二階堂家物語

劇場公開日:

二階堂家物語

解説

奈良県天理市を舞台に、名家の跡継ぎ問題に頭を抱える3世代の家族たちの愛と葛藤を描くヒューマンドラマ。二階堂家の長男である辰也はひとり息子を亡くし、さらに妻も家を出て行ってしまった。代々続く名家・二階堂家の跡継ぎ問題に気を揉んでいる辰也の母・ハルは、辰也に望まぬ相手との再婚を迫る。そんな辰也も娘の由子に婿養子を取るように過剰なまでの期待をかけていた。辰也役を加藤雅也、由子役を石橋静河が演じるほか、町田啓太、白川和子、田中要次、陽月華らが顔をそろえる。監督は長編1作目「NAHID」が2015年の仏カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で“期待すべき新人賞”を受賞し、なら国際映画祭2016では最高賞に輝き注目されたイランの女性監督アイダ・パナハンデ。河瀬直美がエグゼクティブプロデューサーを務める。

2018年製作/106分/G/日本
配給:HIGH BROW CINEMA
劇場公開日:2019年1月25日

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(C)2018 “二階堂家物語” LDH JAPAN, Emperor Film Production Company Limited, Nara International Film Festival

映画レビュー

3.5【監督であるアイザ・パナハンデの色は全く見え得ず、エグゼブティクプロヂューサー河瀨直美の”NARAtive"を思いきり見せられた作品。彼女には自身の奢りを今一度を考えて頂きたいと思った作品である。】

2024年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

ー 跡継ぎ問題に悩む親子3世代の愛と葛藤を描いた人間ドラマ。-

■一人息子を亡くした辰也(加藤雅也)とその母・ハル(白川和子)は、代々続く名家の家系が途絶える危機に悩んでいた。
 ハルは妻が出ていった辰也に望まぬ相手との結婚を迫るが、辰也は娘・由子(石橋静河)に婿養子を取って跡を継いでほしいと考えていた。
 家族関係は緊迫し、つながりが崩れ始める。

◆感想<一部、河瀨直美さんに関する失礼な言葉を含む。)

・河瀨直美監督は「殯の森」で若き時にカンヌ映画祭でグランプリに輝いた監督である。
 その後も、「あん」を代表とした秀作を公開している監督である。

・だが、失礼ながら彼女の作品は海外の映画祭では、高い評価を受けながらも、国内では「あん」を除いては興行収入は、全く振るっていない。
ー コロナ禍の中で行われた東京オリンピックのドキュメンタリー作品は、私は面白く鑑賞したが、興行収入としては惨敗であった。-

・今作を観ると,河瀬監督の映画に取組む姿勢が、日本ではなく海外を意識した事が良く分かる。
ー 旧弊的な後継ぎ問題をテーマにする当たりがなあ・・。-

<これはあるレビュアーさんのコメントで今でも覚えているのであるが、”彼女は、邦画を軽んじている。”と言うコメントと共に、彼女のパワハラに限りなく近い映画製作の場での言動、行動。
 世界に冠たる映画プロデューサーとしての資質に欠けているのではないかな、と今作を観ても思った作品である。
 何より、劇中の俳優さん達の表情に覇気がないのである。
 映画を製作する大変さは感じつつ、邦画を代表する河瀬監督には自身の奢りを今一度を考えて頂きたいと思った作品である。
 是枝監督の、映画製作に臨むドキュメンタリー(私の宝である。)を観ても、その思いが強くなる。資質ある河瀬監督には心を入れ替え、頑張って貰いたいと思うのである。>

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NOBU

5.0映画の可能性

2023年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

イラン女性監督が織りなす奈良県天理市を舞台にした物語。奈良市出身で主演の加藤雅也さんすら驚く奈良の魅力再認識。緊張感のある人間関係を柔和するその土地の文化や雰囲気にも圧倒!映画の可能性に魅せられた。

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るいまーる

3.0加藤雅也の大人の色気❗

2019年4月7日
スマートフォンから投稿

星🌟🌟🌟 悪い作品じゃないと思うけど…名家と言うのが元公家の家とか武士の家とか説明がなかったので跡継ぎにこだわる理由かぼやけていてイマイチ感情移入して観ることが出来ませんでした❗まさか昔の庄屋ぐらいじゃそんなに跡継ぎって言わないんじゃないかと思うのですが…主役の辰也役の加藤雅也はダンディーで女性にモテる役を上手く演じているし石橋静河、町田啓太、田中要次など上手い役者が脇をかためてますが、もうちょっと突っ込んだ説明をしてくれればハマって観れたのですが…ちょっと残念❗ちなみに加藤雅也の大人の男の色気は凄かった❗余談ですが昔藤原紀香と付き合ってたのも分かる気がする❗

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ミリン一番搾り

3.5抱かれながら女は、「女の子だったらどうするの?」と言って涙を流した。

2019年3月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

奈良の旧家の跡継ぎ問題に揺れる二階堂家。嗣子をもうけることそこが使命。今までだってどこにでもあった話だが、少子化、過疎化、、、そういうことだけが要因と決めつけるは良くないにしても、近年こそその悩みは増えている気がする。そこを、いっさいのウェットもなく、シビアでやりきれなさが残る作りにして見せてくれたことをうれしく思った。あのラストに、辰也の覚悟を見た気がする。後味は良くないけど、あれが家を守るということなんだな。
朝ドラまんぷくの白薔薇マスターとは全然キャラが違う加藤雅也、いい味出てました。

私見ですが、外国人の婿養子に抵抗がある気分はわかるものの、そもそも、神武にはじまり、雄略帝の時代や、飛鳥朝、奈良朝にいたるまで、数多くの渡来人、つまり外国人(この場合朝鮮人ですが)が日本の礎を作ってきたわけで、たまたまここ千年そういう文化じゃなかっただけの話。しかもこの映画の舞台が、その奈良なわけで。まさか、それをわかったうえでこのテーマの映画を作ったとしたら策士。いや、そこまで深読みは愚か。

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栗太郎
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