えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋

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えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋

解説

脳性まひで寝たきり生活を強いられながらも介助の若者たちと触れ合い、ベッドの上で数々の短歌を詠む遠藤滋さんの姿を記録したドキュメンタリー。監督は、遠藤さんとは学生時代の友人でもあり、1999年にも同じく遠藤さんの日々を追ったドキュメンタリー「えんとこ」を手がけた伊勢真一。脳性まひのため寝たきり生活を送りながらも、自ら介助者のネットワーク「えんとこ」(「遠藤のいるところ、縁のあるところ」の意)を組織した遠藤さん。ベッドの上での生活は35年を過ぎ、障がいも進行していく中、遠藤さんは50代後半から短歌を詠むようになり、心の叫びを言葉に託す日々を送る。そんな彼と介助者たちの心の交流を通して、ありのままの命を生かし合いながら生きる人々の姿を浮かび上がらせる。

2019年製作/96分/日本
配給:いせフィルム
劇場公開日:2019年7月6日

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(C)いせフィルム

映画レビュー

3.5良くも悪くも密着感の強いドキュメンタリー

2020年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

介助する側にとって苦しいのは、仕事そのもののキツさもさることながら、コミュニケーションが取れない時ではないだろうか。
その点、遠藤さんは35年間寝たきりで、かつ、毎朝痛みで目が覚める生活でありながら、70歳にして頭脳ははっきりしており、しかも、しっかりと周囲の状況をふまえている優しい人である。
現代の正岡子規であろうか。スゴい人だ。
ベタな言い方だが、勇気をもらえる作品だった。

ただ、ドキュメンタリーの中身としては、ダラダラと同じことの繰り返しの印象が強い。
遠藤さんの短歌や文章を作る光景が映されるとともに、若い人が多い介助スタッフの姿や介助の状況が描かれる。
出せる情報に制約があるのだろうが、介助の詳細やスタッフの人物像の描写は中途半端だ。
かんじんの遠藤さんの生涯や短歌やエッセイの紹介も系統立っておらず、消化不良である。
クラシック音楽が好きなのか、ポスターがたくさん貼ってあるが、そのあたりのことも何も情報はなかった。

人間くさくて、ライブ感に溢れているものの、それが長所でもあり、短所でもある作品だと思う。
時には、一歩引いたところから描いて、客観的なメリハリを付けて欲しかった。

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Imperator

5.0弱さの力

2020年1月18日
Androidアプリから投稿

1月8日から相模原事件の公判が横浜地裁で始まっています。この事件を植松ひとり裁く事で終わらせずに自分事として捉える事ができるのか?決して大きな声で語られるわけではありませんが、そのような問いがじわじわと迫ってくるような映画です。重度の障害のある方と出会ったことが無い方は、驚きを感じる方もいるだろうと思いますが、周りの介助者との関係や遠藤さんの生き方を通して、映画を観終わった後は、2時間の間、遠藤さんとおしゃべりをして、親しくなったような感覚になりました。また、これまで福祉に携わってきた方などには、青春の香りがする映画にもなっています。伊勢監督の描く「弱さの力」そして、遠藤さんの「ねばってねばってあきらめない生き方」に勇気をもらえます

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