サウナのあるところ

劇場公開日:

サウナのあるところ

解説

サウナの本場といわれるフィンランドのサウナ事情とそこに集う人々を記録した異色ドキュメンタリー。自宅やオフィスなどのプライベートなサウナから、湖畔や街なかの公衆サウナまで、約550万人の人口に対して約300万個のサウナがあるという北欧の国フィンランド。身も心も裸になれるサウナという場所は、シャイで寡黙と言われるフィンランド人男性たちのさまざまな思いが語られる場所でもあった。継父からの虐待、犯罪歴のあるかつての自分、離ればなれになってしまった娘、止められなかった職場での事故、先に旅立った妻や幼い娘の思い出など、普段は話すことがない悩みや苦しみ。子どもが生まれた喜び、親友との友情、老いてからの出会い、祖父が薪に込めていた祖母への愛など、大切な人への思いの数々。男たちが普段は決して語ることのないさまざまな思いがサウナという空間で語られ、男たちの絆を深めていく。

2010年製作/81分/R15+/フィンランド
原題:Miesten vuoro
配給:アップリンク、 kinologue
劇場公開日:2019年9月14日

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映画レビュー

3.5フィンランドのサウナでおじさんたちと地獄めぐり

2019年9月30日
PCから投稿

サウナブームにあやかって公開されたようにも見えるのだが、これはかなり肝の据わった確信犯ではないか? というのも、フィンランドのサウナ文化と、いろんな面白サウナを紹介してくれるドキュメンタリーに思えるが、実際には、相当ヘビーな告白映画になっているのだ。

フィンランドの男たちは無口だという。実際に行ったことがないので本当かは知らないが、アキ・カウリスマキの映画を観る限り、確かに無口なオッサンばかりの国に思える。そして本作では、そんなオッサンたちが、サウナという空間ゆえに、とつとつと身の上話を語り始める。

どこの誰だかわからないが、とにかく知らないおじさんたちが全裸で、聞くも涙、語るも涙の実体験を語り続ける80分。こんなに人の不幸話を一度にたくさん聞く体験もなかなかないし、それが全裸であることで、悲劇性が減じることはないにせよ、それとなく世間話として聞けてしまう。客席も全裸で観るのが一番いいように思うが、さすがにそんな劇場はないですよね。

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村山章

3.5フィンランドに住まう男たちの独白

2020年4月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

泣ける

幸せ

寝られる

サウナを通じて、フィンランドに住まう男性たちの独白が続く。フィンランドの日常を描いたのだろう。中々、他人には言えないことを、サウナの中で話し出す男性たち。個人的には、スイミングプールに集う高齢者たちの会話がお気に入り。途中に、フィンランドの風景や自然が映し出されるため、とても美しいと感じる。

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Kumiko

3.0フィンランドの家族模様

2019年10月30日
Androidアプリから投稿

サウナは男たちが、自分の身の上を語り始める社交の場なのだろう。
次々と語られる、フィンランドの男性の実情。虐待、離婚など様々だ。

こんなにもフィンランドの男性は、弱者なのか?と驚くほど、男たちはさめざめとサウナで泣くのだ。

う〜ん、何とも不思議な現象。
しかし、サウナは気持ちよさそう。

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ミツバチば~や

4.0フィンランド式裸の付き合い

2019年10月18日
Androidアプリから投稿

それぞれの事情を抱えた普通の男達がいろんなサウナで人生を語り合うオムニバス形式の映画である。

フィンランドにおいてのサウナは一種の社交の場となっていて、文字通り裸の付き合いをするところなんだな、というのが伝わってくる。

登場する男達にはそれぞれの人生があり、バックグラウンドがあり、そして希望や後悔、絶望がある。そんな彼らが自分の本音や弱さをさらけ出せるのが狭い密室であるサウナなのだ。
感情を隠さず、ついでに言えば局部を隠すこともしない等身大の男達の哀愁に、不覚にも涙が出てしまった。

週末は友達とサウナに行こう。

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卑猥堅
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