劇場公開日 2019年7月19日

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「責任取れって、逃げんなよって、銃口を向けてきた・・・」天気の子 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5責任取れって、逃げんなよって、銃口を向けてきた・・・

2019年8月20日
PCから投稿

昭和世代の胸ぐらを掴まれている気がしていたけど責任取れって逃げんなよって銃口を向けて撃ってくるんだもんなーあにきー。

自然の力には抗えない。

氷河期が来ようと、
台風の中心気圧が750hPaになろうと、
大陸が動こうと、
火山が噴火しようと、
観測史上初でも、
地球にとってはルーティンワーク。

とはいえ、生物にとっては生死に関わる災害。
その災害に希望の光を当てる為に、
10代のガールアンドボーイが命をかける、
2人だけで、、、。

E=mc2に抗えるのか?
愛にできることはまだあるか?

考えてみると、
傷だらけの天使でおさむが代々木会館の屋上で冷たくなったアキラを夢の島に捨てた辺りから世界の形が決定的に変わっていたのかもしれない。
結界点を架空の場所ではなく、
数多ある象徴的な他の場所でもなく、
北海道でもなく、
御苑でもなく、
あえて代々木会館にしていたのは、
昭和世代の胸ぐらを掴まれている気がしていたけど責任取れって逃げんなよって他人顔するなって銃口を向けて撃ってくるんだもんなーあにきー。

E=mc2に沿わない数式公式法則化学式を考えるのはいつも人間、使うのも人間、その返討ちに遭うのも人間、溢れ出す想定外のモノに慌てる人間、アルキメデスの大・・原理だ、ちがうでしょー(苦笑)。

地球を包むくらいの大風呂敷を、
永遠と奇跡と心と魂を、
細かなディテールで綺麗にたたんでしまういつもの技に脱帽。

ありのままで生きていこう、
もう後戻りはできないのだから、
水も溜まったままだけど・・・。

雷神の 少し響みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば
天気の子上映中

蛇足軒瞬平太