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解説

ヌーベルバーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダールが、暴力・戦争・不和に満ちた世界への怒りを、様々な絵画・映画・文章・音楽で表現した作品。過去人類がたどってきたアーカイブの断片を中心に、新たに撮り下ろした子どもたちや美しい海辺などの映像を交えながら、ゴダール特有のビビッドな色彩で巧みにコラージュ。5章で構成され、ゴダール自らがナレーションを担当した。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、特別に設けられた「スペシャル・パルムドール」を受賞した。

2018年製作/84分/G/スイス・フランス合作
原題:Le livre d'image
配給:コムストック・グループ
劇場公開日:2019年4月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第71回 カンヌ国際映画祭(2018年)

受賞

コンペティション部門
スペシャル・パルムドール ジャン=リュック・ゴダール

出品

コンペティション部門
出品作品 ジャン=リュック・ゴダール
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(C)Casa Azul Films - Ecran Noir Productions - 2018

映画レビュー

4.0ゴダールはここから見ればわかるかも。

2023年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2018年。ジャン=リュック・ゴダール監督。言語批判、西洋批判、映画批判について、言語と言語過程、言語とイメージの対比、西洋中心主義とアラブの対比、映画作りの過程、表象の暴力、などのテーマを設定して、過去の作品のような性急さではなく、丁寧に表現されている。いつものように引用元はわからないが、それでも理解が可能になるようにできている。日本映画としては溝口健二「雨月物語」が引用されていただけだった気がする。これが公開されたものとしては最後の作品になってしまった。ユリイカの特集を読破した後に再見したので感慨もひとしお。追悼。

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文字読み

2.0遺作だもの。

2023年1月5日
PCから投稿

2022年に安楽死したゴダールの、結果として遺作。理解不能なるイメージの断片は、カンヌにして「棚上げなる名誉賞」的に対応。おおまかには、ゴダールが60年代後期に毛沢東思想や、原理主義的なマルクス主義思想から迷い込んだ「達成不能な理想郷を実現するために不断の革命を続ける」という、自家中毒にも似た癌化した純粋な現実否定主義の迷路を、フィルムに焼き付けるとこうなる。という作品だと想像する。いつかは観なければならないと思っていたので、Amazon配信に感謝。

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t2law

1.0チンプンカンプン

2022年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.0ノーベル賞が授けられんことを

2020年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観に来てしまった。いつものツンデレな動画があるだけだとわかっているのに。

眠ってしまった。そうなるとわかっていて、エナジードリンクも飲んだのに。

「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」のジャン=リュック・ゴダール、とキャプションするのはやめにしてはどうか、と言われ続けてはや幾年。

「気狂いピエロ」ではテレビで放映できず、「ピエロ・ル・フー」と原題カタカナになっていたのが30年前?

ミスチルが「キチガイ」が自主規制で使えず「キグルイピエロ」って歌ってたのは25年前?

ゴダールはゴダールである、と言われたのもそのころだったかな?

この作品で パルムドール・スペシャルを受賞したのが一年前。

ゴダールが受賞したら、ノーベル賞もロックだなって思ってたのに、カズオ・イシグロだったのが半年前。

いつまでもお元気でいてほしいと、心から願う。そしてノーベル賞が授けられんことを。

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