ジョナサン ふたつの顔の男

劇場公開日:

ジョナサン ふたつの顔の男

解説

「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートが主演を務め、正反対の2つの人格を持つ青年を演じたサスペンススリラー。毎日のルーティーンを繰り返して生活する内向的な青年ジョナサンには、ジョンというもうひとつの人格があった。2人は脳にタイマーを埋め込んで午前7時と午後7時の12時間ごとに切り替わるように設定し、ビデオテープにメッセージを残すことで、知らない時間に起こった出来事について共有していた。「恋人をつくらない」など様々なルールを互いに厳守することで2つの人格を完璧にコントロールしてきたジョナサンだったが、ある女性との出会いによって平穏だった彼の日常は狂い始める。共演に「あと1センチの恋」のスキ・ウォーターハウス、テレビドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマー、「エイプリルの七面鳥」のパトリシア・クラークソン。

2018年製作/95分/G/アメリカ
原題:Jonathan
配給:プレシディオ
劇場公開日:2019年6月21日

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映画レビュー

3.5NYらしさを感じさせないNY映画

2019年6月30日
PCから投稿

興奮

知的

舞台はNYなのだが、主人公ジョナサンは可能な限り世間との繋がりを持とうとせず、自宅と職場で世界がほぼ完結している。だからこの映画にはNYのランドマークや名所みたいな風景はまったく登場しない。ただ、夜になるともうひとりの自分に身体を明け渡すので、そっちのバージョンだと『タクシードライバー』みたいな映画ができるのかも知れない。

ジョナサンのマンションがあるのはルーズベルト島で、マンハッタンの脇、イーストリバーに浮かぶ細長い小さな島で、これまでも映画の中で見てきたフォトジェニックな場所だが、これまた無記名かつ没個性な場所として映し出されているのが面白い。

場所の無記名性という意味では、セリフの中に「JFK空港」という言葉がなければ、NYという設定すら気づかなかったほど。つまり、ジョナサンの「自分を世間から切り離したい」という想いがそのまま街の描写に繋がっているのだなあ。あの浜辺の現実感のなさも含めて、すべてを心象風景だと捉えて観直すもの面白そうだ。

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村山章

3.5派手さはないが、巧さとセンスが光る

2019年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これらのドッペルゲンガー的な筋書きは小説や映画などで何度も消費されてきたものだが、しかし本作はその路線をただ繰り返す凡庸な作品のように見えて、しかし自ずと光の角度を変え、ミニマムな世界観の外へと連れ出してくれる。

派手さはないが、旨さとセンスはある。恐れ多くもそれほど高い期待値ではなかった私などは、このじわりと洗練されていく展開に「なかなかやるな」と感心させられもした。それゆえ最初の期待は低ければ低いほどいいし、事前に過度な情報や先入観を持つことは厳禁とも言える。

この手の作品はキャスティングでつまずくパターンも多いかと思う。繰り返しの描写によって基調トーンが形成されるので、この「繰り返し」に耐えうるだけの透明感と、癖のない柔らかさは不可欠。その点、アンセル・エルゴートは最適のチョイスだと言える。彼の素の魅力を味わう上では「ベイビー・ドライバー」以上に名刺代わりとなりうる作品である。

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牛津厚信

3.5スリラー?

2024年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

私がこの作品をカテゴライズするならヒューマンドラマかな。
殺人が起こるわけでもなく、犯罪を犯すわけでもない。
先天性の多重人格の青年の人格ジョナサンとジョンの対話の物語。
印象的には「五番目のサリー」に近い。
だが、本作は自らの領分と存在に関わる物語ながらも驚くべき静かさを維持してエンディングまで迎えるのが大きく異なる。

開始直後、映し出される2人がまず同一人物とは分からないくらい見事。
髪型などの差異はささいなことで所作がまるで違う。
ビデオレターも彼らの仕組みを理解するまでは、さながらカメラ通話かのよう。

この作品で不確かなのは「ジョン」「ミナ博士」が信用しきれないことと、「3人目の人格」の経緯が不明なこと。
ジョンの生活は彼の報告と町で出会う彼の知り合いの話で非常に断片的。
しかも些細なものではあるが、嘘や申告しないことも多く、強かに羽目を外すタイプ。
2人が母親のように慕い、頼りにする博士はジョナサンの視点ではジョンに傾倒した感触があり、2人の思慕と対称的とは言い難い印象を受ける。

これらをどう判断するかであの静かな物語の結末の感触は変わるのかも。

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昭和ヒヨコッコ砲

5.0ジョースター

2022年6月27日
iPhoneアプリから投稿

言いたいだけやろ

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ミスター
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