藍色少年少女

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藍色少年少女

解説

夏の神奈川県藤野を舞台に、少年と少女そして悩める大人たちの姿を全編モノクロームで描いたドラマ。少年テツオが暮らす自然豊かな町は、東日本大震災における原発事故以降、外に出て遊ぶことが抑制された毎日を送っている福島の子どもたちを「保養活動」として招き入れていた。福島の子どもたちに演劇を披露することになり、テツオは福島からやって来た少女シチカとともに「幸せの青い鳥」の主役として抜擢される。どのように演じればよいか頭を悩ませていたテツオは、ガラス職人のミチルから「実際に町へ出て、青い鳥を探してみれば? 青い鳥は笑顔の中に住んでいるよ」と教えられ、シチカと一緒に青い鳥を探して町のさまざまな場所へと足を運ぶ。2人は行く先々でさまざまな大人たちと出会い、住民たちが抱えるそれぞれの人生に触れていく。そして、テツオとシチカは2人の持てる力を使い、人びとの心を救済するために奔走する。

2016年製作/130分/日本
配給:アルミード
劇場公開日:2019年7月26日

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(C)藍色少年少女製作委員会

映画レビュー

4.5「俺に関係ないものは何一つねえ」

2019年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

認知度は低いようだが、「隠れた宝石」と賞賛すべき佳作。
主人公の少年テツオが、途中でボソっと「俺に関係ないものは何一つない」といった、謎めいた台詞を吐くのだが、その意味は映画の終わりになって明かされる。その台詞通りに、テツオが様々な形で、獅子奮迅の働きをする姿が描かれる。

自然の中で満足に遊べない福島の子どもを招き入れる「保養活動」だけでなく、藤野で活動するアーティスト達、ワルな番長、亡き戦友を想う老人、さらには“スナフキン”までも登場する。
観ていて目が回るような“てんこ盛り”の内容で、2時間以上の映画なのに、最後まで息の抜けない密度の高い展開が続く。
そして、様々なベクトルが、テツオの忙しすぎる「8月30日」を通じて、一つになって結末になだれ込む・・・。

堅苦しい映画ではなく、ユーモアも随所にちりばめられていて、映画館ではしばしば笑いが起こった。
モノクローム映画という触れ込みだが、少なくとも映画の前半は、題名の通り、微妙に藍色がかっているように見えた。
色を消すことで、観る者は心のドラマに集中し、「青い鳥」という大人のための童話世界に導かれるのである。

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Imperator

4.0鮮やかなモノクロ映画

2019年7月29日
Androidアプリから投稿

モノクロなのに、なんだか自然の美しさが見えてくる、不思議な質感。
主人公の子役の男の子の一所懸命さに惹かれる。
少し詰め込んでる感はあるものの、飽きることなく最後まで見られた。
震災後の福島の子との交流を描いていたりはするけど、震災絡みの作品として括る感じもなく、温かさすら感じる。

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