「心に染み渡る良い映画」デッドエンドの思い出 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
心に染み渡る良い映画
デッドエンド=行き止まり。
要するに、人生につまづいてしまった時の思い出という、なんとも叙情的なタイトルの本作。
一応韓国映画なんだろうが、舞台は日本で、主演の女優も流暢な日本語で話すのでほぼ邦画と捉えて良い。
世の中、順風満帆ばかりではないし、長い人生、いつも全力で走りきるなんて極めて難しい。
どうしようもなく辛いことが起きてしまったら、ただ時間が必要だ。
主人公はそんな時に、一つの喫茶店に迷い込んで、そこから心の再生をはかっていく。
一人一人のセリフは染み渡るようによくて、まるで主人公が体験しているかのように鑑賞者にも優しく響いて、癒されていく。
終わり方も気持ちよく、安直な終わらせ方をしなかったのも好感触。
唯一のマイナスは、エンドロールで流れる曲が、割ととんちんかんな曲調なので、雰囲気が壊れそう。
エンドロール以外は全てよかった。
本当にいい映画です。
コメントする