光を追いかけて

劇場公開日:

光を追いかけて

解説

過疎化の進む秋田の美しい田園を背景に、思春期の少年少女と大人たちの葛藤と再生を描いたヒューマンドラマ。両親の離婚を機に、父の故郷である秋田県に引っ越してきた中学3年生の彰。転校先になじめず憂鬱な日々を過ごしていたある日、空に浮かぶ謎の緑の光を目撃する。水田のミステリーサークルにたどり着いた彼は、不登校のクラスメイト・真希と出会い、秘密を共有した2人は徐々に距離を縮めていく。一方、彰たちが通う中学は、過疎化による閉校の日が迫っていた。ミステリーサークルを巡る騒動は、彰と真希の家族や友人、学校、街を巻き込んで、それぞれの本音を浮かび上がらせていく。彰を「僕だけがいない街」の中川翼、真希を「破壊の日」の長澤樹が演じるほか、生駒里奈、柳葉敏郎ら秋田県出身の俳優も出演。CMディレクターの成田洋一が監督・共同脚本を手がけた。

2021年製作/104分/G/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2021年10月1日

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(C)2021「光を追いかけて」製作委員会

映画レビュー

3.5出演陣の魅力、秋田の田園風景。見所多いが、もどかしさも

2021年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

幸せ

萌える

Huluの「息をひそめて」で気になっていた長澤樹がヒロイン・真希役で堂々の初主演。個性的な顔立ちの美少女で演技力も確かなので、活躍の場が今後ますます広がるだろう。「閉校祭」実行委員・沙也加役の中島セナも同級生にきつい物言いをする責任感の強い生徒をうまく演じていたが、彼女の違う表情ももっと見たいと感じた。柳葉敏郎と生駒里奈は、さすが秋田出身だけあって方言の台詞に味があり、人物造形に深みが増している。

秋田県井川町でのロケ撮影は2019年9月に行われ、収穫前で一面黄金色の稲田をドローンによる空撮も駆使して見事にとらえた。特に、傾いた陽を受けて輝く稲穂を背景に収めたシーンなどは、ドラマの情緒的な流れを効果的に盛り上げている。

CMディレクターとして活躍し、本作が映画初監督となる成田洋一も秋田出身だそう。共同で脚本も手がけ、単に美しい背景として秋田の要素を使うだけでなく、過疎化と産業の斜陽化、廃校といった地方の課題と、少子化、いじめ、不登校、SNSの悪用といった今の日本に共通する問題を盛り込んだ。

中学3年の級友たちが閉校祭というイベントの準備に取り組む様子、UFOの目撃、そして主人公・彰と真希の出会いと心の交流が映画を牽引する3つの筋になるが、これらの絡み合いが深まっていきそうで、そうならないのがもどかしい。トピックを多く盛り込んだのはいいが、それぞれの化学反応が表層にとどまり、映画のテーマが散逸的であいまいになってしまったというか。俳優のアップでも背景込みの構図でも、印象的なショットを撮ることに長けた監督なので、次作でドラマ要素を強化してさらなる飛躍を期待したい。

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高森 郁哉

3.5秋田の美しい風景と過疎化

2021年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

萌える

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りあの

3.5こころとく

2021年11月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

現実は厳しく、もっと残酷でハッピーエンドではない。
そんなことは分かってる。
イジメに耐える子も、親の理不尽に振り回される子も、生きるために必死な大人も。
誰もがこの映画のようにハッピーエンドを迎えることはできない。

それでも、光を追いかけて、いつか自身が光になり誰かを照らせるように。
という監督の思いが伝わります。

なにより、若さが尊い。
誰もが持っていた思春期の輝きが
とても眩しくてとてもみずみずしくてとても懐かしく羨ましく降り注がれます。

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ripc02

5.0映像が綺麗

2021年11月3日
スマートフォンから投稿

悲しい

知的

幸せ

とにかく映像が綺麗。
なにげない景色ひとつひとつが、こんなにも魅力的なんだと思い知らされた。
若い役者さんたちが輝いていた。
観た後に、心がすーっと気持ち良くなった。
エンディングの歌も映画にぴったりで、素敵だった。

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ショコラ
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