パラレルワールド・シアター

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パラレルワールド・シアター

解説

売れない小劇団のアラサー団員たちが直面する夢と現実を、劇団が上演する劇中劇の内容と交錯させながら描いた人間ドラマ。東京の小劇団「クオンタムフィジックス」を主宰する佐々木は、30歳を目前に控え、劇団を立て直すため3年ぶりの大きな公演を打とうとする。それは、パラレルワールドを行き来する時間旅行者たちの悲しい運命を描いたSF作品だった。しかし、旗揚げから一緒に活動してきた相棒で看板女優の中川はすでに就職。他の現役メンバーや元劇団員も、それぞれ割り切れない思いや事情を抱えており……。監督・脚本は、自主制作のWEBドラマ「現実拡張 スマホ仮面」シリーズなど、インディーズで映像作品を手がけている堤真矢。

2018年製作/121分/日本
配給:Tick Tack Movie
劇場公開日:2019年1月26日

スタッフ・キャスト

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(C)Tick Tack Movie

映画レビュー

5.0結局は自分

2019年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

あらすじを読むとよくある青春回顧爽やか映画のようですが、そうではありません。

30才という物わかりのいい年になったはずなのに、他人の気持ちはどうも推測できないし、自分の思いばかり優先してしまう。
体のいい言葉でごまかしては、自分を傷つけないように振る舞ってしまう。
身に覚えがありすぎるし、身につまされます。自分を知っている仲間がいるからこそのわがままだとも思いますが。

見た人と考察すると更に面白かった。つつけばつつくほど発見がある映画です。

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えるもり

5.0小劇場系演劇を観に行く一般客にオススメしたい映画

2019年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

JR 大塚駅にあるシネマハウス大塚での上映会で、この映画を観ました。小劇場系演劇を観に行く一般人に是非観ていただきたい映画です。ヒロインとヒロインが働く会社の同僚の会話のシーンで、小劇場系演劇を観劇後の客だしの様子があるのですが、現実そのもので驚きと共に笑ってしまいました。小劇場演劇はあまり儲からないということは小耳に挟んでいるので、あのような苦労を経て舞台は作られているのだと思いました。
「観劇が趣味」と言うと、劇団◯季や◯塚を連想する方が多いので、この映画をきっかけに「小劇場系演劇もある。」ということを知っていただけたらいいなと思います。

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tubasa@saotome

5.0誰もが共感できる、選択の話

2019年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

誰もが選択を重ねて今の生活を送っている。結果的に多くの選択肢を捨ててきたことにもなる。
30歳という年齢は後戻りをするには遅く、自分の可能性も過大評価できなくなってくる絶妙なラインだと思うのですが、年齢的境界線・夢と現実の境界線・可能性の向こう側とこちら側の境界線の狭間を描いた、デリケートな作品。
若い監督にも歳をとった監督にも描けないという点で代えがたさがあり、監督が自身や周囲を冷静に見つめているという点で誠実であり、ひいては今の日本を切り取ったスナップショットとしては社会的な価値も高いと言って差し支えないだろう。
表現においても劇中劇を効果的に取り入れていて、一方で演出に酔うこともなく、ストーリーやストーリーにこめられた思いを伝えることを重視する姿勢が見られ、見ていて気持ち良い。
こういった作品が自主制作から生まれることに、商業映画業界は危機感を抱いた方が良い。

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Satoshi

5.0刺さる、そして、どちらもある

2019年1月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

とっても良かったので、初のレビューを書きます。

初日、初回にて。
監督さんのご挨拶から始まる不思議。

狭い部屋、発泡酒、タバコ、ポテチ。
懐かしくて笑顔になってることに気づく。

お芝居と並行して描かれていく想い。
いや、想いと並行して描かれていくお芝居。

あの頃とは異なる立場やそれぞれの目的。
時計の針は戻らない中、何をしたかったのか。

お芝居の中の台詞がひとつひとつリアルに刺さる。
現実も痛い。その融合に引き込まれる。

叶わない想いもたくさんある。
そうそう、そうやって私たち、この道を選んできたんだって思います。
ラストシーンはしばらく私の中でリフレインするでしょう。

監督さん、天才です。
応援したくなる映画。

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夏木

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