返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す

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返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す

解説

沖縄の日本返還にあたりアメリカとの交渉にあたった外交官・千葉一夫を主人公に、沖縄返還の知られざる歴史を骨太に描いたNHKドラマの再編集劇場版。「鬼の千葉なくして沖縄返還なし」とも言われ、アメリカと激しい交渉を繰り広げた千葉の存在を掘り起こしたノンフィクション「僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫」を原案に、2017年8月にNHK BSプレミアムで放送されたドラマに、新たな映像を加えた。主人公となる千葉を井浦新が演じ、妻の惠子役で戸田菜穂が共演。そのほか、尾美としのり、佐野史郎、大杉漣、石橋蓮司らベテラン実力派俳優が出演し、仲代達矢がナレーションを担当した。戦後、本土から切り離されアメリカの統治下にあった沖縄から核兵器を撤去させ、ベトナム戦争の出撃拠点としないようアメリカと激しい交渉を重ねた千葉が、生涯をかけて貫いたものは何かを描き出す。

2018年製作/100分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2018年6月30日

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映画レビュー

4.0見るべき、そして語り継がれるべき映画。井浦新の迫力に感動。

2022年6月12日
PCから投稿

沖縄返還50周年を記念しての映画上映会で見た。
「沖縄の返還ではなく、取り戻す」とても力強く粘る外交官である北米第一課長・千葉一夫の交渉の様子を描くドキュメンタリータッチの映画。実際の当時の映像や画像も挿入され、リアルな雰囲気が伝わってくる。
強い信念を貫く主人公を井浦新、その妻を戸田菜穂が演じており、その演技の素晴らしさに感動した。戸田菜穂の夫を支える妻もとても好感が持てた。
と同時に沖縄の歴史、世界に例を見ない広大な沖縄の米軍基地化と危険性。
多くの人が関心を持ち続けなければならない、沖縄の現実と住民の苦悩。
この映画はその現実と返還に挑んだ一人の外交官の生きざまを私たちに伝えてくれる。

ただ、映画の中では、最終的な協定締結まで紹介されているが、どのように誰がまとめたのか。分かりにくかった。

それにしても、井浦新の存在感と流暢な英語は迫力があった。見るべき価値のある映画。

広島市安芸区民文化センターにて。

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M.Joe

5.0沖縄

2020年5月16日
iPhoneアプリから投稿

感動した。良い映画でした。戸田さんが良かった。
今はこんな武骨な役人はいるのだろうか?

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alextm

4.0日本人の気概

2018年9月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

純粋に感動しました。
この千葉さんしかり、杉原さんしかり、外国のスタンダードの中で、日本人として戦ったことがわかった。
今が決して良いという訳でもないけど、まさに日本の国益のための外交があったんだなぁと実感した。
今も?
そんな努力はされていて、後の世に、あの時、こんな外交官が日本人の気概を示していたという話を、聞きたい…。
NHKでやってたのね…。知らなかった。ちょっと、意味不明のシーンがあったのは、編集で削るのが難しかったかっただろうか?

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kawauso

2.5ちょっと期待はずれだったけど・・・

2018年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

印象に残ったことを項目立ててみます。
⑴返してもらうんじゃない。取り戻す(!!)。(これ、言いえて妙)
⑵昭和の夫婦愛が眩しかった。戸田菜穂さん、よかったっす。
⑶大杉漣、もういないのか。スクリーンで(しか)会える(ない)のか。涙
⑷意外と「密約」そのものに肉薄した描写はなかった。密約なき返還という主人公の熱い意思はやはり絵に描いた餅だったのであろうが、その失意よりも主人公の熱血を描くことのみに終始した感あり。
⑸NHKプロジェクトXにはこのレベルの熱血漢いっぱいいそう、と雑念。
⑹つまり、事実、外務省のその他大半はアメリカの言いなりさんなのね。
個人的には当時、大相撲の土俵入りの中継の際、初めて「(誰だったけな?)沖縄出身力士の紹介で「沖縄県出身なんとか部屋」という場内放送にうおーっというどよめきがテレビを通して聞こえたことを久々に思い出しました。

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Kumiko21
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