命みじかし、恋せよ乙女

劇場公開日:

命みじかし、恋せよ乙女

解説

2018年9月に他界した樹木希林が初めて出演した海外製作作品で、女優として最後の出演作となったドイツ映画。桃井かおり出演の「フクシナ・モナムール」など、これまでにも日本を舞台にした作品を手がけてきたドイツ出身のドーリス・デリエ監督が、孤独なドイツ人男性と、男の父親と親交のあった日本人女性が、人生を取り戻すためにともに旅する姿を描いた。ミュンヘンに暮らすカールは、酒に溺れて仕事を失い、妻は子を連れて家を出てしまう。孤独に苦しむ彼のもとに、ある日、ユウという日本人女性が訪れてくる。ユウは10年前に東京を訪れていたカールの父ルディと親交があり、ルディの墓と生前の家を見に来たのだという。最初はしぶしぶユウに付き合っていたカールだったが、次第に彼女に惹かれていき、今度はユウの祖母に会うため日本へ向かうが……。2人が訪れる茅ヶ崎の老舗旅館「茅ヶ崎館」の女将を樹木が演じている。

2019年製作/117分/G/ドイツ
原題:Kirschbluten & Damonen
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年8月16日

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映画レビュー

4.0死生観、霊、家族、性同一性、依存症への示唆に富む豊穣な物語

2019年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

まず単純に、ドイツ人女性監督ドーリス・デリエが日本の文化と映画人へのリスペクトを込めた映画を作り続けていることが喜ばしい。80年代から活躍し、ドイツで最も成功した女性監督と評されるが、この20年ほどで日本を題材にした映画を5本制作(本作含む)。中でも「HANAMI」(08年)と繋がりが強い本作は一応続編の扱いだが、前作を未見でも大丈夫。

茅ヶ崎館は、かつて小津安二郎が投宿し、樹木希林も「秋刀魚の味」撮影時に杉村春子の付き人として訪れたとか。また、歌詞が邦題になった「ゴンドラの唄」は、黒澤明の「生きる」でも歌われた。さらに日独の死生観や死後の存在(身近な人の亡霊)のとらえ方についての考察も込められている。

死を控えた樹木だからこそ「生きてるんだから、幸せにならなきゃ」の言葉がしみる。国際的なダンサーの入月絢も存在感をみせるが、日本での活動を考えると清水富美加似のルックスがマイナスか。

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高森 郁哉

2.5OPELで妖怪

2022年6月23日
iPhoneアプリから投稿

の錦絵が出てくるところが、
この映画の本質そのものかと。
但し、ツケヤキバなドイツ人解釈の妖怪だし
夏の怪談程度の味の濃さ。
基本我が国の霊的テーマに触れるならば
輪廻転生ぐらいまで触れてから
やっていただきたいものだ◎
希林さんは当たり外れのないキリン節🦒
まこんなもんでしょw

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tomokuni0714

2.0幽霊ものか〜

2021年10月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

日本語ドイツ語英語が入り混じって
その上スマホの翻訳アプリで…興醒め
脚本が雰囲気だけな感じがする
しょうがないか、幽霊なんだから

学生はこういうの撮るの好きだよね
よく見かける
コンテンポラリーダンスの子連れてきて
ファッション科の子がスタイリングして
長身の外人呼んで
ところどころにプロの役者さんを呼ぶ
そしてなぜか海で撮りがちぃ

わーわー悪口ばっかーー笑

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mamagamasako

4.0幻想的で、深いです

2021年5月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

世界観が興味深く、映像が幻想的で美しいです。監督が日本を愛してくださっているのがよく解る作品でした。
私は「生きる」が大好きですが、現代版をドイツの映画で見ることが出来た感じがします。
見て良かったです。

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みぃ
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