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◆イコライザー2

ゴジラ対ゴジラ級の同門バトルで、主人公を深掘りしていくデンゼル初の続編映画
  デンゼル・ワシントンといえば、安倍晋三首相と同い年だ。この日本で誰もが知る1954年生まれを引き合いに出せば、前者の驚異ぶりが実感できるというもの。2014年の「イコライザー」を起点に「マグニフィセント・セブン」(16)など、還暦を迎えたとは思えぬ激しい身のこなしを劇中で見せ、そしていま再び「イコライザー」に挑むデンゼル。膝上で孫をあやす役を演ってもおかしくない名優は、もっか高度な肉体技が要求されるハリウッド・アクションの最前線に立っている。

  前回デンゼルが演じたのは、格闘シミュレーションを意識下で瞬時におこない、腐った悪党どもの秒殺を執行する元CIAエージェント、ロバート・マッコール。超人的な戦闘感覚を持つこの人物は、普段は弱い者に手を差し伸べ、窮地を救う優しい守護神だ。そんな彼が一人の女性を助けたことから、ロシアン・マフィアに報復をもたらす戦いが繰り広げられた。

  今回の「2」では、マッコールが元上官スーザン(メリッサ・レオ)の客死を解明する過程で、自身と同じ元CIAエージェントの暗躍に突き当たる。すなわちゴジラがゴジラと戦うかのような、イコライザーの「同門争い」が今回の目玉といえよう。

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  その様相たるや、まさに蛇の道はヘビ。手の内を知り尽くした者どうしの、拮抗した戦いが展開する。特にクライマックスとなる、ハリケーンの中での最終対決には誰もがド肝を抜かされるだろう。限られた視界における攻め合いが「上級者の戦闘」らしい迫真性を極め、それこそアクション映画史上に残るバトルシークエンスといっても過言ではない。そして前作のホームセンター同様、どんな環境でも地の利を活かして敵を迎え撃つ、おなじみデンゼル無双も圧倒的だ。

  そんなメインプロットの行方もさることながら、マッコールと市井の人々との心温まるサブプロットが、今回はより膨らみを増している。ホロコーストの生き残りである老人の失った思い出を捜索したり、そして前途ある大学生が悪へと転ばぬよう、マッコールの正義的フォローが熱く炸裂する。こうした行為のひとつひとつが、敵と同じ出自でありながら"善"の選択をとった、彼のイコライザーとしての資質の違いを明らかにしていく。

  監督は本作ほか「トレーニング デイ」(01)など、デンゼルと4度目のタッグとなるアントワン・フークア 。氏もまたデンゼル同様、初の続編映画への挑戦となる。言い忘れたが、デンゼルが単品の映画で終わらない、連続性のあるキャラクターを演じるのは今回が初めてだ。マッコールという役が、それほど彼をシニアアクションへと向かわす魅力を包含しているのか、劇場で確認する価値は充分にある。

(尾崎一男)


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