劇場公開日 2018年7月14日

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カランコエの花のレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

4.0今の時代が抱えるテーマを巧みに盛り込み、大きな気づきを与えてくれる

2018年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

たった40分足らずの中編作品ながら、構成、演技、テーマ性、全てにおいて卓越した感性が貫かれた見事な作品だ。ブラスバンドの音色に合わせて緩やかに醸成されていく空気。そして親友どうしが織り成す有機的な演技の積み重ね。聞くところによると、現場で出演者たちの意見を聞きながら組み立てていったシーンも多かったとか。また、伝えるべき内容をセリフに盛り込んで、あとは即興に近い形で言葉が紡がれた場面もあったという。だからだろうか、本作からは型にはまらない自由な空気と、透明感、それにリアリティに満ちた生身のコミュニケーションをつぶさに感じ取ることができる。

そんな中で飛び出す“一つの告白”に対し、無意識に返される何気ない言葉の鋭さ。また、口にした“言葉の過ち”を自覚していく過程にも確かな巧さが光る。この悲しみは他人事ではない。いまの時代を生きるみんなの共有テーマであることを誰もが痛感せずにいられないはずだ。

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牛津厚信

4.0善意もまた時に人を傷つける

2018年7月30日
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鑑賞方法:映画館

難しい

性的マイノリティに対する社会全体の理解は一昔前から比べるとだいぶ進んだのだろうと思う。メディアなどの扱いもそれなりに変化してきただろう。しかし、実生活において、人の心はすぐには変わらない。

本作はそんなリアルな生活の場での性的マイノリティへの理解の程度を見事に浮き彫りにしている。

ほとんどの人に悪気はない。最初にLGBTへの理解を促す特別授業を実施した保険の先生の行動は善意から来ている。しかし、結果的には、その善意の行動が一人の生徒を追い詰めてしまう。その生徒が思いを寄せるクラスメイトも彼女を庇おうとした発言もさらに追い打ちとなってしまう。

わずか40分の上映時間に、差別問題の根深さを見事に浮き彫りしている。悪意やわからないものへのフォビアから来るものを乗り越えても、社会にはまだ壁がある。善意もまた人と人を分断してしまうことをこの映画は見事に描いている。

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杉本穂高

4.0こんなに売れっ子を輩出したインディーズ映画は珍しい

2024年3月14日
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鑑賞方法:映画館

今田美桜さん笠松将さんとその後の売れっ子俳優を2人も輩出した珍しいインディーズ映画です。インディーズ映画は大体いつも同じ面々の俳優さんを観ることが多いので。
1時間未満の中編ですがLGBTものとしてではなく、単純に青春映画として楽しめました。
ただエンドロールで流れてくる役者さんの即興芝居だけはいただけなかったです。

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なんでも屋の演出部

4.0先日、アウティングという言葉を初めて知った。LGBTという言葉も、...

2024年2月6日
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鑑賞方法:VOD
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ずん

5.0価値観について普遍性のある傑作級作品

2023年11月5日
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つとみ

4.5色々と衝撃!役者が美しく描かれた作品!

2023年8月1日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

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めあり

2.0つま(千里?)ちゃん(女の子のお友達)が悪い。 サクラちゃんもメソ...

2023年3月30日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

1.0公開当時に見るべき作品だったのかも?

2023年3月28日
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鑑賞方法:VOD

何をどう伝えたかったのか全く分からず
ラストを2度見しましたが、共感ゼロでした。
理解が進んだ2023年だからでしょうか?
内容が薄く 苦悩に対する共感がわかなかったし、苦悩のあげく起こした行動にも共感できなかった
カランコエの花言葉 何から主人公の彼女を守るのか?

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きなこ

5.0カランコエの花言葉

Mさん
2023年3月12日
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たくさんの小さな思い出
おおらかな心
幸福を告げる
幸せを作る
あなたを守る
切磋琢磨
ときめき
とっておきの

40分の短い作品。
でも、とても心に残った。

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M

4.0怒りが湧いた

2023年3月3日
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何より怒りが湧いた。
保健の先生に。

いつも一緒にいてどういうクラスか知らないから仕方ないのだ。そう自分に言い聞かせても、あの、一方的でセンシティブな内容なのになんの配慮もなくいきなり仕掛けた授業は、もはや巨大な爆弾でしかないと思った…。

また、学校という建物自体、マイノリティの人をどうするかの受け皿が全くないわけではないが、あまり配慮をすることができてない作りだなとは思う。壁に耳あり障子に目あり。

(例えば離れがあったり、ヤ○ザのような強面のボディーガードがついていたり、法律に詳しい専門家が常駐していたり。これくらいしないと守れないのでは…? なんて、夢物語でしかないですが。。)

ラストは納得のいくものだった、それ以外ないと思った。

桜さんをずっと応援したいと思った。

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tabotyoko

今年1番衝撃を受けた。最も衝撃を受けた場面と、LGBTに関する7年前からの変化について(追記 舞台挨拶で監督が7年前からの変化が感じられるかもと言ってたので)

2023年2月28日
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マサヒロ

4.5 今田美桜が、いい。ナチュラルな画面がいい。ドキュメンタリータッチ...

2023年2月25日
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鑑賞方法:VOD

 今田美桜が、いい。ナチュラルな画面がいい。ドキュメンタリータッチ。
 高校生たちが等身大。息遣いが聞こえてくる。
 でも、この先生は無配慮だった。
 映画のスタンスもちょっと中途半端。こんなに政治的テーマなのに。

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えみり

5.0感想

2023年2月24日
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tyshi

4.0【”恋に性別は関係ない。”G7で唯一同性婚を認めない国、日本において2018年に今作が公開された意義は大きい。】

2023年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■数年前から、LGBTの人々に対し差別的発言(生産性がないとか・・。)をしては、謝罪し職を解かれる政治家の方々及び一部右傾化した思想を持つ方々は一向に減らない。
 人間の思想は、そんなに簡単には変えられない事を、明示していると思う。

 では、私は自分の娘や息子が同性愛者だと知った時に、キチンとした対応が出来るのか、と問われれば、自信がない。
 但し、娘や息子の意志を尊重し、連れて来た相手に対しても礼節を持って接する事の出来る人間になりたいと思う。

 今作は、とある高校2年生のクラスで、唐突に「LGBTについて」の授業が行われたが。他のクラスではその授業は行われておらず、生徒の間に「クラス内にLGBTの人がいるんじゃないか?」という疑念が生じる。
 噂や動揺が広がる様は、良く分かるし、生徒たちはそれぞれ行動を起こしていく様も良く描けていると思う。

 黒板に、一人の少女の名前がレズビアンだと書かれるシーンでの、それまではLGBTの人を揶揄するような言葉を発していた若き笠松将さん演じる男子高校生が”これ、ヤバいんじゃね”と言った別の男子生徒の胸倉をつかんでロッカーに叩きつけるシーンは、心に響いた。

<LGBTをテーマとした映画が、近年増えている事はご存じの通りであるが、潜在的な偏見思想を持つ人を少しでも減らすには、長い時間がかかるのだろう。
 けれども、時間を掛けてでも偏見思想を無くす必要は、現代日本にとって喫緊の課題なのである。
 改めて、今作を制作した方々や関係者の方々には、敬意の念を贈ります。>

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NOBU

4.0もう4年前の映画で今さら観た自分がいえたものではないかもしれないけ...

2023年2月4日
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鑑賞方法:VOD

もう4年前の映画で今さら観た自分がいえたものではないかもしれないけど、永田町あたりにいる方々も観た方がいいと思う。

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obbliga

3.5笠松将演じる、場と空気を乱す絶妙な加減のトリックスター。存在そのも...

2023年1月22日
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ゆき

4.0胸を締め付けられるような青春映画

2023年1月18日
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プライム・ビデオ鑑賞
LGBTをベースにした、少女の恋の物語。
教師がふと一石を投じたことによって、教室にに広がる波紋。
このあまりにも無教養な優しさは形を変え、魔女狩りにた疑念をもって広がり、それがじんわりと首を絞めていきます。
そもそも思春期の学生に向ける問題としては難解で、もっと本質を学んだ上で慎重に進めるべきでしょう。それでもきっと難しい事とは思いますが。
動揺や葛藤、からかう気持ちと庇う気持ち。
これらの演出にとてもリアリティがあって、皆の無垢な部分ともすごくフィットしていました。
一人の少女の二度に渡る告白と、それでも届かぬ想い。
観ていて苦しかったです。

最後にその胸の内を語るシーン、生き生きとしたその弾む声と笑顔が実に美しいのです。
誰かに向けた想いを、これだけ真っ直ぐ口にできるのが儚くも羨ましい。
物語と前後していますが、これを最後に置いてきたのも素晴らしかったです。
胸を締め付けられるような青春映画でした。

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白波

4.5守りたかった、救われたかった

2022年10月31日
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たすく

3.5なんて繊細なんだ…

2021年10月30日
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2016年に見たかった

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JYARI

3.5多様性が求められる現代に必要な映画

2021年6月2日
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これほどまでにシンプルかつストレートにLGBT差別問題を描いた映画があっただろうか。
40分ほどで観やすく、映画の通り学校教育でも最適な作品だと思う。

そしてこんなエンドロールを効果的に使った演出はなかなか観たことがない。

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もの語りたがり屋