劇場公開日 2019年5月17日

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僕たちは希望という名の列車に乗ったのレビュー・感想・評価

全79件中、41~60件目を表示

4.5時代を背景に深い印象を残す

2019年6月17日
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鑑賞方法:映画館

第二次大戦後、ナチスの影を強く引きずりつつ、東西冷戦の中で生きる青春群像。高校生という多感な時期、歴史、社会の一接点を背景として、大変深い印象の残る秀逸な作品です。主人公の高校生達とその父親の関係、過去の歴史と現在にも着目。

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kacchan

3.5たった2分間が人生を変える

2019年6月16日
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鑑賞方法:映画館

たった2分間の黙祷が人生を変えてしまうなんて、考えてもいなかっただろう彼らの話

その黙祷によって、高校生たちは国家への反逆者になる
1956年、実際に起きた話に基づいた作品

敗戦後の東ドイツ
思想や言論の自由を奪われた彼らが、自分で考えて起こした行動によって、大きな選択を強いられることになる
その選択に驚かされるとともに、切なくもなる

これからベルリンの壁が出来る、そのことを彼らは知らない

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yukarin

4.0そう言う意味だったのね

2019年6月14日
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鑑賞方法:映画館

この邦題の意味が分からないまま観てましたがそういう意味だったのか
原題が良いか・・・微妙
しかし、内容は秀逸、緊迫感が良くて見入ってました
実話に基づくそうですが、かの国の若者は強い!
相当は秀才だったのだろうが、その後どうなったのだろう

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シネパラ

4.0信実の生き方

2019年6月13日
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shigeshigeshigeo

4.0かなりの快作

2019年6月12日
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東ドイツの上級学校を舞台に、潜在的に自由を求める生徒たちの「黙祷」というほんのちょっとの行動を、当局が重大視して犯人探しをする中で、生徒たちはどうするか、どうなるか、という話。

オープニングは墓参りの名目で西ドイツへ映画を観に行く二人で始まり、前半は東の抑圧的な体制と、その中での若者らしい自由を求める気持ちの高まり、黙祷の実施までが勢いよく軽快に展開する。
一方、後半は問題視された「黙祷」の犯人探しのためにだんだん大物が現れてきて、誰が首謀者かを証言しない限り、全員が放校されるとなっていく厳しい取り調べの緊張感、抑圧感、どうにもならない感が半端ない。
実話だけに、オチはすっきりとかびっくりといったものではなく、最後は静かに終わっていくのだが、この前半と後半の対比が見事で、不満はない。
主人公テオの父が、バイク(サイドカー)にテオと二人の弟を乗せて学校まで送って来るシーンが、前半と終盤に一度ずつ同じアングルで現れる。ほとんど同じシーンなのに、前半の幸せ感と終盤の緊迫感、この対比は半端ない。うまいものだなあ。

生徒たちを主人公にしたおかげで、厳しい拷問などのシーンはなく、日常的な抑圧感が体験できる。「上級学校を卒業できれば指導者側、そうでなければ労働者側」という明確な貧富のルート。けっこう重い。

ドイツ人の若者たちは、いずれも顔つきが魅力的。この点だけは、アーリア人至上主義を掲げたくなった気持ちがわかるかな(笑)

オチなくても映画を楽しめる人、必見です!

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CB

4.0とても素晴らしい映画でした 終盤は鳥肌モノ 親のエゴで子の未来と友...

2019年6月11日
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悲しい

知的

とても素晴らしい映画でした

終盤は鳥肌モノ

親のエゴで子の未来と友情は壊せない

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H1DE!

4.010代の青年たちに課せられた重すぎる決断

2019年6月11日
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泣ける

知的

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REX

4.0沈黙する教室

2019年6月7日
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最強の青春映画。
同世代の若者たちが悲惨にも、勇敢な行動を起こしてたくさん亡くなった。このこと一点に心を揺さぶられて、たった2分間沈黙した高校生たち。彼らにとってこの行動は、好奇心と正義感、そしてまっすぐに死を悼む気持ちからでた純粋な行動だった。しかし大人たちは彼らを反逆者として、親の言うことを聞けない子供として、弾圧しようとする。もちろんこの映画は、当時の不安定な政治情勢を記録に残し、ナチスと社会主義、資本主義について現代人に考えさせる映画ではあるが、それに加え信念を持った高校生たちが大人たちに立ち向かう青春映画のようにも思えた。ちょっとしたいたずら心で始めたテオと父へのかすかな不信感から現在の政治情勢に疑問を持つ賢いクルトのように、クルト以外は初めこそ出来心からの行動だったと思う。しかし事実を知っていくうちに、そしてクルトの信念を感じることで、それぞれの中にまっすぐな正義が生まれてきて、1つの大きな決断に至る。ここまでには恋愛、嫉妬、将来への不安、裏切りなど高校生特有の未熟さもあるが、それを乗り越え確固たる信念に向かって成長していく姿は少し羨ましくも思えた。自分の高校生時代には全くない姿だったから。また彼らの親や校長も、社会主義を強制させる政府とは違い、子供たちの幸せを最善に考えていると言う点で家族愛も感じられる作品だった。最後にはテオやクルトの親が息子たちの信念を尊重していく姿に感動した。
彼らの将来についてもっと知りたい、そう思える作品だった。役者それぞれの表情や緊迫感がリアルで、引き込まれた。
タイトルと最後のシーンの組み合わせがとっても好み。
クレア役の子がめっちゃかっこよかった!笑

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Miyu

4.0社会主義者の余裕のなさ

2019年6月6日
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ベルリンの壁ができる前の東ドイツが舞台。
発端はそんなことで!?ということ。そんな当時の状況を理解できるかどうかがポイントに思えた。役人たちがそこまで過敏に反応するのは、資本主義との思想的争いが激しかったからなのかも。それにしても役人たちが厳格すぎる。この余裕のなさ、自由のなさが社会主義の敗北の要因の一つなのだと感じた。
友情、打算、プライド、裏切り、英雄的行動。内容は政治的かもしれないが、ちゃんとした青春の物語になっていた。
でも一番の見所は役人たちの尋問のような気がする。生徒たちを分断しながら、家庭の事情を小出しにし揺さぶっていく様はなかなか緊迫感があって面白かった。
実は一番の泣きポイント(であろう場面)は、かの有名な学園もの映画に似すぎてて感動が薄れてしまった。泣けなかったな。
でもいい映画!観て考えてほしい。

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kenshuchu

4.5鼻すする 響き渡る音 映画館

2019年6月5日
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泣ける

悲しい

知的

(俳句にした意味は特にないです)

物語自体が共産主義に弾圧されている気がする。
彼らのその後が映画では描かれていなかったり
上映館数が極端に少ないことも含めて。

単なる思いつきにも見える行為が
彼らを苦しめ、強くするものになるとは誰が予想するものか。

これから御覧になる方は
戦後の東西ドイツについての知識を得てから
鑑賞することをオススメします!10分程度で充分です

余談ですが…
今コンフィデンスマンJPが大ヒット中ですが
ドラマ版の最終回と話の流れは似ている気がします(笑)

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葉

5.0静かに心に響き続ける

2019年6月5日
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泣ける

悲しい

興奮

深い余韻に包まれて、エンドロールが終わっても、すぐに立ち上がれなかった。
大きな恐怖を前にして、葛藤の中で、もがき、苦しみながらも、意思を持ち続け、現実に真っ向から向き合おうとする彼らの姿に心を打たれる。
エリック役のヨナス・ダスラーがとりわけ素晴らしかった。
最後は悲しくも、暖かい。

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manen

5.0希望の光が見えるならどこまででも

2019年6月5日
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KinA

4.0独裁政治の始まり

2019年6月4日
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知的

今作はまだ東ドイツが完全にソビエトから支配される前だからなのか、私が想像したよりも緩い空気を感じました。独裁政治の始まりは思想の制限から言論統制、厳罰化、密告、処刑と順を追って過激になっていくのかもしれません。だからこそ、思想の制限を国家が進める前に何とかしないといけないのではないでしょうか。日本では抗議することがマイナスのこととして捉えられる事が多いですが、抗議できない社会に生きる人間はどうなるのか、行き着く先にある社会はどうなるのか。抗議の持つ重みを改めて考えさせられてしまいました。

第二次世界大戦終結後に、ドイツが東西に分割され朝鮮も南北に分断されました。歴史にたらればはありませんが、もしかしたら敗戦国日本もアメリカ陣営とソビエト陣営に分断されていたかもしれません。そう思うとこの作品が他国のことの様には思えませんでしたし、過去の話とも思えませんでした。独裁政治はいつの時代も起こりうる事だと思います。

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ミカ

4.0籠の中

2019年6月2日
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U-3153

5.0ジャングルの裸女を見るために僕たちは列車に乗った

2019年6月2日
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1950年代の東ドイツの高校生達が、ちょっとした反抗心から国家に追い詰められる姿を描いた実話らしい。

ソ連占領下の状況描写が、個人的には少し弱いと感じたが、同じドイツ人でもナチスやソ連になびいた者に対する姿勢や国家体制への反逆者を追求してクラスの仲間が揺れて行く過程がリアル。

国の未来を担う若者をスポイルする姿は醜悪の一言。

多くを語らないラストも潔い。

余談だが、映画冒頭で主役の二人の高校生が、わざわざ西ドイツに観に行く映画が、「ジャングルの裸女」だったのがツボ。
1957年?のドイツ製女ターザン?映画で、劇中ではエロ映画扱いだが、名優ハーディ・クリューガー主演で当時としては異例の露出トップレス姿の美少女ターザンのみが記憶に残る怪作。

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ミラーズ

4.5時代の空気

2019年6月1日
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最初から政治的だったかどうかはわからないが、たくさんの犠牲者への哀悼の気持ちを表す行為が反革命、体制への敵対行為とみなされる。最少のお咎めで良しとしてもらうために誤魔化す人たち、罠にハマる、脅しを受ける。

反革命分子を見つけ、罰することが革命への忠誠を表すことだから、なんとしても首謀者を見つけないといけない、真実なんてこの際どうでも良い。

この時は国境と検問所があった。

今は勝手にスマホが、SNSが忖度してくれて不快な情報から遮断される。
私たちの心の中に国境と検問所があるのかもしれない。

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Momoko

3.5仲間を信じ、家族を信じること

2019年6月1日
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多くの悲劇が繰り返された冷静下の東ドイツで、「仲間を信じること」がいかに勇気のいることだったか、想像を絶することであったと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。

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atsushi

5.0傑作。困難を乗越え信念を貫く若者達の気高さ、尊さに涙

2019年6月1日
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泣ける

怖い

幸せ

終戦前までは反体制だった筈の旧東独逸の大人たちの、体制側になった途端の狡猾さ、醜さといったら。特に女性学務局員の振る舞いは戦時下のナチスかと思った。ベルリンの壁が出来る前までは東西独逸の行き来が(検閲はあるが)比較的容易だった事実を知った。自由とは、思想とはを深く考えさせられた傑作である。ラスト近く、決意を秘め次々に列車に乗り込んでくる彼らの姿を見て、涙が止まらなかった。彼らが西側で満ち足りた人生を過ごした事を切に望む。

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NOBU

4.0時代と情報に翻弄されながら

2019年5月31日
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東西冷戦の犠牲だったり、抑圧と搾取に対する憤りだったりは当然あるのですが、これは現代にも当てはまるし、今だからこそグサリとくるものがあった。
全体主義と戦っているようで、自分達もまた全体主義的であり、これを可哀想な小さな正義とみてしまうのも危うい。そんな事を、じっくりと考えさせてくれる、良い作品でした。

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lynx09b

4.0初めはただの悪ふざけだった

2019年5月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

5月の初めに、就職に伴い実家を出てきた。その時母を泣かせたという心の傷が、この映画でえぐられる感じがした。
黙祷を始めたときは、彼らには家を捨てる覚悟など無かっただろう。過剰な抑圧が、彼らに覚悟を強いて、反抗の行動を起こさせたのだ。
時として人は、覚悟なくひょんなことから行動して、後悔と恐怖とともに覚悟を決めなくてはならないことがある。
今まさに、私はそんな状況だ。彼らのように潔く行動できるだろうか。
彼らは、ベルリンの壁ができるとは思わずに西側へ行った。壁が崩壊することも知らない。
私には、どんな未来が待ち受けているのだろう。

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a0064