マチルド、翼を広げ

劇場公開日:

解説

「カミーユ、恋はふたたび」の監督・脚本・主演を務めたノエミ・ルボフスキーが、自身の子ども時代を詩的な表現で描いたファンタジードラマ。パリで暮らす9歳の少女マチルドは、少し変わり者のママの突飛な言動に振り回されてばかりで、学校でも友だちができず孤独な毎日を送っていた。そんなある日、ママが小さなフクロウを連れて来る。そのフクロウはなんと話すことができ、マチルドに理知的な言葉を投げかけながら、彼女がピンチに陥ると守護天使のように守ってくれる。フクロウと幸せな時間を過ごすマチルドだったが、やがてママがまた騒動を起こし……。ルボフスキー監督が情緒不安定な母親役を自ら熱演し、主人公マチルドにはこれがデビュー作となるリュス・ロドリゲスを起用。マチルドを優しく見守る父親役を「007 慰めの報酬」のマチュー・アマルリックが演じた。

2017年製作/95分/G/フランス
原題:Demain et tous les autres jours
配給:TOMORROW Films.、サンリス
劇場公開日:2019年1月12日

スタッフ・キャスト

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(C)2017 F Comme Film / Gaumont / France 2 Cinema

映画レビュー

3.5ありったけの愛とイマジネーションを捧げてくれた母への感謝の思いに満ちている

2019年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

イマジネーションはあらゆる意志や物事の原動力と成り得るものだ。俳優であり、今やフランスを代表する監督にまで成長したノボフスキーにとって、この原動力を授けてくれたのは他ならぬ母の存在だったのだろう。

本作は幼い少女が精神的に不安定な母と共に暮らしながら、重要な場面で何度も涙を飲んだり、母のことを懸命に気がけたり、時には孤独に心が張り裂けそうになったりもする物語だ。しかし、だからといって母のことを恨んだり攻め立てるどころか、本作は絶対に特定のキャラクターのことを嫌な人物として描く真似はしない。

むしろ迸るのは愛であり、ありったけの感謝だ。この母が突飛なイマジネーションを通じて自分に捧げようとした愛がいかに大きなものだったのか。それが映像の温かみ、少女の奮闘からじっくり伝わってくる。ある意味、個人的な映画なのかもしれないが、それを誰もが共有できる境地にまで昇華させている点もまた素晴らしい。

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牛津厚信

3.0ファンタジー

2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

子供の感性で見ないといけないのかな。精神に不調をきたした女性を個人的に知っていただけに、母親に対する愛情にうまく共感できなかった。マチュー・アマルリックの諦めきったような優しさが印象に残った。ボリス・ヴィアンやオフィーリアとか、文学的なとこはフランス映画らしいですね。

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msang

5.0オフィーリアを超えて。

2022年1月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

テーマは自立って事か?
誰にも頼らず、ひとりで生きる。
その辛さと自由の心地よさって事かなぁ。
哲学的。
オフィーリアを思っていたら、それで終わらなかった。

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共感した! 1件)
マサシ

4.0詩を書く読む文化

2021年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

精神分裂症の母親に
母親の自覚を取り戻させようと
あらゆる方法を考え生きる娘
寄り添うフクロウとパパ

"娘の顔は忘れない"とママは言ってるよ

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mamagamasako
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