OUT ZONE

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OUT ZONE

解説

日常生活のさまざまなストレスにより精神をすり減らしていく人々が、次第に心の闇に陥っていくさまを描いたサイコサスペンス。園児の父母たちのわがままに振り回され、ノイローゼ気味になっている幼稚園教諭の相原千夏は、鍼灸師の秋野雄一に治療をしてもらっている。秋野は、千夏が子どものころに遊んでもらった近所のお兄ちゃんだったが、何年か前に交通事故で息子を失って以来、人間が変わってしまい、千夏はそんな秋野に戸惑っていた。秋野は、身近な人を「ニセモノ」と感じてしまう「カプグラ症候群」になっていたが、そのことを自覚せず、妻である恭子や千夏に対しても「ニセモノ」という疑念が抱いており……。監督は、福島県の原発問題をテーマに描いた「あいときぼうのまち」の菅乃廣。

2019年製作/115分/G/日本
劇場公開日:2019年11月29日

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映画レビュー

2.5抱えた人、越えた人

2019年12月4日
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悲しい

怖い

難しい

現代社会で少なからずありそうな、圧力や摩擦により、自身を保てなくなった人達が連鎖して行く話。

特に何も意図していた訳ではないけど、偶然にも前日鑑賞したお口の濃い人と似たようなキャストで、片やコメディ、片やサイコ。

モンペに振り回され睡眠障害を発祥している保育士。
カプグラ症候群の整体師。
ミュンヒハウゼン症候群でパーソナリティ障害も持っていそうなモンペのママ。
クレランボー症候群みたいな副園長。
アスペルガーのコンビニバイト。
社畜の域を越える仕打ちに耐える認知症の母親を持ったノモフォビアのサラリーマン。
等々、様々な人が追い詰められたり暴走したりして絡んで行く。

搾取する人が勿論悪だけど、なんでされるがままなのか。
どこまでいったら病気なのか、鬼も、会社の上司も後輩も、警察官も、モンペ達も、コンビニの客も、もしかしたら全員統合失調症と言えるかも知れないし…。

何てことも感じながら、人の精神が壊れて行く様子が恐ろしくもあり悲しくもあったけど、物語の壊し方や見せ方が足りないし、残した余韻も中途半端。

それなりには面白かったけど衝撃的だったり刺さったりするものはなかったかな。

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Bacchus