ひとよ

劇場公開日:

ひとよ

解説

女優で劇作家、演出家の桑原裕子が主宰する「劇団KAKUTA」が2011年に初演した舞台を佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子の出演、「孤狼の血」の白石和彌監督のメガホンで映画化。タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。運命を大きく狂わされた次男・雄二、長男・大樹、長女・園子、残された3人の兄妹は、事件のあったあの晩から、心に抱えた傷を隠しながら人生を歩んでいた。そして15年の月日が流れ、3人のもとに母こはるが帰ってきた。次男役を佐藤、長男役を鈴木、長女役を松岡、母親役を田中がそれぞれ演じるほか、佐々木蔵之介、音尾琢真、筒井真理子らが脇を固める。

2019年製作/123分/PG12/日本
配給:日活
劇場公開日:2019年11月8日

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(C)2019「ひとよ」製作委員会

映画レビュー

4.0喪失と再生の間にある葛藤と衝突

2019年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

去年から年3本のハイペースで長編を作り続けている白石和彌監督。今作は舞台の戯曲が原作だが、タクシー会社という設定を活かした車での移動シークエンスを中心に、映画らしい空間の広がりとダイナミックな動きを感じさせるアレンジを加えた。

3人の子に暴力をふるうDV夫を、タクシー運転手の妻が営業車で轢き殺すという、極端な事件から始まる家族の物語。とはいえ、その後に起きる世間からのバッシングや、屈折した感情を抱えて大人になった3人の生き様は、私たちの日常と地続きの問題を抽出して煮詰めた印象だ。地方都市に漂う閉塞感は、白石監督の前作「凪待ち」にも連なる。

重苦しくやり切れない出来事が積み重なるが、くすっと笑わせる会話やエピソードが適宜ムードを軽くする。原作に負う部分もあるだろうが、演者らのアドリブもあったと聞く。

喪失と再生の間にある、葛藤と衝突の時間にこそ、前に進むための成長があるということか。

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高森 郁哉

4.0聖母は殺人者

2024年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2024年4月20日
映画 #ひとよ (2019年)鑑賞

暴力をふるう夫から3人の子供を守るため夫を殺した母が15年振りに突然帰ってくる

子供たちのその後の人生は、幸せではなく殺人者の子供という世間の目で厳しいものだった

#鈴木亮平 #佐藤健 #松岡茉優 三兄弟の演技がよかったです

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とし

4.0深みのあるタイトル通り、正解のないテーマ… それぞれが失ってしまっ...

2024年2月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

深みのあるタイトル通り、正解のないテーマ…
それぞれが失ってしまったもの、それに対しそれぞれがもがき、葛藤する。家族だからこそ余計にむずかしいのかもしれない。他の人とってはただの夜…

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shige12

2.5母親が殺人犯の子供たち

2024年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

田中裕子扮するタクシー運転手の母親が子供たちに乱暴三昧の父親をひき殺したから自主すると言った。15年の刑期を終えて母親は帰って来た。佐藤健扮する次男のフリーライター稲村雄二も長男からの電話を受けて東京から帰って来た。

オールスターキャストなのに殺伐とした展開だね。母親が殺人犯の子供たち。15年の長きにわたり嫌な思いをしてきた事を記事にするのか。何とも荒んだ話だね。まあ問題作だとは思うけど、嫌な気持ちを引きずるね。熱演だったけど、タクシーで飲酒運転するなんて描写は許せないな。

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重