呼吸を忘れるほど怖くて美しい。

最後の台詞も素晴らしい。心をひらいている人の側でしか、熟睡はできない。そもそも愛は口移しでジュース飲ませるくらい美雪にひらいていた。理屈抜きで心をひらける、ひらきたくなるものってある。

でも、他人に対して「目が暗い」って言うような、自分の目はちゃんと明るいっていってるような美雪やたとえのほうが私は怖い。

綿矢りさ原作だけど「勝手にふるえてろ」や「わたしをくいとめて」のような独白がないのもよかった。

キャスティングも「新米姉妹のふたりごはん」好きにはたまらない…

苦言を呈するなら、エンディング曲がやかましい。美しい映像だったからシネスコで観たかった。ポスターやチラシがキラキラすぎてミスリード。上映前の予告がジャニーズ地獄。

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ロンゲスト

4.5もったいないエンドロール

2021年11月1日
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個人的には昨年の「朝が来る」と同じ枠。今年もここで見つけてしまったか…という感じ。エンドロールで全て台無しの作品でした。

映画自体は凄く面白い。ひらいてというタイトルと逆に閉じた手、閉じた心、他人に対して思いやりを持てない主人公、その整理された脚本・演出は原作の力もあるかもしれませんが、首藤監督の手腕も大きいと思います。モノローグに頼りすぎないのがいい。

愛と美雪の関わるときの構図がすごく面白くて。初めて出会ったときは美雪が糖尿病で倒れている、それを上から支える愛。身長だけでいうと山田杏奈のほうが小さいけど、その後も関わるときには山田杏奈が立ち位置が上になるような画作りがなされている。橋のシーンでは、下りを使って視線を並行になるようにさせておいて、ラストカットでは初めて愛が美雪に対して上目遣いになる構図を形成する。これが本当に素晴らしかった。

ジュースを口移しする衝撃的な序盤のシーンなんですけど、そこでは愛は美雪に思いやりを持ってるわけで。その後の残ったジュースの扱い方と、映画中盤に出てくる炭酸ジュースの扱い方を対比すると、愛の心理が見えてくる。

カラオケシーンも最高。片手でマイクを握るのか、両手でマイクを握るのか。選曲。声量。歌っているときの振る舞い。二人の違いが明確になっている。

性描写も必要な範疇だったけど、「猿楽町で会いましょう」「うみべの女の子」のほうが上手だったかな。そっちはR-15ですけども。

結局愛ってなんだろうと思わされる。加害欲なのかもしれないし、破壊欲なのかもしれないし、独占欲なのかもしれない。山田杏奈演じる愛は論理からいうと破綻してる行動を何度もとるんだけど、だからと言って嫌いになれないのは、自分にも近しい感情を感じたことがあるのかもしれない。認めたくないけれども。

「貧しい笑顔だね」というセリフに対して説得力を持たせる山田杏奈の演技が本当に素晴らしい。

「たとえ」という名前の意味。

ラストシーンでなぜこのセリフを言えたのかを考えたくなるわけで。初めて愛が脆さとか弱さを認めたような、自己本位のように見えて美雪のことも思っているような、余韻を楽しみたくなるセリフ、言い方をしているのに、それを台無しにするエンディングテーマ(曲自体を否定しているわけではない)。せっかく脆さを見せて終わったのに、ガチャガチャ強がっているような歌い方、歌詞であるのが本当にもったいない。このエンディングテーマを使うのであれば、ラストシーンの前にエンドロールを入れて、最後に補足としてあのカットを加えたほうが鑑賞後の余韻を楽しめると思いました。

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わたろー

4.0超絶無敵の女子高生

2021年10月31日
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相手に対する気持ちが膨らめば膨らむほど、おかしくなっていく。狂っていく。社会人になった今でも常に私も感じている。承認欲求から引き起こされる、自分を自分の思うままに動かせない、何か惹き付けられるものを持った異性に魅了される気持ちは大いに納得できる。ただ、それを行動に移してしまうところが、女子高生という若さの頂のような存在の為せる技だと痛感した。

原作は綿矢りさ。彼女の生々しくも淡々とした文体で綴られたこの作品が、映画になるとどう化けるのか。そんな好奇心とともに鑑賞。結果、後者が欠けてはいたけれど、映画ならではの演出を駆使し素敵な作品となっていた。

原作よりも残酷さを感じた部分は1点。原作では儚げな美少女のように描かれていた美雪が、映画では愛より劣っているように描かれていた点だ。美雪が美しいからこそ、愛もどこか腑に落ちるところがあったはず。だが、映画ではルックスや勉強、女子高生ならではのヒエラルキーも何もかも愛が勝っている。それでもたとえは美雪を選ぶ。これほど悔しいことは、彼女にはないだろう。

散々傷つき傷つけられた無敵の女子高生、果たしてどのような人生を歩むのだろう。こんな経験忘れてしまいたいと思う気持ちも強かろうが、丁寧に仕舞う方法を学び、次に活かせたらいい。愛も私も。

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古元素

3.5綿矢さん作品の新たな映画が出来上がった

2021年10月31日
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綿矢さんファンです。

綿矢さん作品の主人公(女性)の、凄みが・・・。
あー、こんな風に表現、構成されるのか!

綿矢さん自身が、
どんどん変化している感じが、
映画から通じて感じ取れる。

映画を仕上げた監督の個性が、感性が
小説とは違う世界観を
創り出しているんだろう。

まだまだ、続きが楽しみです!

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SkyLock

4.5ジュディマリ

2021年10月31日
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たとえ君は神なのか

芋生さんは「ソワレ」のときも思ったけど何か陰がありちょっとエロいなと、ジュディマリのyukiや萩原聖人と同い年のオジさんは思うのだった

山田さんも小悪魔感があり芋生さんと対でよかった

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うんこたれぞう

4.5R12ってまじ?

2021年10月31日
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あれがR12はヤバすぎる。12歳であんなの見る子いるの???

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masami

4.5【理屈をこえてしまうもの】

2021年10月31日
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綿矢りさワールドだった。

何としても手に入れたいという気持ちと、その為に実行する数々の行為をサラッと描いて、不快な気持ちとは反対に、ハラハラして先がどうなるのか気になって、引き込まれる方が勝ってしまう。

躊躇なく考えたことを実行に移し、反省などない愛の姿を演じた山田杏奈さんも、自分の感情の行き着く先を思い描くことが出来ず、浮遊感というか、所在ない美雪の姿を演じた芋生悠さんの演技もひかる。

流石に女子高校生同士の身体を重ねる場面は抑制されているが、それでも、濡れた指先を見つめて、石鹸で強く洗うシーンは、揺れ動く気持ちがよく伝わる。

軽い気持ちなのか、陥れようとしたのか、相手の心を開いて探ってみて、実は、自身の心の奥も見えてくることがあるのかもしれない。

あらためて気付く自分。

恋愛、嫉妬、計略、どこに向けたら良いのか分からない怒り、裏切り、上っ面と本音。

もしかしたら、こんな年代は、良くも悪くも色んな感情が入り混じり、心の中を渦巻き、かき乱しているのかもしれない。

そして、人を好きになるのに理屈に勝るものが、きっとあるのだ。

予想以上に面白かった。

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ワンコ

3.5なんだかドキッとするタイトル。

2021年10月31日
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毒々しくて、危うくて、強がりで、自分勝手。他人の気持ちに寄り添えない女子高生、愛。クラスメイトのたとえ君に片想い中だが、彼には密かに同級生の彼女がいることを知る。たとえ君を振り向かせるためその彼女に近づくも、おいおいそこまでしますか?!ってかその方法違うんじゃないですか?!のオンパレード。そして一度思い通りに事が運ばないとなると暴走モードから一気に自暴自棄モードへ。綿矢りさワールド全開。

最後まで愛に振り回されっ放しでした。共感できるところもないし、ラストもどういう意味であんなこと言ったのかめっちゃ謎。でもかまぼこ親父へのグーパンはなかなかスカッとしました。

山田杏奈はちょっと役柄にしては雰囲気が幼いかなって思ったりもしたけどそこが逆に良かったのかな。芋生悠は着々と積んでいってますね!で、たとえ君はジャニーズでしたか。どうりで若い女の子達が展示の写真をキャーキャー言いながら撮ってた訳だ。大人っぽくてミステリアスなたとえ君よく合ってました。「恋がしたい」が印象的な主題歌もピッタリでした。

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はるたろう

3.5原作を読んでみたくなる

2021年10月30日
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鑑賞方法:映画館

照明と撮影が丁寧なので、山田杏奈さんの狂気の入った目つきと、芋生悠さんの戸惑った表情が印象的。

設定や筋書きは平凡で、原作はもっと過激なものではないかと推測されるのだが、機会があれば読んでみたいと思う。

それにしても映画館内は若い女性ばかり、これはちょっと恥ずかしかった。

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PAK UNTIK

5.0愛という名の毒

2021年10月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

萌える

成績も良くクラスでも人気者の愛は、大人しく少しミステリアスなクラスメイトのたとえ君に惹かれている。
しかし、彼には糖尿病を患う秘密の恋人、美雪がいた。
抑えきれない感情と欲望から、愛はとある行動に出ていき…

なんだかよく分からなくて終始胸糞悪い、だけれど、とてつもなく衝撃的で大好きな作品に出会ってしまった。
とにかくこの2点!
①首藤凛監督の巧さ。
②山田杏奈の表現力。

①お名前だけは聞いたことがあったけど、作品は初めて。
原作も読んだことないけれど、綿矢りさワールドをしっかり映像として作り上げていたし、何より愛の変化を捉えた構成が巧い。
今泉監督作やサマーフィルムも担当した、岩永洋さんという方が撮影ともあって、映像美や構図も良い。
②山田杏奈末恐ろしすぎる。
『ミスミソウ』に並ぶベストアクト。
とにかく目が凄い。ただでさえ吸い込まれるような瞳なのに、愛の心情変化に合わせて加工してるのかと思うほど印象が変わる。
堕ちていくに従って現れる陰のオーラも怖すぎる。
芋生さんももちろん素晴らしかったんだけど、それ以上に杏奈様が強烈で…
自分の中での最優秀主演女優賞はほぼ間違いないかも。

インスリン注射、美雪の中に触れた後の手洗い、爪、父親へのメッセージカード、目覚ましアラーム、綺麗に折られた折り鶴。
一つ一つの描写がリアルで、残酷で。
嘘に囲まれた愛、縛られるたとえ、受容する美雪。
3人が辿り着く先とは。
傷つき傷つけ収まらない欲望。
表向きの世界に現れた闇に吸い込まれるも、もがき続ける愛。
本当の意味での優しい世界は、『かそけきサンカヨウ』の世界ではなく『ひらいて』の世界なのかもしれない。

ジャニーズ集客映画だったのは結果的に良かったと思う。
案の定ほぼ女性客だったが、上映前と後では明らかにざわざわの質が違う。
ちょっと趣味悪いけれど、なんだかその反応が嬉しい。
シネコンでこんなキラキラ映画騙しが大衆を惑わすなんて。
簡単に納得できない作品があってもいいじゃないか。
自分だって?と!が交互に頭の上に浮かんだもの。
年ベスかは分からないけれど、確実に記憶に残る作品。
また一緒に寝ようね。

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唐揚げ