全裸監督

解説

バブル景気に沸く1980年代の日本を舞台に、「AVの帝王」と呼ばれ、アダルトビデオ業界に旋風を巻き起こした伝説の男・村西とおるの破天荒な生き様を描くNetflixオリジナルシリーズ。2019年8月8日から配信開始(全8話)。

2019年製作/日本

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2019年8月8日(木)、Netflixにて全世界独占配信

映画レビュー

4.0何のためのモザイクか議論のきっかけになるといい

2019年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

描きにくいものをズバリと描く思い切りの良さがとにかく目を引く作品だが、脚本も総じて完成度が高いし、美術などの金のかかり方もTVドラマとか明らかに異なる。山田孝之をはじめ、役者陣の芝居も非常に質が高い。80年代バブル末期の勢いとグレーな繁栄がよく描けている。彼らの生き様自体が、現代へのアンチテーゼになっていることは間違いないが、現代社会へのメッセージ性を高く持ち上げずに描いたことが良かった。
後半はやや善悪の構図をわかりやすく対立させすぎかもしれない。ポセイドン企画が巨大な悪者で、村西がそれに徒手空拳で立ち向かうという構図にはめすぎな感はあるが、基本的に娯楽作品なので、それもアリだろう。
AVのモザイクの必要性についての議論が活発になるといいと思う。他国では無修正が当たり前のものが、日本ではヤクザのしのぎになり得るのは、それが違法だからだが、そもそも違法にしておく必要は本当にあるのか。ヘア解禁以降、性描写の規制が変わっていないのは時代に即してないので、本作のヒットを機にその議論が活発になればいいと思う。

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杉本穂高

4.5黒木香というミューズ

2023年12月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

発売?当時、村西監督に寄せた山田孝之のちょい太めの白パンツ姿のシーンにギブアップ。美しくないセックスシーンはやはり苦手。(笑)でもこれだけ騒がれてるのに見ないてはない。で、やっと観ました。

黒木香さんがもてはやされてた当時は子育て真っ最中。可愛いのにおばさん喋りの変な女の子と思っていたけど、今観るとすごい女性だったんだなと思います。
ドラマ自体も面白かったけど、やはりこのドラマは彼女のもの。
シーズン2で段々黒木香が薄れていくの、というセリフがあったけど、立派に黒木香をやり遂げたと思う。
いくつもの奇跡が重なって彼女は産まれた。あっぱれ。

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femme fatal

5.0階戸瑠李さんを偲んで

2023年10月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

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野川新栄

4.03時間未満で「映画版」は難しいか

2023年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

怖い

シーズン1が2019年8月、同2が2021年6月…。世間の話題を集めてずいぶん経った作品をようやく、まとめて見た。
ネトフリに面白い、見たい作品があるものの、カネを払ってまで見ようとまでは思わなかった。しかし、今年5月から配信が始まった相撲界を舞台にした「サンクチュアリ」を見たいがために、遅ればせながらネトフリを契約し、ようやく本作、全16話を見た。
面白い、よくできている。カネをかけて作っているので、アラを探す方が難しいくらいである。
とはいえ、村西とおるという人物ができていき、アダルトビデオ界でのし上がっていく様を描くシーズン1のほうが見る側はドキドキし、次の展開が楽しみに見られた。シーズン2になると、彼が失敗し、人もカネも離れていく転落する姿がメーンとなってしまい、どうしても見る側の高揚感は大いに殺がれ、ちょっといたたまれない内容になっていった。
そもそも、全部合わせれば10数時間もの長さ。それをパソコン経由ではほとんどの場面で1.5倍速で見た。それでも少なくとも12-13時間くらいはかかったはずである。
昔のように、ビデオに録った連ドラを見るのとは違う。
面白いドラマとはいえ、やはり今の時代には長すぎる。

ドラマに限らず、エンターテインメントに限らず、表現作品=映像や小説なども含め=は、あれ?もう終わり? と思わせるくらいの長さが丁度いいのである。
やはりこれは長すぎる。
むずかしいとは思うが、表題に書いたとおり、3時間未満の劇場映画にできるものなら、それをもう一度見てみたいものである。
周りの女優やスタッフ、ヤクザの話をそっくり切り落とし、村西とおるという超絶タフな男を描くだけでいいと思うのだが…。

シーズン2になって、興味を殺がれる、見ていて辛い展開になっていったのは仕方ないが、最終話で見せる主演・山田孝之と最後まで村西についていく男を演じた玉山鉄二のやり取りはなかなかによい。そのまま、エンディングにボブ・デイランのライク・ア・ローリング・ストーンに流れていくのもジーンとさせられた。
ただ、この部分のやり取りはハリウッド映画のパクリらしい…が。

筆者にとって初めて、配信ドラマを批評したけれど、やはりここは映画ドットコムである。
せいぜい3時間の映画作品を批評する場であるべき、と思う。
長さを短くした映画版を見たい、と思わせる内容になっているのはそれはそれで評価する。
今のところ、ネトフリ配信ドラマから映画版ができてはいないのだよね?
今後はどうなのだろうか。

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町谷東光
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