ファイブ・ウォリアーズ

劇場公開日:

ファイブ・ウォリアーズ

解説

悪党たちに裁きを下すべく立ち上がった5人の戦士の死闘を描いた南アフリカ産ウェスタンアクション。アパルトヘイト政策下の南アフリカ。暴力的な白人警官が支配する街マルセイユでは、血気盛んな5人の少年少女「ファイブ・フィンガーズ」が街を守るべく戦っていた。ところがある日、フィンガーズのリーダーであるタウが2人の警官を射殺してしまい、街を離れることに。それから20年後、マルセイユは白人たちによる支配を終え自由の街へと生まれ変わったかに見えたが、その裏では極悪非道な悪党が街を牛耳っていた。そんな中、ついに街へ帰って来たタオは、散り散りになっていたフィンガーズの仲間たちとともに、マルセイユに真の平和をもたらすべく立ち上がる。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

2017年製作/119分/南アフリカ
原題:Five Fingers for Marseilles
配給:クロックワークス
劇場公開日:2019年3月29日

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(C)2017 Five Fingers Film Enterprises (Pty) Ltd. All rights reserved.

映画レビュー

3.5後から良い映画だったかもとジワジワくる

2024年2月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

観終わって最初に、この作品は西部劇なんだなと思ったら解説にもそう書いてあった。
南アフリカで西部劇ってなんだよと考えるかもしれないが、イタリアにはマカロニウエスタンなるものがあるし、日本にも黒沢明の「用心棒」などは西部劇といってもいいだろう。

つまりもう死にかけのジャンルではあるがアメリカ開拓時代の西部を舞台にした作品というよりは、主人公が命をかけて悪者を倒し何かを守る。派手なアクション、対決シーンがある。哀愁漂う。砂ぼこりが舞う。こんな感じならいいんじゃないかと思う。
うーん、「男たちの挽歌」にウエスタン感がなくて「イコライザー2」にウエスタン感があることを考えると、野外での対決シーンがもっとも重要かもしれない。

そういう意味で本作はちゃんとウエスタンだったけれど、事前に思ってた感じとなんか違うというか、予告編とか見ると五人の男が町を救うために戦うアクション映画を期待するよね?
それで間違いってこともないんだけど、作品冒頭に登場するファイブフィンガーズは邦題のファイブウォリアーズとは別の人だし、ジャケットに写っている人たちはファイブフィンガーズでもファイブウォリアーズでもないごちゃ混ぜだし、何が言いたいかっていうと、悪い方向に予想外の展開すぎた。

しかし、原題をみるに本当は、ファイブフィンガーズを名乗る少年たちの顛末をウエスタン調でみせるアクション作品だったわけで、予告編と邦題に騙されず冷静に判断すればちゃんとした作品だった。

邦題でミスリードされちゃうから難しいけれど、全く何も想像しないで観たら普通にウエスタンとして楽しめると思う。
もし何かを想像してしまったのなら、お前が戦うのかよとか、お前は戦わねーのかよとか、何で戦うんだよとか、激しくツッコミながら観ると面白いかもしれないが、その場合は星2くらいの総合評価であると覚悟すべし。

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つとみ

1.0敵がハッキリしない

2021年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

ラストは共倒れ、何故に戻ったのか、闘う相手がすり替わりギャングの立ち位置に説得力は無し、子供時代がイマイチ活きてこない無意味さ、誰を指して"ファイブ・ウォリアーズ"なんだか?

ウェスタン風味に"マッドマックス"的雰囲気と日本の漫画みたいな話展開、派手なアクションシーン等は皆無で単調に進む物語に飽きてくる。

逃亡してからの二人が助っ人で、他含め扱いが酷過ぎる、複数のキャラクターを纏められず全体的に世界観がブレブレ〜。

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万年 東一

2.0鑑賞者が置き去りにされている印象

2020年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

南アフリカの小さな村。少年時代に悪徳警官を殺してしまった為に出奔した青年が、村に戻ってギャングと戦う物語。

WOWOWレビューを見ると、アフリカ映画アカデミー賞で高い評価を得ている作品のようで期待して鑑賞。
しかし、私には少しばかり小難しく感じ、余り良い印象を持てませんでした。

勧善懲悪の分かり易さも、アクションの迫力も、そしてカタルシスさえも放棄して、製作者は何を見せたかったのでしょうか?
友情の儚さ?絶えず悪ははびこる?諸行無常?業から逃げられない人の悲しみ?
残念ながら、少なくとも私には伝わってきません。

例えば、ラストシーンが典型ですね。私には製作者の自己満足以外、何も感じることが出来ませんでした。

私が、南アフリカの時代背景や文化を理解出来ない為かもしれませんが、少し残念な評価となりました。

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よし

2.5日本にはフィンガーファイブがいるぞ!

2020年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ちょっと寓話的なお話。少年時代の彼らはタウ=ライオン、ウナーティ=牧師、ルヤンダ=ゴキブリ、ボンガニ=ポケット、紅一点のレラトの5人。加えてタオの兄ズールーが彼らを指導していた形。白人警官たちは住民からミカジメ料みたいに金をせしめ、そんな腹立たしい警官に対してシュリングショット、卵投げ攻撃を仕掛ける。警官2人は逃げ出すときに少女レラトをさらっていくのだが、勇敢なタウがチャリンコで追いかけ、車を横転させ、奪った拳銃で彼らを殺してしまったのだ。そして、20年・・・

 すっかり悪党の仲間となっていたタウだが潮時だと考え、故郷に戻ってみる。住宅も増え、すっかり変わってしまったかに思えたマルセイユ。ボンガニは市長になり、ルヤンダは警官に、ウナーティはそのまま牧師に、レラトは父とともにバーを経営していた。そしてタウの兄ズールーは・・・死んでいた。

 これだけでもお腹いっぱいの展開だったが、“亡霊”とかいう悪魔の使いのような奴が不気味でしょうがない。なぜだか追い払えない悪の巣窟。戦うことを忘れたのか?などと周りからもつつかれるタウだった。

 大人になってからは、アパルトヘイトの直接的な表現はなかったものの、悪い奴が去ってもまた悪が・・・という虚しさを伝えてくれる。しかも、白人のセールスマンまで応援してくれるのだ。タウとレラトが恋愛関係になるのか?と、思ってもみたが軽く打ちのめされた。単純ではないけど、ややこしくしすぎな終盤の展開。え、なんでその人を撃つ?みたいな理解不能な不条理さも感じてしまった。

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kossy
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