ドリーミング村上春樹

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ドリーミング村上春樹

解説

村上春樹作品の翻訳を手がけるデンマーク人翻訳家を追ったドキュメンタリー。1995年に村上春樹の小説「ノルウェイの森」と出会ったメッテ・ホルムは、20年以上にわたり村上の小説をデンマーク語に翻訳している。これまで村上の小説は世界で50言語以上に翻訳されてきたが、メッテのように日本語から直接翻訳するスタイルは珍しかった。メッテは「風の歌を聴け」の翻訳作業をする中で、作中のある文章に思い悩む。村上春樹の世界に触れるために日本を訪れたメッテは、村上の故郷・芦屋の町を歩き、小説の舞台となった場所を巡り、村上春樹の世界に自らを浸らせていく。2016年にハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞しデンマークを訪れた村上と王立図書館で公開対談を行うまでの模様や、日本を訪れたメッテの姿をカメラが追っていく。

2017年製作/60分/G/デンマーク
原題:Dreaming Murakami
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2019年10月19日

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(C)Final Cut for Real

映画レビュー

3.5カエルがずっと隅っこに・・・あれはカータンではないだろうな?違います。カータンは河童です。

2019年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 カエルの映像がちょっとヌメヌメしていたりしていたが、彼らは元々害虫を食ってくれる貴重な益獣なので安心して観られた…で、なんでカエルなのか…村上春樹作品を一つも読んでないことに気づき、帰りに「風の歌を聴け」の文庫本を買ってきた。

 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」と、冒頭からメッテ・ホルムさんのテーマとなっている言葉が目に飛び込んできた。“完璧”とか“文章”という訳語に困っていたようだが、冒頭文でもあるのでかなり決め手となる言葉。“文”と“文章”は違うなど、まるで国文法の授業を受けてる気分にさせてくれる映画でもあります。しかし、そのためにわざわざ来日までして翻訳家仲間と相談し合うなんてことがネット社会でありうるのか(脚本があるみたいだから、そのためかもしれない)。スウェーデンの翻訳家、あとはどこだか忘れた国の翻訳家など。彼らが話し合う言葉が英語だということも興味深い。

 日本の文化、精神についての話題。日本の新聞を読むためには1850語を習得すればすむのに、村上春樹を理解するにはそれだけでは足りない。そうした観念的な話題をも含め、春樹作品にはパラレルワールドが用いられ、体制批判などといったメッセージはそのパラレルな精神世界でぼかしているなどという興味深い点も教えられた。そしてアイテムとしてのカエル。とにかく春樹作品に触れてみなければわからないと思い、「風の歌を聴け」を買ってはみたけど、いつになったら読めるやら・・・

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kossy

2.0聖地巡り

2019年12月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

村上春樹を巡るドキュメンタリー映画とのことですがデンマーク人翻訳家であるメッテがムラカミ聖地を巡るだけの作品で不満の残る内容でした。もう少し村上春樹について知りたかった。
2019-268

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隣組

2.5春樹の謎

2019年11月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

なぜ毎年ノーベル賞で話題になるのか謎が分かるかと思ったが…特に謎は解けなかった。

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あふ

3.0翻訳の仕事

2019年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『完璧な文章などどいうものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね』をどう訳すかを通して、翻訳者とは何かを示す作品なのね。

作中で『村上が何を言っているのか解らないところがある』って翻訳者の人たちも言ってて、「そうなんだ。君たちでも解らないんだ、やっぱり」と思ってさ、それでも訳すところがすごいんだよ。『村上を感じられれば良い』って結論でやんのね。

これもうある種の創作なんだよね。作中でも『翻訳者は世界を作るのではなく、誰かが作ったものを再構築する』ってセリフが出てくるけど、まさにそれなんだよ。

そんな翻訳の世界がのぞけて面白かったな。

芦屋の酒場で飲んでる人が、村上春樹について語るシーンもあって、まだこういうウダウダ語る人がいる酒場は存在するんだと思ったよ。

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Scott