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◆バーニング 劇場版
平均評価[3.6]

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[ネタバレ!]
ノクターナル・アニマルズ
印象:
鑑賞方法:映画館
iPhoneアプリから投稿
評価:[4.5]

初イ・チャンドン。いやー面白かったです!
しかし、メタファや伏線が豊かで、いろいろと解釈できそうな作品なのに、上映時間が長いため、集中力が維持できずあまり理解できておりません。残念。

メインテーマはグレートハンガー、つまり虚無ですね。虚無と意味というテーマは私のメインディシュ。嫌いなはずがありません。
(他にも格差社会とかいろいろなテーマがありそうですが、集中力切れでよくわからず)

本作には3人のグレートハンガーが登場します。小説家志望の貧困若者ジョンス、ジョンスの幼馴染みのヘミ、謎の金持ちベン。揃いも揃って虚無に苛まれています。ジョンスとヘミは金もなく家族とも縁が薄い。ヘミは意味を求めるためにアフリカくんだりまで旅したりしてます。ベンは金が有り余ってますが、『ビニールハウスを燃やす』ような破滅的な行為に依存するような人間で、満たされない苦しさが伝わります。
この中でも唯一希望があるのはジョンスです。彼だけは自分を生きるきっかけを掴んでました。それは書くこと。
しかし、ジョンスは小説が書けません。劇中でも「何を書いていいかわからない」と述べています。なので本作は、ジョンスが小説家として一歩を踏み出すまでのプロセスを描いているのかな、なんて感じました。正直集中力が切れていたので、的外れかもしれませんが。

そして、ジョンスのパートだけ地味でキツい日常が描かれていました。ヘミの猫にエサをやったり、パクられた父親の代わりに牛の世話をしたり、そんなクソな父親の嘆願書書いたり…かなり荒れた生活ですが、でも投げ出さずに頑張ってます。これは、地に足をつけていると解釈できるかもしれない。他の2人は地味なワークをこなしておらず、上滑っている印象を持ちました。
ただ地を這い回るだけでは意味には辿り着けないかもしれませんが、ジョンスは小説を書くという何かがあります。彼は苦渋を舐めながら無情な世界を観察していたように思います。それは表現者になるための人生の貯金のようなもの。それが、終盤のうねりを生んだのだと感じました。

なので、鑑賞後は『ノクターナル・アニマルズ』を連想しました。ジョンスはエドワードと重なります。小説ノクターナル・アニマルズではエドワードの後悔が描かれましたが、小説バーニングでは不条理への怒りが描かれたのだと考えます。

韓国だけでなく、貧富の差や希望が見出せない世界という問題は世界共通だと思います。金持ちには気後れするし、ナオンも持っていかれる。でもそんな金持ちだって満たされなければ幸せとは言い難い。金持ちについていった女子だって、表面的にはたくさん得るかもしれませんが、何か内的なものを得ることはできない。
ジョンスは地獄めぐり体験をしながら、一本書き上げたのかな、と想像しています。

あと30分短ければフルスコア行ったと思いますが、私には長すぎた。テレビ版くらいの長さだと丁度良いのかもしれません。

2019/03/29 kkmxさん

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