はるヲうるひと

劇場公開日:

はるヲうるひと

解説

俳優・佐藤二朗が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演となった同名舞台を佐藤の監督・脚本・出演、山田孝之主演で映画化。その島には至るところに置屋が点在し、本土から日に2度来る連絡船が島への客の往来の足となっている。島に暮らす人びとはこの閉塞された島で一生を過ごし、女たちは客からの話を聞いて「外」への思いをはせ、男は女たちの多くが抱く夢を一笑に付して島に留まらせる。ある置屋の3兄妹。店を仕切る長男の哲雄は凶悪な性格で恐れられ、こびへつらう次男の得太を子分のように従えている。長女のいぶきは、長年患っている持病で床に伏している。この置屋で働く4人の個性的な遊女たちは、女を売る家で唯一女を売らず、誰よりも美しいいぶきに嫉妬していた。山田、佐藤のほか、仲里依紗、向井理、坂井真紀らが顔をそろえる。

2020年製作/113分/R15+/日本
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2021年6月4日

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映画レビュー

3.0テーマの割に核心がなかなか見えないのがモヤモヤ

2024年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

テーマの割にはトーンがイマイチ分からず、明るくも暗くも見えないのが残念だった。ただ、舞台が原作だけあってか複数人が立ち回るシーンのハマり具合は引き立っていたと思う。

あの佐藤二朗さんが監督・脚本となれば、福田雄一監督のせいなのかコメディで行きそうな感じがしてしまう。だが、彼が描いたのは売春宿という暗部。その時点でシリアスな雰囲気とおぞましい感覚が滲み出ているのだが、どうもそれがしっくり来ない。会話劇としてもパンチに欠けているし、個々のキャラクターの痛みが画一的に写る。たぶんそれは、元締めを演じる佐藤二朗さんが統治しているからこそであり、駒のままなんだと感じさせるからである。

一方で、彼がいない所、つまり性交前後のシーンになると、パッと色が付く。人間味が溢れ、救いを感じさせる。それが作品にプラスになっているかは微妙な所だが、生き様を感じさせる点においては良かった。ただ、所詮それも束の間となってしまうからこそ、作品のどこに何を感じたいのか見失ってしまった。

主演は山田孝之さん。他の作品が濃いからかあまりパンチは来なかった。仲里依紗さんも良い味は出してたけど、作品自体のギアにはなっていなかったような気がする。駒林怜さんや笹野鈴々音さんといったキャストの躍動が凄く印象的で、エネルギッシュな雰囲気を作っていたなと感じた。

原発に踏み込むのも弱かったし、全体的にボヤッとしていたのが惜しい。にしても劇団ではこんな重苦しい作風を作っているとは。ある意味こちらが本当に描きたい、見せたいモノなのかもと思った。

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たいよーさん。

4.0救われなかった鼻糞達のヒューマンドラマ

2024年3月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

正直僕が根暗じゃなかったら、この映画に4.0も付けないと思ってしまう程、意味もなく暗い話。

他の評論を散見させて頂くと、結構賛否両論だった。
確かに否定の意見も物凄く分かる。こういうヒューマンドラマ映画(?)は、造り手の伝えたい物が伝わりづらい。というか、造り手が態と分かりにくく伝えようとしてるところがしばしばある。『生きちゃった。』とかね。
でも僕はそういう映画が大好物。
鑑賞者が自分の人生と照らし合わせ、共感出来る所も出来ない所も、どちらも自分の好きなように解釈出来る。そんな映画が大好きなのです。だから星4.0。

こういう映画は物凄く賛否を産むと思う。内容が内容なだけに、簡単に触れていい話でもない。人によるって言うと、突き放してるみたいで嫌なんですがね。

【個人的MVPシーン】
序盤の山田孝之さんが火消し壺に手を突っ込まれるシーン

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芥

2.0考察は色々あると思うが…

2023年12月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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コブラちゃん

3.03.36表現

2023年12月2日
PCから投稿
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asa89
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