誰がために憲法はある

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誰がために憲法はある

解説

芸人・松元ヒロが舞台で演じ続けている1人語り「憲法くん」をベースに、日本国憲法とは何かを改めて見つめなおすドキュメンタリー。戦後35年目にあたる1980年、初恋の人が疎開先の広島で原爆により亡くなっていたことを知った女優の渡辺美佐子が中心メンバーとなり、ベテラン女優たちと33年にもわたり続けてきた原爆朗読劇が2019年で幕を閉じる。鎮魂の思いを込めて全国各地を回り公演を続けてきた女優たちのそれぞれの思いが語られるほか、日本国憲法の大切さを伝えるために日本国憲法を擬人化し、松元ヒロにより20年以上も演じ続けている1人語り「憲法くん」を、19年で87歳になる渡辺美佐子が、戦争の悲劇が二度とこの国に起こらないよう、魂を込めて演じた様子が収められている。監督は「止められるか、俺たちを」の脚本や、ドキュメンタリー「大地を受け継ぐ」を手がけた井上淳一。

2019年製作/69分/日本
配給:太秦
劇場公開日:2019年4月27日

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(C)「誰がために憲法はある」製作運動体

映画レビュー

4.5想像力

2019年8月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

新元号が令和となり万葉集からの出典と聞かされても最初に感じた個人的な印象は未だにぬぐえない どうしてもダブル ミーニング的なものを感じてしまう それを思うと言葉のもつ字面や響きはとても大切なものだと思わされる 令和の中で暮らしていると平成の時とは違いどこか緊張を覚える 何も変わってないはずなんだけどな···
憲法改正に注目が集まっている最中 一体どれ程の人達が危機感を持ち得ているのだろうと思わされる選挙率の低さ所詮他人事だと思っているのか諦めなのか取り返しのつかないことになってからは遅い そんなところにこの映画
「誰がために憲法はある」を観た
朗読劇による戦争の惨禍を断片的に捉えたドキュメンタリーと憲法を擬人化した語りで話は進められる 原爆投下による惨状の様子を語る声はどこまでも悲痛だ 人間の皮膚が失われて内蔵がポロリと落ちるなんて···想像してみても追いつかない それでもできる限りの想像をすることはとても大切なことであり この想像力が今の時代は本当に失われてきている気がしている 戦争が始まったら自分以外の誰かが戦ってくれると思ってる 言い方は悪いけど平和ボケしている世代が増えているわけで 何故まず自分が戦いに行くという想像が働かないのか みんなそう自分のこととして捉えなくては他人事ではないんだと そしたら自ずと答は見えてくる とても単純な話が国を交えると とても複雑になってくる 憲法くんが日本人にとって如何に守りの要となっているのか今一度よく考えてもらう意味でもこの映画は大きな役割を持つ
私ももちろん平和ボケしてるんです
偉そうなことは言えないことは重々承知の上で
終戦の日 日本に還ることもなく一度も会うこともできなかった亡き祖父のことを思う 二度と繰り返してはならない出来事 痛みを胸に切なる祈りが恒久に続きますよう

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atararui

3.5映画としては不十分

2019年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

憲法の前文は素晴らしい。そして、シニア世代が9条死守に込める執念は伝わる。その部分に何も言うことはない。
しかし、映画としては、ぶつ切り過ぎて、あまり良い出来ではないと思う。まとまった流れがあるのは、渡辺美佐子へのインタビューだけだ。
せっかく映画の形態をとっているのに、なぜ朗読劇をもっと長回しで、しっかりと映さなかったのだろうか? 貴重な映像遺産になったはずなのだが。各女優へのインタビューも中途半端で、逆に冗長な感じさえする。
これでは、Nスペのようなテレビ番組と何も変わらない。ドキュメンタリー映画なら、あまり恣意的に編集することは控えて、じっくりと対象の生の姿を浮かび上がらせて欲しい。

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Imperator

2.0体験者の左派的な作品

2019年7月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

戦争体験者の渡辺さんが朗読 解説 当時の体験談を語る作品だがこの憲法は我々が先の大戦を反省し自ら描いたものではなく日本側が中々旧憲法の一部を変えた物しか作らなかっので米国が日本を一時的に無力化させるために呈示したものを左派勢力が守ってる矛盾 登場者はいかにも体験者やその娘世代の年配者で男性人や若い人達は一切登場しない 昔の武器 兵士は侵攻 戦争をするためのもの 今の兵器 兵士は防衛 戦争を抑止 しないようにするためのもの状況は異なるのだが!?

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ゆたぼー

5.0全ては憲法の全文に。

2019年7月9日
Androidアプリから投稿

【日本国憲法】と聞くと誰もが一瞬身を怯んでしまいがち。
しかし、渡辺美佐子さんが【憲法くん】となり、一人語りで語りだす内容は非常に理解しやすく胸を打たれた。

そして【憲法全文】を読む限り、今の日本国家は【憲法違反だらけの国】になっていることに気付かされた。

小学校・中学校・高校の
【観賞教育】で上映されるべき作品だ!
これだけ立派な日本国憲法が押し付けでは無く、寧ろ全ての世界に通用する素晴らしいものなのだと今更ながらに教えられました。

作品と出演者、スタッフ
【憲法くん】に感謝だ

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シャンタル
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