ブレイブ・ロード 名もなき英雄

劇場公開日:

ブレイブ・ロード 名もなき英雄

解説

朝鮮戦争でトルコ軍が活躍したという史実を背景に、兵士と戦災孤児の実話を描いた戦争ドラマ。1950年、朝鮮戦争が勃発し、トルコ軍は国連軍として参戦する。若き軍曹スレイマンは、過酷な戦場で戦災孤児の幼い少女と出会う。スレイマンは名前も分からない彼女をアイラと名付け、陸軍基地に連れて帰る。スレイマンとアイラの間には親子のような愛情が育まれていくが、激化する戦争によって2人は引き裂かれてしまう。それから60年後、2人の身に奇跡が訪れる。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

2017年製作/124分/トルコ
原題:Ayla: The Daughter of War
配給:「ブレイブ・ロード」上映委員会
劇場公開日:2019年4月19日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0生き別れた“父娘”

2024年1月11日
PCから投稿

朝鮮戦争下でのトルコ国連支援兵と戦災孤児のふれ合いを描く。

トルコと韓国の合作で、実話をもとにしているが、短絡しながらサクサクと進む。すこぶる演出がうまく、絵も明解で人も景色もきれいで、暗くせず明るく描いてある。

映画に先立つ2010年、韓国テレビ放送局MBCにより、孤児の捜索とふたりの再会を描くドキュメンタリーがつくられており、その映画化という位置づけのようだ。

imdb8.3、トマトメーターはなかったがオーディエンススコアは84%だった。

トルコの朝鮮戦争への派兵は、国家戦略的には申請を拒絶されてしまったNATO加盟を目的としたもので、結果的に西側諸国の信頼を得てNATO加盟が認められている。

国家はもくろみがあって事をおこす。親韓だから行ったわけじゃない。

しばしば日本ではエルトゥールル号遭難事件やイラン・イラク戦争時のトルコ航空機による邦人救出などをもってトルコは親日だ──と言われることがある。

しかし親(国)とはなんだろうか。

たとえばこの映画には主人公スレイマン(Çetin Tekindor)たちが休暇中に訪れた(50年代当時の)東京の描写がでてくる。
そこは筒井康隆の色眼鏡の狂詩曲と化した、あるいはカウリスマキの希望のかなたに出てくる和食レストランみたいなヘンな東京であって、それはそれで絵として楽しいが、もしトルコが親日というほどに日本の理解者であるなら、いい加減な描写を避けるのではなかろうか。

カウリスマキにしたって親日じゃなくて小津安二郎が好きなだけだ。そういうことを勘違いしちゃいけない。

そもそも韓流エンタメがヨーロッパを席巻しているからこそ、応答せよ1988(2015)に出ていた子役キム・ソル(アイラ役)がキャスティングされているわけで、親日か親韓かをくらべたらトルコ庶民は親韓ととらえたほうが自然だろう。

というより他国人はたとえば宮崎駿が好きであろうとも、宮崎駿が日本人なのかそれとも他のアジア国の人なのかを頓着していない。たんに宮崎駿がすきってだけだ。

すなわちたんなる“お気持ち”を国家間の「親日であるという希望的観測」に拡大解釈するのはやめろという話。お花畑すぎる。

この地球上に親日の国なんか存在しない。

わたし/あなたが、どこかの国を親しく思っていないのなら、ほかの国の庶民がわれわれを親しく思っていない──という相対的で常識的な判断ができるはずだ。ピザやパスタが好きってレベルの話を親伊へもっていくな。

どこどこの国が親日とかって言うのほんとやめれ、あほすぎるから。ヤフコメ民だけにやらせとけ。

時事として興味深かったのはマリリン・モンローの慰問。モンロー似の女優が慰問時の衣装も再現していた。

当時モンローはジョーディマジオと結婚したばかりで、読売ジャイアンツに招かれた彼に同行し、新婚旅行を兼ねて日本に来ていたという。

『日本滞在中の2月16日(1954年)からの3日間、モンローは朝鮮戦争休戦後も韓国に駐留する国連軍兵士を慰問するUSO(米国慰問協会)主催のショーに参加し、(10ヶ所以上の駐屯地を訪問し)60,000人以上の海兵隊員の前で出演作の劇中歌などを歌った。』
(ウィキペディア、マリリン・モンローより)

モンローは慰問で風邪を引いたそうだ。

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津次郎

5.0この映画は絶滅間近の大和民族に対しての嫌味である。

2024年1月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0初めてのトルコ映画鑑賞

2021年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いきなりの戦闘シーンというか村全体の虐殺シーン 戦争の醜さ、人間の狂気に圧倒される アイラを見つけてからも幾度か主人公は危ない場面に遭遇するが仲間に助けられ帰国を迎える アイラと一緒に帰ると想ったがまた会いに来ると約束して・・・確かに高齢になった主人公や奥様は若いときの二人を想像しにくかったがラストシーンでそんなことは吹っ飛ぶくらい良いシーンであった ただ、残されたアイラの人生は大変だったろうなと想像するが子供にも恵まれていて主人公もほっとしたのではないだろうか 戦争はあかんと改めて想う これはどんな戦争映画を見た後にでも感じることなのになぜ、戦争は無くならないのか この世に生を受けた人はみんな幸せになって欲しいと想う 戦争が生む悲劇の中にラストシーンで少し希望の灯りがともった気もする もし、自分が主人公の立場だったら同じような行動ができただろうか?怖がりでちっさな人間の私には無理なのは明白 スレイマンを尊敬

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Elton Shin

3.0トルコ人の実話

2020年5月6日
iPhoneアプリから投稿

 朝鮮戦争に出兵したトルコ人🇹🇷の実話。虐殺された村人達の中で生き残った韓国人の少女を帰国までの間、父親替わりに育てたスレイマン。名前もアイラと名付けて可愛がり、駐屯地のみんなにもいつの間にか癒しの存在として可愛がられる。帰国の機会があっても離れ難くなった為に残ることを決めてしまう。トルコには恋人が待っているのにそれはないだろう😒そりゃあ帰ったら別の男と結婚してても仕方ないでしょ〜。
 アイラを施設に預けてトルコに帰ったスレイマンは別の女性と結婚。理解のある優しい女性で、施設に預けたものの行方が分からなくなったアイラを一緒に探してくれた。でも結局見つからず、、、いきなりの47年後。
 47年後のスレイマンと奥さんにちょっと驚いた😳あまりにも別人すぎる💦確かに47年は長いけど、あんなには変わらない。もう少し似た俳優はいなかったのか。ここで少し興醒め😔
 その後韓国のテレビ局の強力でアイラは見つかり、2010年に再会。最後のエンドロールで実際の再会シーンが流れてその時には興醒めは挽回、再会までに60年近く、、、ホントに会えて良かったと感動😊

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アンディぴっと
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