死体が消えた夜

タイトル通りの内容で、消えた謎やら、殺された理由、真の狙いを解き明かす、サスペンス映画。
登場人物含め、物語上にストレスを感じさせるような部分が無く、妙に納得出来ちゃう作りには関心。
展開のさせ方も上手いのかも。

でも、見終わった後に、よく分からないんだけど、変な満腹感があった。
これは何で？
個人的な妙な謎は残ってしまった。

ホラージャンルになってたがホラーじゃ無い。
スタイリッシュな土曜サスペンス劇場って感じだった。
ある適度の推理サスペンス好きの方なら途中でもう分かっちゃうと思う。分かるともう何も面白く無い。

恐らく結末から導かれたシナリオなんだろうと思うが、どうも監督はミステリーとオカルトの性質が似て非なるものであることを知らないようだ。勿体ぶった挙げ句の伏線回収はあたかも取って付けたかのようである。

「ロストボディ」を観たことがなくて、こちらを先に見た人が多い事に、かなり驚いた。

「ロストボディ」を既に観たことがあれば、ストーリーが面白い事は分かるだろうし、
逆に「ロストボディ」での大きく衝撃を受けた故に、このリメイク版の粗さが目立って楽しめなかった。
（不倫の園に「住んでた痕跡がない」ってのも、セリフ一言で片づけられて、なんかやっつけっぽかった）

「ロスト～」のように、やっぱり最後は恨みを晴らして、殺してほしかったし、刑事の謎解きも、もっと綿密な感じで進めてほしかった。

ただ１点だけ、この作品が「ロスト」より良かったのが、不倫相手役の女の子。むっちゃかわいい。
そこだけは強調。

テレビで放送してたら、「ロスト～」は再度観たいと思うが、この「死体が～」は観なくてもいい。