劇場公開日 2019年11月1日

「「幸福の硬貨」・・☆」マチネの終わりに ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「幸福の硬貨」・・☆

2019年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

制作が発表された時から 楽しみにしていました。
本も読了しての鑑賞。
原作が 長めの物語なので 2時間に収まるかなと思っていましたが、
井上由美子の脚本は上手くまとまっていたのではと思います。
設定が若干異なっていたことと前半は物語になかなか入り込めずに
どうかなぁ・と思っていましたが、後半の展開になって良くなって
いったように思われました。

本を読んでいる時は、二人の行き違いの物語感を強く感じてしまって、
しつこく感じたりしたが、映画のほうがスッキリと描かれている。

それよりも、何より桜井ゆきが素晴らしくて、
彼女のおかげで話に、奥行きがすごく出ている感じ。
報われない恋愛の経験がある人なら、すごく共感出来るのでは・
福山雅治も、ナイーブなギタリストを好演しています。
ギターの演奏シーンは迫力もあり、とても良かった。

ただ、福山と石田ゆり子の会話のシーン。
原作通りですが、好みは分かれそうです。
先を暗示するラストシーン。
個人的には、こんな形でしか終われなかったんだろうと。

ロケが美しくて、秋のパリ・NYと楽しめるし、全編を流れる菅野祐悟作曲の
テーマ曲「幸福の硬貨」が素敵で、見終わってからも記憶の中で鳴り続ける。
久しぶりにサントラを買おうかと思っています。

☆ムーミン