「中身がなさすぎて辛い」バーニング 劇場版 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
中身がなさすぎて辛い
原作の短編小説を150分という長尺で描く、まさに希釈不要のめんつゆを200倍くらいに希釈したような本作。
100分近くは、なくても別にいい映像だし、途中退出するか否かの絶妙なラインをずっとついてくる。
情報と内容がとにかく少ないから、中盤あたりで既に体感的には3時間くらいたった気になり、終わりまでだと半日くらい映画を観ている気分に。疲れる。
心の拠り所は、番宣にある「衝撃的なラスト」という言葉のみで、かなり早くに想像できてしまうラストを脳内で否定しながら観続けていたら、やっぱり誰もが考えるだろうそのまんまのエンディング。
中身がないこと自体もある意味で本作の裏テーマだから、あながち構成批判はできないのだが、合わない人にはとことん合わない。
完全なる雰囲気映画なので、劇場と映画の雰囲気に無理やり入り込まないと楽しめないだろう。
コメントする