配信開始日 2018年11月6日

バスターのバラードのレビュー・感想・評価

全19件を表示

3.5 「バスターのバラードと他のアメリカ開拓者の物語」という本が開かれ...

2023年7月26日
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鑑賞方法:VOD

 「バスターのバラードと他のアメリカ開拓者の物語」という本が開かれると、6編の物語が次々と繰り広げられる。
 コーエン兄弟の語り口はいつもながら堅実だ。しかし、皮肉めいた暗いユーモアが漂う。6話とも人間たちの醜い死ばかりだ。
 特に気に入ったパートは、第4話、トム・ウェイツ主演の「金の谷」という砂金取りの話。美しい自然の風景の中で、フクロウや鹿、蝶が欲得に駆られる人間たちの殺し合いを見つめている。人間が去ると、再び自然は生気を取り戻し、辺りが光り輝く。
 語り終え、本が閉じられると、愚かな人間たちの物語ばかりだと気づかされる。

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ララリレロ

4.0アメリカの建国神話、というと大袈裟ですが。

2023年4月29日
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後でじわーっとくる、興味深さ。
作り手が本当に撮りたかったんだろうな、楽しんでるな(当然観てる側も)と感じた。

色々と語りたいのですが、今度アメリカの歴史と文化史を勉強し直してからもう一度感想を吟味しよう。

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sas

4.06話の1話が『ミークス・カットオフ』に似た映画だった。

2022年11月1日
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鑑賞方法:VOD

6話の1話が『ミークス・カットオフ』に似た映画だった。
一話目はカントリーアンドウェスタンのミュージカルだと思ったら、違った。最後がわかった。
トム・ウェイツ年取ったなぁ。
最後は二人がどんな人物か分かってしまうと、あまり、驚けない。タランティーノ監督の映画にこんな逸話があったような気がする。つまり、あまり驚けなかった。

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マサシ

4.0天才

2022年2月19日
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シュールが過ぎる♥️

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青山真

3.0オムニバス形式西部劇

2021年6月19日
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鑑賞方法:VOD

2021年6月19日
映画 #バスターのバラード (2018年米)鑑賞

#コーエン兄弟 監督のオムニバス形式の西部劇

飄々とした感じの作品であり、ブラック感は残っていて、なんとも言えない作品になってます

西部劇縛りみたいな感じで、いろんなエピソード入れてみましたって感じです

お好きな方はどうぞ!

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とし

4.0アンブローズビアスのアウルクリークみたいな映画

2020年7月11日
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「あっけらかん」という日本語の意味を調べてみたら、次のように書かれていました。

『常識的、道徳的に考えれば当然あるはずの屈託、ためらい、恥じらいといった感情がなく、平然としているさまを表わす語。』

この映画にピッタリくる言葉です。

どの章も無情で即物的でアイロニカルです。でも、なんとなく空気感は陽気です。そしてあざやかです。

食事券の章で馬車が高架橋に寄ります。石を落とすので「ああ落とすんだなあ」とは判るのですが、それが「あっけらかん」と処理されます。
興行主がニヤニヤしながら近づいてきます→四肢のない弁士がごくりとつばを飲みます→鶏だけになった荷馬車→渋い表情の興行主。
愁嘆が回避され、倫理が浮いてしまいます。非道なのに、なんとも言えない余韻が残るのです。これはあざやかです。

生死が表裏になっていると言うより、すべてが死をテーマにしています。アイロニカルですが教訓はありません。でも詩情はあります。ユーモアもあります。残酷とは言えますが、それを使うと退屈な映画もぞろぞろ連れてくるので、使いたくないところです。だいいち残酷を謳う映画を凌駕する臨場感があります。アルゴドネスの章では、矢が見たこともないほどリアルに人を射ます。バスターの早撃ちは華麗で、金の谷は美しく、早とちりの幌馬車の列は壮観、遺骸は幻想的です。
コーエン兄弟が辿り着いた境地を観た気がしました。

古い小説を脚本にしたそうですが、私が思い浮かべたのアンブローズビアスのアウルクリーク橋の一事件です。どの章にも、まさにあの死とストイシズムが横溢していました。

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津次郎

4.5【ブラックユーモア溢れる西部劇スタイルの6篇の面白き掌編。コーエン兄弟のプロットの秀逸さは揺るぎない。】

2020年5月30日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

 各掌編の冒頭で、散文詩的なタイトルが朗読される。
 例えば、
 ”大地のどこにも人の気配や痕跡は見当たらなかった・・”
 ”アーサーはビリー・ブラッグに合わせる顔が無かった・・。早とちり娘。・・”
 という感じだ。

 そして、それが掌編の内容に繋がっている・・。
ー上手いなあ。-

 夫々の掌編も内容がブラック且つアイロニーに溢れており、飽くことが無い。

<この作品、大劇場で上映しておくれよ。西部劇って、観るなら大スクリーンでしょう・・。(映画は全てそうだけれども・・。)他の幾つかの、優れた作品も併せて・・。ねえ、アメリカの”今、大儲けしている”制作、配給会社さん・・。>

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NOBU

4.5短編ウエスタン

2020年1月25日
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鑑賞方法:VOD

トム・ウェイツ最高‼️

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おさむ

4.0DEAD OR ALIVE

2019年12月14日
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遊び半分で書いた表題作に同じテーマの短篇を数本くっつければ1本の長篇映画になるのではないか。Netflix配信の本作ははなっからドラマ化する計画はなかったそう。劇場公開しなかった理由として、短篇アンソロジーのマーケットが存在しないこと、悪意ある大衆の前にさらしたくなかったことをあげていたコーエン兄弟だが、本当のところはどうだか。ネット配信作品の場合映画を見たという人の数が絶対的に少なく、感想を書く手もつい鈍りがち。しかし、一連のコーエン作品の中では最もライトな部類に属する本作は、肩の力を抜いて楽しむのにはうってつけの1本だ。

The Ballad of Buster Scruggs
ギター片手に自慢のバリトンを響かせりゃ、降りかかる“死”だってやりすごせるさ。全身白ずくめの陽気なお尋ね者バスタ―・スクラッグス(ティム・ブレイク・ネルソン)。まさか自分を悼むバラードをデュエットするハメになるとはね。

Near Algodones
襲ってくださいといわんばかりの場所に立っている銀行に押し込み強盗をしかけたカウ・ボーイ(ジェームズ・フランコ)だが、老いた武装銀行員の思わぬ反撃にあいあえなく御用。それでも絞首刑寸前にこれまた思わぬ助けが入り「ラッキー」と思った矢先…二度あることは三度ない!?アーメン。

Meal Ticket
四肢の無い若者が移動式舞台で吟じるのは『オシマンディアス』『カインとアベル』『ゲティスバーグ演説』…そんな慈悲深き興行も時の流れと共に廃れていく。所詮は飯にありつくための手段にすぎなかった若者の命は、計算ができるニワトリのそれより軽かった。慈悲が永久だなんて誰が決めた?無料食事券にも使用期限ってもんがちゃんとあるだろ。ニヤリと笑った時のリーアム兄さんの歯、汚かったねぇ。

All Gold Canyon
ほどほどの欲は善なり。神が造形したかのように美しい谷に金鉱を求めて穴を掘り続ける老人(トム・ウェイツ)とロバくん。そんな老人の後をつける黒い影。金鉱を見つけた途端、あっけなく背後から撃たれて金塊を横取りされる老人…ところがどっこい。人体の急所を外された老人が大地の急所(金鉱)を掘り当てたのである。

The Gal Who Got Rattled
兄をコレラで失ったアリス(ゾーイ・カザン)を救ったのは幌馬車隊のサブリーダー、ナップ。「見て触れるものの確実性はほとんどが理にかなっていない」コーエン・ムービーの一貫したテーマを劇中語るナップから求婚されたのだ。しかし隊のリーダー、アーサーによる捨て身の演技を早とちりした信心深いアリスは…この時だけは優柔不断ではなかったのだ。

The Mortal Remains
2人の死神に導かれあの世にむかう駅馬車に乗り合わせた3人。人の根本は全て同じだと主張する猟師、潔白と罪人に分かれると信じる教授夫人、それを人生ありのまま受け入れるべきと皮肉る賭博師。車内で言い争いとなった3人を前に死神の一人がこんなことを口走る。「あの世へ着くまで(俺たちの撮った映画)の理解に苦しむ。その時に見せる彼ら(観客)の目が好きだ」と。この2人の死神こそまさにジョエル&イーサンの分身だったのかもしれない。

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かなり悪いオヤジ

3.5痛いとこに刺さる、コーエン節。

2019年5月31日
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怖い

暗いイメージではないんですけど、人生ってこんなもの、って決め付けられるようで、そのへんが怖い。
しかし、コーエンさんてほんと痛いとこに刺さってくる。
人に薦めたくない作品ではありました。

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miharyi

5.0西部劇のオムニバス

2019年3月7日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

怖い

コーエン兄弟による6話からなるオムニバス西部劇。
6話すべてが皮肉っぽく、悲劇的だが、陰湿ではない。
ギター弾きのガンマン、殺されそうでなかなか死なないガンマン、手足のない巡業語り部、可哀そうなのは早とちりの娘。

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いやよセブン

5.0やっぱり当然おもしろい!コーエン兄弟はとにかく脚本が良いんだけど、...

2019年3月2日
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鑑賞方法:VOD

やっぱり当然おもしろい!コーエン兄弟はとにかく脚本が良いんだけど、これは寓話っぽくなっていて、まさにストーリーの魅力全開。いやーおもしろいねえー。

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まるぼに

3.5短編集

2019年1月17日
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笑える

悲しい

たまに笑いがあって特に好きなのが
ジェームズフランコの一言に「へぇ?」

でもめちゃくちゃ残酷なシーンも…

コーエン兄弟の映画特有のあの「間」って本当凄い

個人的には良かったけど一緒に見た彼女が全然面白くないそーで

映画好きにしかわからない作品の様です

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keisuke

3.5コーエン兄弟、衰えず

2019年1月1日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

テンションが高くてテンポも良い話から暗くショッキングな内容に金発掘な"T・ウェイツも歳を取りました"などラストは「ヘイトフル・エイト」の冒頭を思い出す。

テーブルの板を蹴っての拳銃描写や全部の指を撃つシーンにインディアン襲撃は二度もあり映像描写で楽しませてくれる。

個人的に五話目の"早とちりの娘"がお気に入りでオチを含めた内容にびっくり仰天!?

オムニバス形式より群像劇として撮られていたら評価も倍増したかな。

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万年 東一

4.5コーエン兄弟

2018年12月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

知的

Netflix配給で作られたコーエン兄弟の最新作!

今回コーエン兄弟が手を出したのは、アンソロジー。

アンソロジー:詩文の美しいものを選び集めた本。

なぜコーエン兄弟がアンソロジーを採用したのかは定かではないが、6つの短編ストーリーを用いて、毎回コーエン兄弟がテーマとしてあげる、『善と悪』また『生と死』をブラックコメディのタッチで描き上げた作品です。

舞台を再び西部開拓の時代へと移し、当時の独特な個人の捉え方、そして今も変わらない集団の形をこの映画では映し出しています。

コーエン兄弟の映画は、コメディタッチで描かれることが多く、その中にアイロニーをつかって、ブラックにテーマを持ち出すのが特徴。本作でも、キャラクターが歌を歌い、バカバカしく大げさに演技をしたり、第4の壁を壊したり、動物たちを登場させたりと、エンターテインメントとして2時間を楽しませてくれました。

6つのショートストーリーのなかに、それぞれテーマというか、メッセージがあります。それぞれのストーリーが全く違うカラーパレットを使い、違う場所で展開されるということで、多様性や普遍性を強調しているのだが、そこに描かれるキャラクターの求めるものだったり大切にするもの、隠しているものはくしくも似通っていて、そこに橋渡しにされるテーマを笑いながらも、深く考えてしまうのがこの作品の意義でしょう。

詳しい解説なんかはそれぞれで考えたり、見た人どうしで話し合ったりするのも面白いと思いますね。コーエン兄弟の作品は、他の人の意見を聞くことで新しい見方だったり、意見だったりを感じ取ることができます。さらには、見る年代や住む環境によっても大きく見方が変わるから面白い。

それだけ多様な見方ができるのは、映画自体が多くのメッセージを投げかけているわけではありません。投げかけているメッセージはとても一直線でまっすぐなものです。しかしそれをメッセージというのかテーマというのか、観客が考える疑問点のように受け取ることができるので、多くの意見が生まれるのです。

そこにコーエン兄弟の監督としてのすごさがあります。コメディというのは映画を作る中でもとても難しいジャンルとされています。それは人を笑わせるということが難しいのと一緒ですね。そこにコーエン兄弟はブラックさを含み、風刺だったりアイロニーだったりを込めることで、もう一つの軸を打ち込んだ作品を作ります。

先ほどいったように、一つのテーマを面白く観客に伝えているのですが、そこには脚本家としてのコーエン兄弟、撮影監督との共有されたビジョンの濃さ、編集者としてのコーエン兄弟、そして監督として役者を生かすコーエン兄弟がいるからこそなし得る技です。

コーエン兄弟はヒッチコックのように、全てを頭の中で完成させる監督です。頭の中で完成しているものを緻密にスクリーンに映し出す、まさに芸術家気質な監督なので、その中身の濃さ、深さは一人では掘りきれないほどでしょう。フレームに映る全てのもの、聞こえる全ての音に意味があるのがコーエン兄弟の作品。

この作品、嫌いな人は嫌いかもしれません。しかし、コーエン兄弟の作品を見続けると、笑いどころもわかってくるし、なによりその芸術的部分に目を奪われ、人生をリニューアルすることができることはお約束します!

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Editing Tell Us

4.0面白くて、最後まで一気に観てしまいました!

2018年12月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

怖い

あまりにも作品世界に引き込まれてしまって一気に観てしまいました。面白かった!!

西部開拓時代が舞台で物語の語り口はまるでおとぎ話のようでありながら、まだまだ生きるだけでも過酷な西部に生きる現実と、単純で決して綺麗ではない死と言う現実がブラックでありながら、ときおりユーモラスでもあるところが実にコーエン兄弟らしかったです。

観ていて単純に楽しいのは一本目の「バスターのバラード」と四本目の「金の谷」。物語として見応えあったのは五本目の「早とちりの娘」。二本目の「アルゴドネス付近」はなんか分からないけど人生の皮肉が効いていて好き。三本目の「食事券」はもっとも印象深い作品でした。そして、締めくくりの六本目「遺骸」の居心地の悪さがなんだかこの作品「らしい」なと。

久々にがっつり西部劇映画が観たいな~と思っていたところに本作の配信があって、コーエン兄弟の西部劇か!とばかりに楽しみにして観たのですが、ちょっとそっちで期待したものとは違ってました。でも、思った以上に楽しめて大満足の一本でした!!

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連雀

5.0眠くならないコーエンズ

2018年11月23日
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鑑賞方法:VOD

半分まで観ました。ホントに素晴らしい。
残りが楽しみです。
激オススメ!

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労働4号

1.0物足りなかった!!

2018年11月18日
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鑑賞方法:VOD

寝られる

6編のオムニバスで、最後一つになるとかは無く、長いです。それぞれのエピソードは、例えるなら海外のCMフェスティバル出品作品のような後味しか得る事ができませんでした。出だしのエピソードは飄々とした主人公で、これから濃いのが来るのかと予感させましたが、それぞれのエピソードの設定に特徴はあるのですが、何もかもが物足りないです。

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*.꒰ঌ𝔸𝕟𝕘𝕖𝕝𝕠໒꒱.*

4.5NETFLIX限定配信!

2018年11月17日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

コーエン兄弟のアンソロジー。
コーエン兄弟の作品と言うことで、配信を楽しみにしてました!

短編集の一貫したテーマは「死」で
コーエン兄弟らし過ぎる 捻りの利いた演出で紡がれる6つのお話です。

タイトルにもなっている1話目の「バスターのバラード」は、単純に面白かったですね。
全部 面白かったけど 2話の「アルゴドネス付近」と、3話の「食事券」、5話の「早とちりの娘」なんかは、特に好きですね。
後は 6話の「遺骸」の雰囲気も好きかな。
3話目のお話は ほぼ台詞のないリーアム・ニーソンの くたびれた旅の興業主が見せる、最後の笑みが良かったですね。
5話に出てくる“ピアース大統領”の最後に見せる無邪気さも、お話とは対照的で 不気味に思えました(笑)

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m@yu-chan