喜劇 愛妻物語

劇場公開日:

喜劇 愛妻物語

解説

「百円の恋」の脚本家・足立紳が2016年に発表した自伝的小説「乳房に蚊」を、自ら脚本・監督を務めて映画化。売れない脚本家・豪太は、妻チカや娘アキと3人で暮らしている。倦怠期でセックスレスに悩む豪太はチカの機嫌を取ろうとするが、チカはろくな稼ぎのない夫に冷たい。そんなある日、豪太のもとに「ものすごい速さでうどんを打つ女子高生」の物語を脚本にするという話が舞い込む。豪太はこの企画を実現させるため、そしてあわよくば夫婦仲を取り戻すため、チカを説得して家族で香川県へ取材旅行に行くことに。しかし、取材対象の女子高生はすでに映画化が決まっていることが判明。出発早々、旅の目的を失ってしまう3人だったが……。夫・豪太を「決算!忠臣蔵」の濱田岳、妻・チカを「後妻業の女」の水川あさみ、娘・アキを「駅までの道をおしえて」の新津ちせがそれぞれ演じる。19年・第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀脚本賞を受賞。

2019年製作/115分/PG12/日本
配給:バンダイナムコアーツ、キューテック
劇場公開日:2020年9月11日

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(C)2020「喜劇 愛妻物語」製作委員会

映画レビュー

4.0初見では見過ごしてしまった細部の妙

2020年9月30日
PCから投稿

とにかく弁解も弁護もできないガチでクズな男が主人公なのに、ちゃんと人情物として成立していることに驚く。もちろん暴言妻も含めて不快になりすぎないようにバランスは取られているのだろうが、なかなかに成立しづらい難しいバランスであり、かなりギリギリのところを攻めているんじゃないだろうか。複数回観て気づいたのは、身も蓋もない罵詈雑言がカジュアルに飛び交うライトな外面のせいで見過ごしそうになるが、実は随所に繊細な心理描写が仕込まれている。ちょっとした瞬間の娘のアキの気遣いの描写にハッとさせられたり、見返す度に発見がある。音楽の使い方など演出面で短絡的に見えてしまうところもあるのだが、タイトルに「喜劇」とあるように「大衆喜劇」というフォーマットに収める意図的なものであるような気もする。いずれにせよ、簡単に全貌がわかったようなつもりになってはいけない類の作品だと思っている。

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共感した! 11件)
村山章

3.5水川あさみ熱演‼️

2024年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子育て世代の等身大の夫婦像が描かれていました。
上手く行かない苦しさと生活苦のストレスを発散する様にぶつけ合う姿をとても身近に感じました。
こういう夫婦関係は確かにあるなぁと思いました。
爽やかな面白さでした。

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tuna

3.5☆☆☆★★★ ※ デ◯ト◯で行く(爆) 売れないシナリオライターの...

2024年3月10日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

※ デ◯ト◯で行く(爆)

売れないシナリオライターの濱田岳にはポリシーが有る。
テレビは、山田太一と倉本聰以外は認めない!

金は無いし、仕事も無い!
人一倍映画に対するプライドは(おそらく)高く、夜の 〝 やる気 〟 だけは超一流。
それが売れないシナリオライターの濱田岳。

そんな、ほぼ紐状態の濱田岳を養っているのが。口から先に産まれて来たんじゃないか?と思わせる、毒舌女房の水川あさみ。

この2人が、殆ど映画全編で喋り合う。
ひたすら低姿勢の濱田岳に対して、言葉の暴力で殴り捲る水川あさみ。
観ている内に観客には、本当は《似た者夫婦》なんじゃなかろうか?とさえ思えて来る。

ところで、基本のラインを脚本家に置いていると思える足立紳が。新たな監督作品の題名に《愛妻物語》と付けた事から考えても。例え中身は違えども、その先に見えるのは。偉大なる脚本家にして映画監督である【新藤兼人】に対するリスペクトが、少なからずは有るのだろう?との考えは、どうしても脳裏によぎる。

新藤兼人は、その生涯に約400近い脚本を残した事から、多くの脚本家からの目標でも有り。日本のみならず、世界中の映画人から尊敬を集める。

今回、本作品を観るにあたり。新藤兼人版の『愛妻物語』を観返す機会が無かったのは残念でした。
過去に一度だけフイルムセンターで鑑賞してはいたんですが。最早細かなところは忘却の彼方で、、、💧
一応、ウィキペディア等で内容を確認。
新藤兼人の自伝的作品で、映画界で認められる迄の話は。読んで行きながら、「嗚呼!そんな映画だった気がする」…と、少しずつ思い出して行った。

勿論、新藤兼人が描いた物語は。何とか認められたいと思い、必死にシナリオライターを目指す真面目な夫婦のドラマだったのだが。
対して、足立紳が描く《新・愛妻物語》は。観ている間中「ここまで徹底して◯ックスにこだわるか!」…とゆうくらいのクスクス笑える艶笑コメディーでありました。

とにかく、水川あさみ演じる最初から最後まで濱田岳をなじり倒す悪妻が圧巻。

「何が空気だ!空気読めないくせに!」と罵倒するが。この程度のなじりは寧ろ軽い方で。絶えず「死ね!この野郎!」と、濱田岳を足蹴にする。

ここまでなじり倒す人間だと、最初は笑って見ていられても。途中から「もうイイよ!」…とウンザリしてしまうものなのけど。とかく、濱田岳演じるどうしようもないダメ男振りを散々見るにつけ。ウザい嫁だなあ〜と思いつつも、どうしても怒る気にはならなくなって来る。
こんなダメな男でも、いつの日にか期待に応えてくれるのではないか?…と思い、ひたすら耐えながら生活しているのを、観客には予想が立つ。

彼女の口から放たれる言葉は、大量の毒の中にも。ささやかな愛情に満ちているのを、映画が進んで行くにつれて観客の心にも響いて来るのだ!
だからこそ、寿司屋で周りの目を気にせずに罵倒した後に。近くの川沿いで家族が身体を寄せ合って泣き崩れる場面は感動、、、

しねえ〜んだなあ〜これが(u_u)

相変わらず◯ックスの事しか考えてない濱田岳( ´Д`)
まあ、でも少しはやる気モードのスイッチは入ったようで。結果として今は映画界にしっかりと根を張ったのだから、奥さんには頭が上がらないんじゃないかな?(;´д`)

ところで、映画は途中で舞台が小豆島に変わる。
濱田岳が書いたシナリオに「八日村の祟り」とゆう作品が有るのだが。これってもしかして、小豆島繋がりで『八日目の蝉』に掛かっているのかな?
だって映画の中で1回だけ、夫婦で罵倒し合う場面の途中。興奮して「八日目…」って言っちゃってるし(^^;)

大久保さんは巨乳 ∑(゚Д゚)
軽いライトコメディーなのだから、おかしな起用とは思わないけれど。メールと電話は良いとして、過去の浮気場面の挿入はいらなかったんじゃないかな。

幸運を呼ぶ赤いパンツを、履いて!目指せメディアミックス by光石w

※ そう言えば、◯ル◯ロは熱狂的な新藤兼人フアンだったのでは?

2020年 9月22日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン6

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松井の天井直撃ホームラン

5.0この喜劇は一発芸だった。最近見た日本映画で、この瞬間だけは笑えた

2024年1月11日
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マサシ
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