ビリーブ 未来への大逆転

劇場公開日:

ビリーブ 未来への大逆転

解説

「博士と彼女のセオリー」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のフェリシティ・ジョーンズ主演で、実話をもとに史上初の男女平等裁判に挑んだ女性弁護士を描いたドラマ。のちにアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグは、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティの協力のもと彼女は大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが…。ルース役をジョーンズが演じるほか、彼女を支え続ける夫役を「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマー、伝説の弁護士役を「ミザリー」のキャシー・ベイツがそれぞれ演じる。監督は「ディープ・インパクト」のミミ・レダー。

2018年製作/120分/G/アメリカ
原題:On the Basis of Sex
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年3月22日

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(C)2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

映画レビュー

4.0Hot Piece on Social Issues

2021年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

Basis of Sex is one of those films that convinces this era may well be the best time to be alive. The recently deceased US Supreme Court Justice Ruth takes up a small case to make a whopping change in the established role of women in Western society. It does beg some questions as to how women were treated at the time elsewhere, but certainly, only in forty, fifty years, we have come a long way.

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Dan Knighton

4.0性差別は男女ともに損であるということ

2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ギンズバーグの男女平等の思想は彼女の言葉に端的にあらわれている。「特別扱いは必要ありません、ただ踏みつけているその足をどけてほしいだけ」。
本作はそんな彼女の姿勢は的確に描かれていると思う。彼女が弁護するのは、男性であるという理由で親の介護の控除がウ受けられてなかった男性。男性に対する差別を取り扱うのは、彼女は男女が同権であるべきだからという信念からであり、女性に対する性差別がいかに横行しているかについて、想像力を働かせることができない男性判事の目を覚まさせるためでもあった。
この映画で描かれる事例が示すのは、性差別は結局のところ、男女ともに損をするということなのだ。

夫のマーティンの存在は重要だ。料理好きで自らも優秀な弁護士なマーティンの存在がギンズバーグにとっていかに重要な存在かもしっかりと描かれていた。ドキュメンタリー映画『RBG』と合わせて見ると、彼女と夫の素晴らしさがより深くわかる。ぜひ合わせて観てほしい。

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杉本穂高

3.5法律世界の専門性をあくまでドラマティックに魅せるミミ・レダー節は健在

2019年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これがミミ・レダー監督の久々の登板作でもあることが嬉しい。『ピースメーカー』や『ディープインパクト』などの代表作を持つこの女性監督だが、かつてTVシリーズ「ER」で数々の専門用語を散りばめながらも芯の部分ではしっかりヒューマニズムに重きを置いたバランス感覚は、法律の世界を舞台にした本作でも大いに発揮されている。その結果、専門的なのに実に分かりやすくドラマは進む。分かりやす過ぎるくらいにドラマチックなので、しっかりとRBGについて知りたい人には生ぬるく感じる節もあるかもしれないが、しかし結果的に多くの観客が感情移入しやすい良作に仕上がった。

フェリシティ・ジョーンズの凛として真っ直ぐ前を見つめる姿もいいが、彼女を支えるアーミー・ハマーの優しい存在感も素敵だ。そして何よりも、成長した娘との「気づき」を通じてRBGが突破口を開く展開が爽快だ。RBGの入門編として打ってつけの一作と言えるだろう。

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牛津厚信

4.0男女同権への偉大な一歩を、感動的な伝記ドラマで学ぶ

2019年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

ウーマンリブ(女性解放運動)が70年代にアメリカで始まったことは知っていたが、その背景には、単に職場や家庭での差別・不平等だけでなく、法制面でも女性差別が半ば公然と容認されていたことに驚いた。そして、ルース・ギンズバーグのような先駆者にして革新者がいたからこそ、男女平等の概念が法的にも社会通念としても受け入れられていく方向に大きく前進したのだということを本作は教えてくれる。男性への差別を突破口にしたというエピソードもドラマのようで面白い。

フェリシティ・ジョーンズは、生真面目で健気で、ともすると思い詰めてしまうようなタイプの役がよく似合う。艶っぽさはあまり感じないのだけれど。アーミー・ハマーが演じた理解ある夫のキャラクターもいい。お手本にしたい理想的な夫婦のあり方…ただし実践は大変だとは思うが。

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高森 郁哉
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