劇場公開日 2019年6月7日

「海と生命を舞台にした最高のアニメーション表現」海獣の子供 おばけやさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0海と生命を舞台にした最高のアニメーション表現

2019年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

いろんなところで言われている通り、中盤以降のストーリーは難解。

ストーリーというよりも、途中からは抽象的な美術表現によって
繰り返し、メッセージを訴えていく、というようおな映画に変わる。

その美術的表現の意味合いを理解するのが難しい。

ところどころ合間に、キャラクターの「~なんだ。」というような、分かったような説明セリフが挿入されるせいで、余計その難解さが際立ってしまう。

「え?このキャラはなんかわかっているような発言をしているけど、全然よく分からないんだけど...」

という思考を繰り返してしまい、中盤以降は見ているエネルギーが無くなった。見続けるのがつらく、どこまでこの抽象表現が続くのだろう、という気分になった。

各々のキャラクターが、その映画を貫くテーマを体現しているようだが、そのメッセージや、一つ一つの行動や描写の表現の意味が理解できないのもつらい。そのため、感情移入ができるキャラクターも全くいなかった..。

ただ、全般を通じて、日常から宇宙に至るまでのアニメーション表現は素晴らしい。

これまでっみた映画の中でも、「アニメーション」という観点では、かなりレベルも高く、すさまじい描写が続いた。

凄まじいアニメーションを見に行く、という観点で見にいって、

この映画のメッセージや各シーンや描写の解釈は

玄人のブログやラジオを聞いて補強するのがいいと思う。

おばけや