劇場公開日 2019年9月6日

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「不思議な島で淡々と青春しているファンタジー」いなくなれ、群青 有無さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不思議な島で淡々と青春しているファンタジー

2019年9月16日
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淡々と青春していて忘れそうになるが不思議な島が舞台。最後に明かされる島の秘密が苦い。
全六巻のシリーズものの、プロローグである一巻と一番爽快感ある読後感の二巻をまとめたのは良かった。
しかし、二巻は脇役たちを掘り下げる話だっために、主役の七草と真辺の掘り下げが浅くなってしまったのが残念。さらに、脇役たちの方も抱えた欠点の描写が軽かったり失くなったりで中途半端になってしまった。あと、豊川さんの結末は少し設定と矛盾してないか疑問がある。

原作の再現度?は、黒幕感のある七草はまだ良かったが、真辺の純粋で残酷な危うい正しさをもっと見たかった。でも、作品全体の空気感は良かった。

あと、島や学校の風景が微妙に賑やかすぎるのが気になった。人工的な島だからリアル田舎と比べるのが間違っているのかもしれないけど。楽器やってる人も多いな。

有無