町田くんの世界

劇場公開日:

町田くんの世界

解説

「舟を編む」「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の石井裕也監督が、「別冊マーガレット」に連載され、第20回手塚治虫文化賞で新生賞を受賞した安藤ゆきの同名コミックを実写映画化。運動も勉強も苦手で、見た目も地味で、何も取り柄がなさそうに見える町田くんには、人を愛することにかけてズバ抜けた才能があった。困った人のことは絶対に見逃さず、接した人々の心を癒し、世界を変えてしまう不思議な力をもつ町田くん。しかし、そんな彼の前に現れた女の子・猪原さんは、これまでの人々とは違っていた。初めてのことに戸惑い、自分でも「わからない感情」が胸に渦巻く町田くんだったが、「わからないことから目を背けてはいけない」という父親の言葉を胸に、「わからない」の答えを求めていく。石井監督にとっては初の少女漫画原作となり、主人公の2人には、演技経験がほとんどない新人の細田佳央太と関水渚を抜てき。その脇を、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子と主役級キャストが固める。

2019年製作/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2019年6月7日

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(C)安藤ゆき/集英社 (C)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

映画レビュー

3.5大オーディションで主演2人を抜擢した心意気たるや、あっぱれ

2020年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

“あの”石井裕也が真面目に少女漫画原作を映画化することにも驚きを禁じ得なかったが、主演となる男女2人を選ぶための大オーディションを敢行し、無名の才能を見つけ出したことに大きな価値がある企画。これをきっかけに細田佳央太と関水渚はブレイクのきっかけを掴んだことを考えれば、石井監督とプロデューサーの北島直明の賭けは成功したと言っても良いだろう。
同級生たちに、いわゆる人気者がずらり。「おいおい、高校生やっちゃダメでしょう」とツッコミを入れたくなる人材もちらほら(笑)。ただ、今作では前田敦子の存在感に改めて着目した。興行的にどうとかではなく、これから5年後、10年後に改めて本作の価値が浮き彫りになってくるのではないだろうか。

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大塚史貴

4.0新人俳優と彼を取り囲む脇役たちの絶妙な配置

2019年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

自分の中に芽生える"わからない"を徹底的に追求していく町田くん。それが、真実を意図的にスルーし、わかったような顔をして日々を過ごす周囲の高校生、または普通の人間たちに、自分は何者かという問いかけを促すことに。文字で書くのは容易いが、映画にしようとするとこれがけっこう難しい。町田くんの純粋過ぎるキャラが不自然に見えてしまうからだ。そこで、石井裕也監督は新人の細田佳央太を主役に迎えることで、手垢に塗れてない直球演技による、やはり不自然だが、しかしそれを凌駕して余りある一所懸命さを以てしてこの物語にリアルを持ち込んでいる。細田=町田くんに影響され、クラスメイトを演じる先輩俳優たち各々のキャラクターも立ちまくり。結果、本作は異色の青春学園コメディとして近年にない成功作となった。石井監督は絶妙の配役によって不思議な笑いと痛烈な皮肉を描ける若き達人としての評価を改めて示したと思う。

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清藤秀人

5.0川の底から空の果てまで、石井裕也映画はいつでも最高にブッ飛んでる

2019年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

安藤ゆきの原作漫画のファンも、広い心で終盤の改変を楽しんでほしい。そもそも、恋する感情がわからない主人公という少女漫画の常識を覆すキャラ造形で高評価された傑作なのだ。石井監督も原作の常識にとらわれない革新性、自由さに共鳴してあの展開を考えたはず。もし原作により忠実なアニメやドラマが今後作られたら、ぜひ観たいとも思うが。

新人の細田佳央太と関水渚は、巧みな演出、達者な共演陣のおかげもあり、佇まいや会話に作為を感じさせない。映画世界の中で自然に生きていると言ってもいい。特に関水渚は近年の『渇き。』の小松菜奈や『ソロモンの偽証』の藤野涼子に匹敵する鮮烈なデビューだと思う。

善意の人を主人公にした話として『ペイ・フォワード 可能の王国』や『横道世之介』を想起させる。偶然だろうが今年4月の『幸福なラザロ』と共通する要素も。観た人の数だけ世界が少しずつよくなる、そう思わせてくれる映画だ。

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共感した! 20件)
高森 郁哉

1.0前田敦子

2023年10月10日
iPhoneアプリから投稿

が、唯一の救いか。なんかいいキャラでした。

原作読まなければほどほどだったのかもしれないけど

町田くんはきっとそうじゃない。

雑な気がした。

途中や配役良かっただけに残念な気持ちです。

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ボタもち
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