CURED キュアードのレビュー・感想・評価
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まるで今の僕達の世界
新型コロナウィルス肺炎にWHOがパンデミック宣言をした。
何というタイミングだと思いながら足を運んだが、そこには、僕達の世界そのものがあった。
CURED(回復者)と呼ばれるゾンビから回復した者たちは、まるで僕達の世界で排斥される移民者のようだ。
人々は、もうゾンビに襲われることのない回復者を恐れ、回復者の増加を嫌い、回復措置さえ中止しようとする。
国連の中途半端な撤退の話も、国際社会のようで少し笑わされる。
そして、ゾンビの記憶に苛まれる回復者は、何らかの依存症で苦しむ人のようでもある。
彼らは、常に差別や好奇の目から逃れることは出来ないのだ。
人々と回復者との対立、抗争。
その中で悩み苦しむ人々。
僕達の国でも、中韓を中心に外国人を忌み嫌う人は多いし、過去には、ハンセン病患者を過度に隔離して人権を無視するような行為が長く続いた。
この作品で描かれる世界は、まるで僕達の生きる世界だ。
僕はゾンビ映画を多く観ているわけではないが、これは際立って秀作だと思う。
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残念ながら
ゾンビ化ウィルスからの回復に現実世界の分断を託す、というやり方は分かる。アリ。
でもね、話運びが決定的に下手すぎる。つまらない。
回復者の暗闘にフォーカスしすぎて小さい話になっちゃった…
もっと上手く料理できるはず。
ネタがつきないゾンビもの。
つきることなくこのたぐいの作品が登場するけどなかなか面白かった。
もと感染者に寄せられる差別に対するテロ行為が怖い。差別する方も暴力的には変わらないけれど。
淡々と進む展開だけど後半しっかり暴れるシーンがあってもりあがりました。
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